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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年3月5日)
Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians
 

論評(REVIEW)

系統的総説:定期的健康診断の価値

Systematic Review: The Value of the Periodic Health Evaluation
L. Ebony Boulware, MD, MPH; Spyridon Marinopoulos, MD, MBA; Karran A. Phillips, MD, MSc; Constance W. Hwang, MD; Kenric Maynor, MD; Dan Merenstein, MD; Renee F. Wilson, MSc; George J. Barnes, BA; Eric B. Bass, MD, MPH; Neil R. Powe, MD, MPH, MBA; and Gail L. Daumit, MD, MHS

20 February 2007 | Volume 146 Issue 4 | Pages 289-300

背景: 定期的健康診断は,その価値について意見の一致が欠けているにもかかわらず ,過去数十年にわたって診療行為の基本的な一部となっている.

目的: の有益性と有害性に関するエビデンスを作り出すこと.

 

情報源: MEDLINEやコクランライブラリー等のデータベースの電子的な検索,参考文献リストのレビュー,医学雑誌の人手による検索(2006年9月まで)

 

研究の選択: 予防医療の受診,臨床的アウトカム,コストについて,定期的健康診断を受けている患者と通常のケアを受けている患者を比較して評価した研究(英語のみ)

 

データ抽出:  研究デザインと試験場所,定期的健康診断の内容,定期的健康診断に関連した臨床的アウトカム

 

データ合成: 定期的健康診断の有益性と有害性を評価した入手可能な最良のエビデンスは,1973年から2004年に発表された21の研究から得られた.婦人科診察 ,パパニコロースメア,コレステロールのスクリーニング,便潜血検査を患者が受けることに,PHEは一貫して有益的に関連した.定期的健康診断はまた,一つの無作為比較試験において患者の「不安」に対して良好な効果を示したが ,他の臨床アウトカムとコストについては効果が分かれた.

 

研究の限界: 定期的健康診断の内容とアウトカムにばらつきがある.いくつかの研究は米国予防医療専門委員会のガイドラインが普及する以前に実施されており ,これらの研究を現在の診療に当てはめることには限界がある.

 

結論: エビデンスは,定期的健康診断がいくつかの推奨されている予防医療の受診を改善すること,また患者の不安を軽減するかもしれないということを示唆している .定期的健康診断を受けることの長期に亘る有益性,有害性,コストを明らかにするためには更なる研究が必要ではあるが,本研究で示された定期的健康診断に有効性があるというエビデンスは ,定期的健康診断を実地の診療で行うことを正当化するものである.
 

(翻訳: 泉谷昌志)

English Abstract