Internal Medicine(旧Annual Session)

2008年度(Washington DC)

2008年Washington DCでのConvocation
 Ceremonyに参加して 
 
東京都保健医療公社 多摩北部医療センター 血液科 
本村 小百合
 Sayuri Motomura MD, PhD, FJSIM, FJSH, FACP
 

FACPに憧れて
 FACPになろうとした理由は憧れでした.内科専門医会誌でFACPになられた先生の体験記を読んでRegalia姿に素敵とあこがれたこと,内科専門医会のメーリングリストでよく発言されるFACPの先生方の的確で幅広い知識に感銘していたこと,学会で熊本の早野先生にはじめてお会いした時の名刺のFACPの文字にお人柄,お話の内容とともに女性でFACPの方をはじめて見て素敵と思ったことから,ACPに入会しいつかはFACPになろう,と思いました.2007年春ころにFACP申請の用意をはじめ,2007年10月に認定されました.

参加への計画
 もともとConvocation Ceremonyにはいつかは参加したいと思っていましたが,仕事も休みにくいし来年にしようかどうしようかと迷っていました.最終的にACP Japan Chapterの総会で何人かの先生にConvocationの出席を勧めていただいたこと,子供たちの大きな行事にはぶつからず連れていけること(おいて行けないし見せたかったので),職場では医師の増員があり休みやすくなったことより今年の出席を決心しました.飛行機も直行便でとすぐに予約し,行ければよいからとホテルは学会場の近くのホテルに決め,用意が整いました.父母がちょうど弟の留学先(ミネソタ,USA)に行く後だったので帰りにワシントンを経由してもらうことにし,子供番もそろいました.Washington DCの近郊に住んでいる友人のBrinslyさんに会う計画もし,連絡をしました.

旅のはじめ
  Dulles国際空港に着くとBrinsleyさん,子供の友達のMicaelaちゃんが学校を早退して迎えに来てくれて,車でWashington DCとの間にあるViennaの家に寄らせていただきました.途中Brinsley家の子供たちのpick upで幼稚園,小学校に寄り,小学校の中を娘たちは一緒に見せてもらい,アメリカの学校ってこんな感じなのね,と大層興味をもったようでした.Brinsley宅は広い庭があり,子供たちは木もれ日の中で庭や室内外で遊び,大人たちは久々の再開で日英ごちゃまぜの会話をしてゆったりした午後を過ごしました.夕方車でホテルに送ってもらい,その後ミネソタから到着した父母と合流しました.

Internal Medicine 2008
  朝はゆっくり起きて,Convention center に歩いていける距離でした.学会受付で受付をすると,”New Fellow? Congratulations!” と笑顔で言っていただき,名札にリボンをつけていただきました.学会場は縦に長く,迷子になりそうでした.今まで参加したことのある専門分野での学会と異なりラフな雰囲気でExbition Hallを覗いたり,Updateを聞いたりしました.参加しませんでしたが小グループのものも多くアメリカの医学教育の熱心さを感じました.以前の先生方のお勧め通り記念写真の予約はあらかじめ2時半位にしてあったので,Regaliaを受け取り,記念写真を撮りに行きました.巨大な油絵のような写真がたくさん飾ってあって圧倒されましたが,せっかくなので家族とも一緒に小さい写真を撮ってもらうことにしました.Mrs. Fosterが”Smile, Smile! Good!” と言葉をかけながら写真を撮ってくださいました.様々な人種の方がいて,うれしそうにしていました.思ったより時間がかからずに無事終了したので,Regaliaを脱いでついでに子供たちに着せてみました.これは大きくなって海外の大学を卒業したら本当に着られるのだよ,というと神妙な顔をしていました.Convocationまで学会場を回りました.次の日の朝のUpdate in hematologyは新しい知見がまとめて述べられていて興味深かったです.

FACP授与式:Convocation Ceremony
  17時集合ということで授与式の控室のJapan Chapterの場所に行くと,日本のFellowの方が集まっていらっしゃいました.みんなで集合写真を撮り,高らかに奏でられる吹奏楽で小林先生を先頭に入場し座ると,おどろおどろしい杖のようなもの (MaceやCaduceusという) を持った司会や会長さんがご挨拶や祝辞をくださり,Masterや名誉ある方の表彰をするという非常に威厳に満ちた荘厳なCeremonyでした.今年は,30歳台から70歳台までの約3000人が新たにFACPを授与され,約600人が参加しているとのことでした.70歳台になってFACPになろうとする向上心がすごいなと思いました.祝辞の中で,「今ここにあるのは,これまで皆さんを支えて下さった家族や友人,上司や同僚,患者さんのおかげなので,感謝の心をくれぐれも忘れないようにしてください.家族の方立って下さい」という言葉が心に残りました.私たちを除く周りの人が立ち,たたえられました.そうだった,みんなに支えてもらって今ここにあるのだ,としみじみ思いました.帽子のPledge右から左にし,ACPの誓いを皆で唱えました.このセレモニーに出席してFACPになるというのは一つの大きなステップなのだと思い,自分のために,社会のために,みんなのためにと考えて行動していかなくては,と思いました.
 


International Reception, Japan Chapter Reception
 Convocationの当日の夜と次の日の夜にRenaissance Hotelでレセプションがありました.日本から来た先生方や,アメリカにいる日本人の先生 ,会長さん,その他大勢の人とお話をする機会を持ちました.自分の仕事のことや,セッションのお話,ホテルのこと,子育てのことなどについてお話しして楽しく過ごしました .また海外で活躍されている先生にお会いできたのもとてもよかったです.

観光
  Washingtonでの観光は,Washington Monumentというオベリスクのような塔に登り,街の風景を見ました.子どもたちはアメリカの大統領に興味を持ったようでホワイトハウスを食い入るように見ていました .10年前New Yorkで学会があった後にWashingtonに寄って帰ったことがありましたが,そのころよりも町は栄えて,人も多く,どこも混んでいました .修学旅行のような子供たちがたくさんいました.SumisonianのAir and Space Museumに行ってアポロや月の石を見ました .結局父母と旅行するのも久しぶりで家族で町中を歩き回りました.

最後に
 FACPに推薦してくださった米倉修司先生,推薦状を書いて頂いた早野恵子先生,森川景子先生,行っておいでと言ってくれた血液科医師の皆さん,僕は行けないけれど行っておいでと言ってくれた夫 ,一緒に行ってくれた娘たち,ミネソタから来てくれた父母に感謝します. FACPになった動機は憧れでしたが,今回IM2008に参加して私も日々の病院の中の活動や自分の専門領域のことだけではなく ,もっと広く地域や日本全体,世界に向けて考えていかなくてはと思いました.Fellow, ACPの方々の目的意識の高さと行動にすごいなと感じ,忙しいひとほど多くの仕事 ,多くの社会貢献をしているなと感嘆しました.そして私にとって頑張っていらっしゃる先生が憧れでロールモデルとなって日々やってきたように,もっとより良い医師になれるよう ,人に何かを差し上げられるように頑張っていきたいと思います.といっても日々毎日のことに追われるのには変わりありませんが.ここからが本当にFACPとしての出発だと思っています.