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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年3月5日)
Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians
 

原著(ARTICLE)

短報: IgE抗体によるペニシリンアレルギー患者におけるメロペネムの耐容性

Brief Communication: Tolerability of Meropenem in Patients with IgE-Mediated Hypersensitivity to Penicillins
Antonino Romano, MD; Marinella Viola, MD; Rosa-Maria Guéant-Rodriguez, MD; Francesco Gaeta, MD; Rocco Valluzzi, MD; and Jean-Louis Guéant, MD, PhD

20 February 2007 | Volume 146 Issue 4 | Pages 266-269

背景: 臨床医はペニシリンとメロペネムの交差性を危惧してペニシリンアレルギーの患者にメロペネムを使用しないが ,ペニシリンとメロペネムの交差率に関する前向き研究はない.

目的: ペニシリンアレルギーの既往のある患者でメロペネムの耐容性を調べる.

 

方法: 皮内テストと実際の抗生物質投与.

 

試験場所: 2つのイタリアの病院のアレルギー科.

 

患者: ペニシリン即時型過敏反応を示し,少なくとも一つのペニシリン系の薬物に対する皮内試験が陽性であった104名.

 

測定: メロペネムに対する皮内試験と,陰性であった場合,段階的用量のメロペネム投与.
 

結果:  1人(0.9%[95%信頼区間0.02−5.2%])がメロペネム皮内試験陽性だった.陰性103例のすべては段階的用量メロペネム投与にアレルギー反応を示さなかった.

 

研究の限界: 試験投与に引き続く治療的投与はさなされなかった.

 

結論:  データはペニシリンとメロペネムの交差性が小さいことを意味する.したがって,ペニシリンアレルギー患者でメロペネムを避ける診療を再検討すべきである.とくにメロペネムを必要とする患者では事前に皮内試験をやってから投与するのがよい.なぜなら陰性結果がメロペネム に対する耐容性を意味するからである.

(翻訳: 霜山龍志)

English Abstract