Journals

Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年3月19日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 渡邊毅
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

6 March 2007 Volume 146 Issue 5 (監修: 岩瀬三紀)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

プライマリケアにおける不安障害: 頻度,障害,合併症,およびその診断

Anxiety Disorders in Primary Care: Prevalence, Impairment, Comorbidity, and Detection

Kurt Kroenke, Robert L. Spitzer, Janet B.W. Williams, Patrick O. Monahan, and Bernd Löwe

不安はうつ病と同様に一般的な症候であるものの,重要視されずにしばしば診断と治療がなされていない.著者らは965人の患者において7項目の不安障害尺度を 評価した.また,これらの患者の不安障害を診断するために構造化面接が行われた.19.5%の患者は少なくとも1種類の不安障害を呈していた.不安障害を呈する患者は機能状態が悪く,ADLの障害日数や通院回数が多かったが,41%は不安障害に対する治療がなされていない.不安障害スケールは,4種類の不安障害を診断するための感度が高く良好な特異度を有していた.

監修者注:構造化面接:質問項目を構造的に並べた質問紙に基づいて順番に質問していく面接の手法

(翻訳: 鈴木昌)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


遺伝子組み換えヒト副甲状腺ホルモン(1-84)の閉経後骨粗鬆症の女性における脊椎骨折と骨密度に対する効果:無作為化試験

Effect of Recombinant Human Parathyroid Hormone (1-84) on Vertebral Fracture and Bone Mineral Density in Postmenopausal Women with Osteoporosis: A Randomized Trial

Susan L. Greenspan, Henry G. Bone, Mark P. Ettinger, David A. Hanley, Robert Lindsay, Jose R. Zanchetta, Consuelo M. Blosch, Annette L. Mathisen, Stephen A. Morris, Thomas B. Marriott for the Treatment of Osteoporosis with Parathyroid Hormone Study Group*

副甲状腺ホルモン(PTH)の安全性と閉経後骨粗鬆症の女性における椎体骨折への影響を調査するために,著者は無作為に割り付けられた2532人の閉経後骨粗鬆症の女性にPTHまたはプラセボを服用するように割付けを実施した.その結果PTHは新規発症の椎体骨折を減少させた.リスク減少の程度は明らかではなかった.その理由として3分の1の参加者はこの調査から試験完了前に脱落したからであった.副作用としては高カルシウム尿症や高カルシウム血症や嘔気が認められた.

(翻訳: 植田秀樹)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


メタ解析:潜在性結核感染の新しい診断法:不確かな部分とさらなる検討の必要

Meta-analysis: New Tests for the Diagnosis of Latent Tuberculosis Infection: Areas of Uncertainty and Recommendations for Research

Dick Menzies, Madhukar Pai, and George Comstock

このメタ解析で,著者らは市販承認を受けている2つのインターフェロン-γ産生を利用した検査法(IGRAs)をツベルクリン皮内テストと比較した.関連のある59の報告が見い出された.活動性結核と潜在性結核を区別可能な,あるいは活動性結核に特異的な検査法は存在しなかったが,IGRAsは,BCG接種を受けたことがある患者のツベルクリン反応より特異性が高く,ツベルクリン反応の結果とはしばしば解離していた.新しい検査法はその高い特異性は期待できるものであるが,診療における役割についてはまだ不確かな部分が多い.

(翻訳: 小池竜司)

要旨(Abstract)


医学と臨床(Academia and Clinic)

一般内科医により行われる手技の数と多様性の減少:米国内科学会員の再調査の結果

The Declining Number and Variety of Procedures Done by General Internists: A Resurvey of Members of the American College of Physicians

Robert S. Wigton and Patrick Alguire

1986年に行われた米国内科学会員を対象とした調査で,内科医が数多くの多様性に富む手技を臨床の場で行っていたことが明らかになった.著者らは,2004年にこの調査を再度行った.その結果,手技の数と多様性の両者とも1986年の調査より大幅に減少していた.以前の調査の際と同様に,より小さな都市や小さな病院に勤務し,患者のケアにより多くの時間を割いている一般内科医は,より多くの手技を行っていた.これらの調査結果は,手技の技術をいつの時点に於いて教育すべきか,(内科研修の間かそれ以降の活発に臨床で活躍する時期か),という問題を提起している.

(翻訳: 大和田潔)

 

臨床ガイドライン(Clinical Guidelines)

大腸癌の一次予防のためのアスピリンまたは非ステロイド性抗炎症薬の定期服用:米国予防医療サービス専門作業部会の推奨書

Routine Aspirin or Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs for the Primary Prevention of Colorectal Cancer: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement

U.S. Preventive Services Task Force*

米国予防医療サービス専門作業部会は,平均的なリスクのある人は大腸癌予防にアスピリンまたは非ステロイド性抗炎症薬を定期服用すべきでないことを推奨する.

