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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年4月27日)
Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

総説(REVIEW)


体験談的総説:HIV-1の性行為感染防止のための抗レトロウイルス療法

Narrative Review: Antiretroviral Therapy to Prevent the Sexual Transmission of HIV-1

Myron S. Cohen, MD; Cynthia Gay, MD, MPH; Angela D.M. Kashuba, PharmD; Sally Blower, PhD; and Lynn Paxton, MD, MPH


17 April 2007 | Volume 146 Issue 8 | Pages 591-601


抗レトロウイルス療法(ART)はHIV感染患者の生命予後を延長し,改善させる.理論的には,HIVの感染防止にも使用可能である.男性や女性の生殖器におけるARTの薬理を知ることによって,このような介入をより成功させることが期待できるが,ARTは薬剤によって生殖器官への移行能が異なると推測される.緊急のARTはHIV感染体液や組織への職業的曝露後の標準的対処と考えられている.さらに最近では,非職業的なHIV曝露後予防にARTが広く行われており,多くの国ではそのような使用のためのガイドラインを作成している.しかしながら,曝露後予防のためのARTの有効性を証明するための臨床試験を行うことは不可能である.ミドリザルを用いた実験では,曝露後できるだけ早期(72時間以内)に治療を開始し,28日間継続しなければならないことが示されている.その他のヒト以外の霊長類による実験では,ARTの曝露前投与によるHIV感染防止効果が示されており,この試みの安全性と有効性を明らかにするためのいくつかの臨床試験が開始されている.感染患者に対するARTがどの程度感染性を減らすことができるかは,公衆衛生上の重要な問題であるが,満足できる解答はまだ得られていない.この論文は,HIVの性行為感染を防止するためのART施行に関するデータを調査したものであり,感染予防のためのART実施方法を改良し,明確なものにするための試みについて述べている.


(翻訳: 小池竜司)

English Abstract