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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年4月23日)
Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

臨床ガイドライン(Clinical Guidelines)


40歳代女性に対するマンモグラフィによる乳癌スクリーニング:米国内科学会による系統的レビュー

Screening Mammography in Women 40 to 49 Years of Age: A Systematic Review for the American College of Physicians

Katrina Armstrong, MD, MSCE; Elizabeth Moye, BA; Sankey Williams, MD; Jesse A. Berlin, ScD; and Eileen E. Reynolds, MD


3 April 2007 | Volume 146 Issue 7 | Pages 516-526


背景: 40歳代女性に対するマンモグラフィによるスクリーニングのリスクと恩恵は,臨床現場で重要な問題である.


目的: 40歳代女性に対するマンモグラフィによるスクリーニングのリスクと恩恵を評価する.


方法: MEDLINE(1966-2005)とPre-MEDLINE,Cochraneの中央臨床試験登録による英語での出版物,および2005年までの選ばれた研究文献による.


研究選択: 従来の系統的な総論記事,無作為化試験,対照試験,および観察に基づく研究


データ抽出: 2名の独立した査読者


データ作成: マンモグラフィに対する原著論文に加え,117の研究がこの総括に含まれた.無作為対照試験でのメタ解析では,40から49歳女性のマンモグラフィによるスクリーニングで7−23%の乳癌死亡率の低下を認めた.マンモグラフィによるスクリーニングは乳房切除のリスクを増加させたが,補助化学療法やホルモン療法のリスクを減少させた.スクリーニング目的でマンモグラフィ撮影に伴う放射線暴露による乳癌死亡のリスクは小さく,早期発見による乳癌死亡の減少がそれを上回っている.偽陽性の比率は高いものの(10回の乳房撮影で20―56%),偽陽性の結果は,精神心理的な健康感やマンモグラフィに対する信頼性を損なうことは少なかった.多くの女性がマンモグラフィへの苦痛を訴えたが,将来のスクリーニングに対してこの苦痛が抑止的になるとしたものは少なかった.健康な女性や後に乳癌を発症する女性に対して,スクリーニング目的で行うマンモグラフィの否定的な影響への明らかなエビデンスは認められなかった.


研究の限界: 無作為対照試験としてスクリーニングのリスクを評価したものは少なく,文献検索も2005年までであった.


(翻訳: 上野義之)

English Abstract