(翻訳: 矢倉道泰)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


大腸癌の一次予防のためのアスピリン使用:米国予防医療サービス専門作業部会のための系統的総説

The Use of Aspirin for Primary Prevention of Colorectal Cancer: A Systematic Review Prepared for the U.S. Preventive Services Task Force

Catherine Dubé, Alaa Rostom, Gabriela Lewin, Alexander Tsertsvadze, Nicholas Barrowman, Catherine Code, Margaret Sampson, and David Moher

この系統的総説は,米国予防医療サービス専門作業部会がアスピリンや非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)を大腸癌に使用することに関する声明を出す際の背景情報として提供されたものである.二人の検閲者が別々に,アスピリンの薬物を用いた予防法に関する無作為臨床比較試験や,症例対照研究,コホート研究を抽出するため多層的なスクリーニングを行った.アスピリンは大腸腺腫や大腸癌の頻度を減少させると考えられるが,この予防法により惹起される有害性の可能性も十分に考慮する必要がある.

(翻訳: 林正樹)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


大腸癌を一次予防するための非ステロイド性抗炎症薬やシクロオキシゲナーゼ2阻害薬:系統的総説:米国予防医療サービス専門作業部会

Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs and Cyclooxygenase-2 Inhibitors for Primary Prevention of Colorectal Cancer: A Systematic Review Prepared for the U.S. Preventive Services Task Force

Alaa Rostom, Catherine Dube, Gabriela Lewin, Alexander Tsertsvadze, Nicholas Barrowman, Catherine Code, Margaret Sampson, and David Moher

Rostomらが大腸癌や大腸腺腫に対する非アスピリン,非ステロイド性の抗炎症薬(NSAIDs)やシクロオキシゲナーゼ2(COX-2)阻害剤の有効か有害かを調査した.COX-2阻害剤やNSAIDsは大腸腺腫の発病率を減少させていたが,重要な心血管系障害や胃腸障害に関連がある.

(翻訳: 鈴木克典)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


論評(Editorials)

不安障害: 予後を改善させるためには,有効なスクリーニングがその第一段階となる

Anxiety Disorders: Efficient Screening Is the First Step in Improving Outcomes

Wayne Katon and Peter Roy-Byrne

Kroenkeらは,プライマリー・ケアにおける不安障害に関する以下の4つの重要な知見を論じている.1)4つの最も一般的な不安障害(全般性不安障害,パニック障害,社会不安障害,心的外傷後ストレス障害)は,高い有病率である;2)これらの障害は,うつ病の合併,身体症状の苦しみ,機能障害,医療ケアの利用率などと高度に関連している;3)2つの短いアンケートによって,4つすべての障害に有効なスクリーニングができる; 4)不安障害をもつ40%以上の患者が,メンタルヘルス治療を享受していないと回答している.

(翻訳: 平和伸仁)


内科医は,どのような手技を行うべきか?

What Procedures Should Internists Do?

F. Daniel Duffy and Eric S. Holmboe

WigtonとAlguireは,内科実地医家が過去に訓練したさまざまな臨床の手技を施行しているかどうか質問した.答えは「いいえ」であった.平均的に,内科医は18年前と比べ,実施手技は半減した.専門の検査施設が出現し,患者へのより質の高いサービスを提供できる結果として,これらの減少の多くが生じていた.内科医は,いくつかの手技の仕方を知っていて,それらをうまく施行できるべきである.しかし,どの手技を行いどの手技を委嘱するかの 判断は,最も質の高い治療への患者の権利を基に行われるべきものである.

(翻訳: 平和伸仁)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

プライマリケアの患者さんにおける不安障害

Anxiety Disorders in Primary Care Patients

(翻訳: 北口聡一)

本文(Full Text)


副甲状腺ホルモン(1-84)と閉経後骨粗鬆症の女性に対するリスク

Parathyroid Hormone (1-84) and Risk for Spinal Fractures in Women with Osteoporosis

(翻訳: 植田秀樹)

本文(Full Text)


大腸癌の予防のためのアスピリンないし非ステロイド性抗炎症薬の服用について: 米国予防医療サービス専門作業部会からの勧告

Aspirin or Nonsteroidal Anti-inflammatory Drugs for the Prevention of Colorectal Cancer: U.S. Preventive Services Task Force Recommendations

(翻訳: 五十嵐忠彦)

本文(Full Text)


クリニックにて(In the Clinic)

末梢動脈疾患

Peripheral Arterial Disease

“クリニックにて;In the Clinic”第3版では末梢動脈疾患について,予防,層別化,診断,治療および実地診療の改善に焦点をあて,臨床的概要を述べている.

(翻訳: 新沼廣幸)

本文紹介(Introduction from the Full Text)


バックナンバー

20 February 2007 Volume 146 Issue 4
6 February 2007 Volume 146 Issue 3
16 January 2007 Volume 146 Issue 2
2 January 2007 Volume 146 Issue 1

 
Annals Home Page