Internal Medicine(旧Annual Session)

2007年度(San Diego)

フェロー授与式に参加して

北海道赤十字血液センター健康管理課
霜山龍志

 

 私は1999年に会員になっているので,もっと早く機会はあったのですが,なぜか最近フェローをとりました.その際は2名の推薦者と,事務局の宮本さんには大変お世話になりました.そこで今年サンディエゴで行われた米国内科学会総会での授与式に参加しました.家内も6年ぶりに外国に連れていきました.気温はちょうどよく,サンディエゴは全米一安全な都市ということで,すごしやすかったです.ホテルはホリデイインでプールもあるし,ビリヤードも24時間のビジネスセンターもあって快適でした.

 借りた黒のローブに着替え,別室で州毎,国ごとに集まって,木野昌也先生を先頭におよそ15人が隊列をなして会場に進みました.全体で500人ほどの新規昇格者の名簿がありました.1時間半にわたってそのほかの授与式と並んで施行されました,儀式自体はどこでも退屈で,途中不謹慎にも居眠りして帽子を落としてしまいましが,最初と最後に牧師さんがお祈りのようなものをあげるのと,皆で内科医の誓いを斉唱するのが興味がありました.内容は別添の表のようなものです.さながらヒポクラテスの誓いでしょうか.

 ローブと帽子姿で家内と写真撮影があり,とても時間がかかり,また高額だったのですが,お国柄にあふれた方々が写真撮影に望んでいました.アラブ系のかたは五人のこどもまで一緒でした.日本からは夫婦が三組参加していました.日本はACPのアメリカ大陸以外で最大の勢力(およそ200人)ではありますが,ACPのフェローだからといっても,「フーンそうなんだ」といわれるのがおちですが,諸外国ではかなりステータスが高いようです.

 翌日は会場のとなりのマンチェスターグランドハイヤットホテルの各室で州ごと国ごとのレセプションがありました.日本の会場はアメリカ人がたくさんいらして親睦をあたためました.そのなかには米国内科学会の女性会長Kirk先生もおられ,別添2のような写真をとりました.また宮本さんの誕生日でバースデーケーキが用意されました.ろうそくの数は何本でしょうか .

 学会自体ではACPの休憩室があり,そこでは駐留軍関係の軍医だったという老齢のフェローにもお会いしました.みなフェローやマスターというようなバッジをつけています.これがアメリカ的でしょうか.会費は6万円くらいするのに,ランチはいたって大雑把で残念でした.もっともアメリカのおいしい食事を期待するのは間違いです.私が1982−84年のフィラデルフィアのテンプル大學にいたときも食事のせいか体重が60kgまでへりました.いまでは夢のような話です.

 ところで,20年ぶりのアメリカは入国審査に1時間もかかり非能率的でした,指紋や顔写真をとるのはいいのですが,どうもこれがパスポート番号と関連づけて参照されていないようです.メキシコのカンクンに足を伸ばして再度入国するときも写真をとられました. ともあれ,米国内科学会をかいまみて,改めて日本内科学会専門医の誓いの言葉を思い出し,病気ではなく,病を背負った人間をみれるような医師になりたいと思いました.


別添1
内科医の誓い

私は,米国内科学会の使命である,われわれの職業の最高の伝統と理念を堅持することを信ずることを確認する.そして,私の能力の及ぶ限り,これらの理想にまい進することを厳粛に宣言する .
 
そこで,以下のように医療の実践にささげることを確認する
 患者の最善の利益のために行動する
 同僚の評判と団結を尊重する
 必要な場合には同僚の相談に私自身の判断を述べる
 同僚にいかなる方法でも助力する
 不幸な患者に私の職を広げる
 最高の知性と倫理基準を持った医師たちと協力して継続的学習により医学知識と理解を高める
 医療上の同僚と無償で情報や経験を共有する

私はここに米国内科学会の基準と伝統により確立された倫理を保持することを誓う.

別添2Dr. Kirkと