Journals

Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年6月19日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 渡邊毅
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

5 June 2007 Volume 146 Issue 11 (監修: 塩田哲也)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

ホモシステイン低下療法と静脈血栓塞栓症のリスク:無作為化試験

Homocysteine-Lowering Therapy and Risk for Venous Thromboembolism: A Randomized Trial

Joel G. Ray, Clive Kearon, Qilong Yi, Patrick Sheridan, Eva Lonn for the Heart Outcomes Prevention Evaluation 2(HOPE-2)Investigators*

観察研究において,血漿ホモシステイン濃度の上昇は静脈血栓塞栓症と相関している.Rayとその共同研究者達は,心血管イベントの減少を目指し,ホモシステイン濃度の低下が静脈血栓塞栓症に与える影響を,葉酸とビタミンBを用いた多施設共同研究にて検証した.葉酸とビタミンB6,B12による5年にわたる治療は,プラセボに比較してホモシステイン濃度を減少させたが,静脈血栓塞栓症の発生は,ホモシステイン濃度が一番高い群においてでさえ差がなく,両群で同じであった.

(翻訳:小出優史)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


新たに健康保険に加入するか資格喪失するかによる医療費の変化

Changes in Health Care Expenditure Associated with Gaining or Losing Health Insurance

Lisa Ward and Peter Franks

保健経済学者は,無保険者が健康保険に加入すると,以前から健保に加入している人よりもより高額の医療費がかかるという仮説を立てている.本研究では,継続して保険に加入している人と加入していない人,および2年間のうちに未加入から加入になった人,あるいはその逆の4グループについて2年間にわたって医療費を調査した.その結果,無保険の期間より健保加入の期間のほうが医療費がかさむことがわかった.しかし,新規に健保に加入した人の医療費は,以前から加入している人の医療費と同程度だった.

(翻訳:村山敏典)

要旨(Abstract)


認知症高齢者における抗精神病薬使用と死亡率

Antipsychotic Drug Use and Mortality in Older Adults with Dementia

Sudeep S. Gill, Susan E. Bronskill, Sharon-Lise T. Normand, Geoffrey M. Anderson, Kathy Sykora, Kelvin Lam, Chaim M. Bell, Philip E. Lee, Hadas D. Fischer, Nathan Herrmann, Jerry H. Gurwitz, and Paula A. Rochon

Gillらは,抗精神病薬による治療と総死亡率との関連性について検討した.抗精神病薬投与開始後,30,60,120,180日後において死亡率が調査された.認知症の高齢者は,地域に居住するもの,長期療養施設入所中のもの両者において,比較的新しい非定型抗精神病薬の投与を受けたものは,抗精神病薬の投与を受けなかったものに対して,30日後の死亡率が統計学的に有意に高かった.死亡率は,投薬180日後にわたって上昇していることが示唆された.なお,非定型抗精神病薬の投与を受けたものに比べて,従来型抗精神病薬の投与を受けたものは,すべての時点において,より死亡率が高かった.

(翻訳:市堰 肇)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


理学療法士による運動療法,助言またはその双方の腰痛に対する効果:無作為化比較試験

Physiotherapist-Directed Exercise, Advice, or Both for Subacute Low Back Pain: A Randomized Trial

Liset H.M. Pengel, Kathryn M. Refshauge, Christopher G. Maher, Michael K. Nicholas, Robert D. Herbert, and Peter McNair

運動療法と助言は亜急性の腰痛に対する一般的な対処法であるが,その有効性については明らかではない.Pengelらは亜急性の腰痛を抱える259人の成人を,12回の運動療法と6週にわたる3回の助言のセッションにおいて,それぞれを理学療法士によるものと,虚偽のものに振り分けた.理学療法士による運動療法と助言を受けた患者は,6週後の時点でもっとも効果が認められた.しかしながら,12ヵ月の時点では,患者の報告により,機能においてわずかな効果が認められただけだった.

