Internal Medicine(旧Annual Session)

2011年度(San Diego)

Internal Medicine 2011に参加して
 
横浜市立大学医学部 6年 
大島 聡人
 
私は2011年4月7日から9日にSan Diegoで開催されたInternal Medicine 2011(以下,IM)に参加し,Medical Student and Associate Poster Competitionで日本支部代表としてポスター発表をしましたのでその報告をさせていただきます.

<ポスター発表までの経緯>
まずこの発表に至った経緯ですが,2010年10月に東京で行われましたACP日本支部によるPoster Competitionに参加してIMに推薦して頂けることになったのが始まりです.発表内容は消化器内科の分野で大変珍しい症例を報告したものです.4年生の冬期に実習で消化器内科を回らせていただいた際に書いた論文をベースにして今回のポスターを作りました .学生のうちに一度学会発表を経験したいという思いから自ら応募して発表に至りました.IMでのPoster Competitionは基本的に全米の各州や世界各国の支部からの優勝者が集まって開かれます.Medical studentsとAssociatesをあわせて,全体で約80のポスターが集まっていました.

<IMでの発表>
IMでは発表時間4分・質疑応答6分の計10分でjudgeに向かってプレゼンします.Judgeはあるものの決して厳しい雰囲気ではなく,「コンペ」というよりは学生などにも発表の機会を与えて成長できるような配慮が感じられるものでした .先生に伺った話ではACPは”college”というだけあって教育的だということでしたが,poster competitionでもそういった雰囲気が感じられました.発表自体は多くの方にお世話になったこともあって緊張しましたが,judgeの先生方が和やかな雰囲気を作ってくださったのでリラックスして練習通りにプレゼンできました .残念ながら賞はとれませんでしたが,あと味の良いものとなり満足しています.

発表ポスターの前で

IMでは日本支部で開催された大会とは若干システムが異なる点がありましたので簡単に紹介します.IMのポスターは原則として横長でサイズも大きめであること,発表時間の配分が異なる(日本支部では各5分)こと ,審査中は審査員のみが発表を聴くこと(日本支部では審査員と聴衆が同時に聴き,聴衆も質問できる)が大きな違いです.このため,日本支部の時に作成したポスターを作り直すという作業から入りました .作り直すうちに体裁や英語の表現をより良くしたいと思っていたところ,日本支部の先生方にポスターを見て頂けるということになり,結局8名もの先生からレビューを頂きました .そのお蔭で英語も締まり,見た目も随分良くなりました .日本支部の中心的な先生方にこれほどレビューをいただくという機会は滅多にない事であり,とても勉強になりましたし大変感謝しております.

<その他IMの印象>
IMは非常に大きな会議で,まず会場の大きさにも圧倒されたのですが,集まっている人の数やそうそうたる顔ぶれは想像を超えるもので,参加してみるとACPがいかに大きな組織であるかがわかります .日中に行われている講義はどれも興味深いものでした.高名な先生による講義などは特に混雑しており,アメリカらしくユーモアに富んだ話で終始笑いありの盛り上がりでした .教育的で楽しみながら勉強になる講義が多かったです.夜のレセプションでもACPのPresidentを務められた歴代の先生方や日本支部の先生方とお話させていただく機会があり,貴重な経験をさせていただきました.

<総括>
今回IMに参加して得られたことは3つあります.
まず,このような大きな舞台で日本支部代表として発表できたという経験と,自信が得られたこと.第二に,日本支部の先生方をはじめ,全米の学生や高名な先生方ともお話し,交流する機会が得られたこと .そして第三に,宮本様をはじめとして事務的なサポートを頂いたことや多くの先生方がレビューしてくださったことなど,私のたった10分間の発表のために沢山の人達がその数十倍もの時間を費やして協力してくださったということに気づけたことです.
学生が発表するということで,お忙しい先生方から沢山のレビューを頂いたこと,現地でもなにかと可愛がっていただいたことは一生忘れない貴重な思い出になるでしょうし,これからの糧にもなると思います .また今後,日本支部からIMに参加してこのような経験をされる方が多く出れば素晴らしいなと思います.
最後に,今回の症例を紹介してくださった横浜市大・稲森正彦先生の協力なしではこの発表は成し得なかったことを申し上げておきます.去年の夏から今までずっとお世話してくださった宮本様 ,発表を監督してくださった小原先生や現地で支えてくださった皆様,献身的なレビューを書いてくださった先生方には心から感謝しております.また,今回の発表にあたりまして日本支部から助成金を賜りました .すべての日本支部会員の方に感謝を申し上げて報告を終わらせていただきます.どうもありがとうございました.

Committee for Associate and Medical Student Enrichment (CAMSE)よりメッセージ:
大島くんが記述しているように,日本支部と本部IMのポスターコンペティションは,発表時間とポスターのサイズを変えて実施しています.これはCAMSEで検討した結果ですが ,その理由は,日本支部の発表を5分と1分長く設定しているのは,英語ネイティブでないことを考慮し,より内容の充実した発表でコンペティションが行われるようにするため .また,日本支部のポスターを縦長型にしているのは,限られた会場スペースでできるだけ多くのひとに発表してもらえるようにするため.(また,日本の多くの学会ポスター発表は縦長であるということも考慮しています .)

日本支部ポスターコンペティションで本部IMへの推薦相当と評価され,本部IMコンペティションに出場するひとは,日本支部審査員の先生方からいただいたコメント・アドバイスを参考にして日本支部での発表をさらにブラッシュアップし,より完成度の高いポスターとプレゼンテーションにして本部コンペティションに挑戦するようにしましょう.

アソシエート会員と学生会員のみなさん,今年の秋も,日本支部のポスターコンペティションを行います.大島くんに続いて,挑戦してみませんか.

小原まみ子

レセプション後の会食にて