会長挨拶 GREETING

ようこそ

米国内科学会(ACP)日本支部年次総会・講演会の会長をを昨年に引き続き、今年度も務めさせて頂きます柴垣有吾と申します。

この度、本会の一般演題ポスターセッションの演題募集、プログラム紹介とその参加登録、さらに病院展示ブース募集を開始しましたのでお知らせ致します。本会は例年に引き続き、2016年6月4日(土曜日)・5日(日曜日)に京都大学百周年時計台記念館において、開催致します。

本年のテーマは、Generalist Medicineとさせて頂きました。現在、新専門医制度の改革によって、若手の臨床研修や専門医制度は大きく変わろうとしています。その理念は、高齢化し、多疾患併存の高齢者が患者層の大多数となる中で専門に偏り過ぎた現状を是正し、より多くの内科医が高齢者の全身を診ることの出来るようGeneralist志向を高めるという意味で非常に意義深いと思われます。一方で、実際の研修プログラムはその理念を良く反映したものには必ずしもなっていないこと、そもそも医学部教育ですら、専門志向から脱却できていないという現状があります。今回のプレナリー・セッションでは、隣国中国での医学教育改革についてインディアナ大学のThomas Inui先生から貴重講演を頂き、プライマリ・ケア医や内科専門医、若手医師とこの重大な問題を議論していきます。
その他、昨年大変に好評を得ました若手研修医の施設間対抗クイズトーナメントであるDr’s Dilemma、前ACP会長のWayne Riley先生および東京大学の近藤尚己先生を演者とした現在日本でも深刻な問題である医療格差のセッションなど魅力的な企画を用意しています。さらに、例年のように多数の教育的なセッションやランチョンセミナーを企画しております。

本会は企業などの支援を受けず、手弁当で行う臨床医による臨床医のためのアカデミックな会です。そのため、参加費は通常の学会より高いものとなっておりますが、それでも「来て良かった」「ためになった」と言われるような満足度の高い会となると自負しております。さらには日本プライマリ・ケア連合学会や日本医師会からの単位付与も予定しております。
 
皆様のご参加をお待ちしております。

米国内科学会(ACP)日本支部年次総会 会長 
柴垣 有吾