(翻訳:石黒 洋)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


総説(Reviews)

メタアナリシス:関節リウマチにおける抗環状シトルリン化ペプチド抗体とリウマトイド因子の診断における精度

Meta-analysis: Diagnostic Accuracy of Anti-Cyclic Citrullinated Peptide Antibody and Rheumatoid Factor for Rheumatoid Arthritis

Kunihiro Nishimura, Daisuke Sugiyama, Yoshinori Kogata, Goh Tsuji, Takashi Nakazawa, Seiji Kawano, Katsuyasu Saigo, Akio Morinobu, Masahiro Koshiba, Karen M. Kuntz, Isao Kamae, and Shunichi Kumagai

リウマトイド因子(RF)と環状シトルリン化ペプチド(CCP)に対する自己抗体は,関節リウマチの診断に役立てることが可能なマーカーである.研究者は,抗CCP抗体がRFよりも関節リウマチ患者をより正確に同定するか,またX線像の進行をより良く予測するかを調査した.関節リウマチの診断において,抗CCP抗体はRFよりも特異性が高く,X線像の進行をより良く予測できるようである.

(翻訳:赤真秀人)

要旨(Abstract)


医学の歴史(History of Medicine)

医学におけるヒューマニズムに学ぶ:モンターニュの場合

Lessons in Medical Humanism: The Case of Montaigne

Alan G. Wasserstein

医学におけるヒューマニズムの養成は,自分の人間性の基礎を私たちに教え込むこと,そして私たち自身と私たちの仕事の間の隔たりを埋めることにより現代医学の問題点を改善できる.この点についてフランスの哲学者ミシェル・ド・モンテーニュのケースを調べることはきわめて有用である.腎仙痛の発作は彼の顔つきを作り上げるのに決定的な役割を演じているかもしれない. 彼の腎結石の経験は,彼がエリート主義的なルネッサンス禁欲主義から,私たちの医学におけるヒューマニズムの良いモデルである暖かいヒューマニズムに転じるもととなった.

(翻訳:菅野義彦)

要旨(Abstract)


論評(Editorials)

医療保険とヘルスケアの医療費:本当の問題はなにか?

Insurance and Health Care Expenditures: What's the Real Question?

Giancarlo DiMassa and José J. Escarce

この論文において,WardとFranksは医療費委員会調査のデータを用いて,継続して健康保険に加入している人としていない人,あるいは毎年毎年健康保険に加入したりしなかったりする人の間でヘルスケアの医療費を比較した.しかしこの質問は本当に重要な問題であろうか?我々はより重要な問題は健康状態を維持することに対する医療保険の有用性であると信じる.

(翻訳:峠岡康幸)


関節リウマチの診断における抗環状シトルリン化ペプチド抗体:ベイズ(理論)が霞を晴らす

Anti-Cyclic Citrullinated Peptide Antibodies in the Diagnosis of Rheumatoid Arthritis: Bayes Clears the Haze

Axel Finckh and Matthew H. Liang

Nishimuraらの優れたメタアナリシスにおいて,彼らは環状シトルリン化ペプチド (CCP)に対する自己抗体が,関節リウマチの診断ではリウマトイド因子よりもより特異的な検査であることを確認し,これは2名による系統レビューの結果を裏付ける結論でもある.抗CCP抗体は,我々の診断ツールとして重要な意味があるが,臨床判断が今もなお関節リウマチの早期診断において最重要である.

(翻訳:峠岡康幸)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

ホモシステイン低下療法と静脈血栓塞栓症のリスクの無作為化試験

Randomized Trial of Homocysteine-Lowering Therapy and Risk for Venous Thromboembolism

(翻訳:上野義之)

本文(Full Text)


認知症高齢者における抗精神病薬使用と死亡率

Antipsychotic Drug Use and Death in Older Adults with Dementia

(翻訳:五十嵐忠彦・塩田哲也)

本文(Full Text)


理学療法士による運動療法,助言またはその双方の腰痛に対する効果

Physiotherapist-Directed Exercise, Advice, or Both for Low Back Pain

(翻訳:金原秀雄)

本文(Full Text)


診療所にて(In the Clinic)

喘息

Asthma

この号では喘息の予防,スクリーニング,診断,治療に焦点を合わせた臨床的概要を示し,臨床技術の改善を図る.

(翻訳: 北口聡一)

本文紹介(Introduction from the Full Text)


バックナンバー

 

15 May 2007 Volume 146 Issue 10

1 May 2007 Volume 146 Issue 9

17 April 2007 Volume 146 Issue 8

3 April 2007 Volume 146 Issue 7

20 March 2007 Volume 146 Issue 6

6 March 2007 Volume 146 Issue 5

20 February 2007 Volume 146 Issue 4

6 February 2007 Volume 146 Issue 3

16 January 2007 Volume 146 Issue 2

2 January 2007 Volume 146 Issue 1


Annals Home Page