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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年12月3日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 宇野久光,川村光信
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

20 November 2007 Volume 147 Issue 10
(監修:平和伸仁,総合監修:宇野久光)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

慢性C型肝炎の高度肝繊維化症例におけるウイルス持続陰性化例と臨床的転帰について

Sustained Virologic Response and Clinical Outcomes in Patients with Chronic Hepatitis C and Advanced Fibrosis

Bart J. Veldt, E. Jenny Heathcote, Heiner Wedemeyer, Juerg Reichen, W. Peter Hofmann, Stefan Zeuzem, Michael P. Manns, Bettina E. Hansen, Solko W. Schalm, and Harry L.A. Janssen

Veldtと同僚らは,進行した肝繊維化を有する慢性C型肝炎患者479人を対象に,持続ウイルス陰性化例(訳注:治療著効例)と非陰性化例の臨床的な転帰を,後ろ向きコホート研究により比較検討した.その結果,ウイルス持続陰性化例では有害な臨床イベントの減少を認めた.このイベント減少は主に肝不全の減少によるものであった.肝細胞癌と肝疾患関連死も減少する傾向があったが,これらのイベントは発生数が少なく有意な差を示せなかった.

(翻訳:井出広幸)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


ホームヘルパーにおける,腰部サポーターによる再発性腰部痛の予防効果:無作為化比較試験

Lumbar Supports to Prevent Recurrent Low Back Pain among Home Care Workers: A Randomized Trial

Pepijn D.D.M. Roelofs, Sita M.A. Bierma-Zeinstra, Mireille N.M. van Poppel, Petra Jellema, Sten P. Willemsen, Maurits W. van Tulder, Willem van Mechelen, and Bart W. Koes

腰部サポーターは,腰痛予防によく使用されているものの,効果についてのエビデンスはない.Roelofsと共同研究者らは,腰痛の既往のある360人のホームヘルパーに健康的な作業習慣についての短期間の講習を受けてもらい,さらに4種類のうちの1つの腰部サポーターを従事者の意思により必要に応じ使用してもよい群,使用しない群に割り当てた.12ヵ月における追跡の結果,腰部サポーターを使用した群では,労働習慣改善のみの群と比較して,病欠日数はあまり変わらなかったものの,腰痛を自覚した日数の低下が認められた.健康的作業習慣への改善に加えて腰部サポーターを使用することにより,腰痛の既往がある労働者の常習的欠勤には効果がないが,腰痛の再発予防効果がある可能性が示された.

(翻訳:村松賢一)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


内科医はケアのために外来診療時間外のどのくらいの時間を費やしているだろうか?

How Much Time Do Physicians Spend Providing Care Outside of Office Visits?

Jeffrey Farber, Albert Siu, and Patricia Bloom

プライマリ・ケアは診療所の外で行われ,また金銭的に補償されていない.Farberらは,大学の老年医学科診療における,診療所外での臨床上の業務について情報を収集した.彼らの評価では,医療提供者は30分の外来診療ごとに6.7分は外来以外の追加的なケアを行っており,これは常勤の医療提供者にとって,総計で一週間に7.8時間の余分な臨床業務に達することがわかった.この結果は地域で診療に当たっている常勤医には適用されないかもしれない;診療報酬の改訂の議論に提供するため,より広範な設定で同様のデータを集めるべきである.

(翻訳:小山雄太)

要旨(Abstract)


患者診療の質の改善(Improving Patient Care)

短報:インフリキシマブに関連した結核報告例の特徴

Brief Communication: Characteristics of Spontaneous Cases of Tuberculosis Associated with Infliximab

Angela Raval, Gita Akhavan-Toyserkani, Allen Brinker, and Mark Avigan

2001年10月米国食品医薬品局(FDA)は,インフリキシマブの承認適応情報に,インフリキシマブ関連結核に関する囲み警告として,結核をスクリーニングし,治療開始前に潜在性結核は対処し,インフリキシマブ療法中は結核をモニターするとした通知を加えた.この症例集積研究の著者らは,適応情報修正後にFDAへ報告のあったインフリキシマブ関連結核130例を再調査し,多くの症例は結核の危険因子を有するけれどもツベルクリン皮膚反応は陰性であったということを見出した.臨床医はインフリキシマブ投与中の患者に対し結核のスクリーニングとモニタリングを注意深く行う必要がある.

(翻訳:西川正憲)

要旨(Abstract)


最新情報(Updates)

血液学最新情報

Update in Hematology

Thomas G. DeLoughery

この血液学最新情報では,2006年に発表された12報の原著論文を特集した.抗凝固・抗血小板療法,抗凝固療法の期間,性と血栓症,免疫性血小板減少症,貧血,および輸血の論文が含まれる.

(翻訳:村上 純)


総説(Reviews)

系統的レビュー:経皮的冠動脈インターベンションと冠動脈バイパス手術の有用性の比較検討

Systematic Review: The Comparative Effectiveness of Percutaneous Coronary Interventions and Coronary Artery Bypass Graft Surgery

Dena M. Bravata, Allison L. Gienger, Kathryn M. McDonald, Vandana Sundaram, Marco V. Perez, Robin Varghese, John R. Kapoor, Reza Ardehali, Douglas K. Owens, and Mark A. Hlatky

冠動脈大動脈バイパス手術(CABG)と経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の相対的な有用性や危険性は,時によると不明確である.Bravataと同僚らは23の無作為化試験を系統的にレビューし,糖尿病群においてさえも,10年生存率はCABGとPCIで同等であることを明らかにした.手技に伴う脳卒中発症と狭心症状の寛解は,CABG後により一般的に認められた(リスク差は前者で0.5%,後者で約5〜8%).一方で,再血行再建術の必要性は,PCI後により一般的(リスク差は一年後で24%)であった.

(翻訳:小出優史)

要旨(Abstract)


診療ガイドライン(Clinical Guidelines)

成人に対する推奨される予防接種スケジュール: 米国、2007年10月-2008年9月

Recommended Adult Immunization Schedule: United States, October 2007-September 2008
予防接種の実施に関する諮問委員会 (Advisory Committee on Immunization Practices)

予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)は,2007年10月から2008年9月の期間に適用される成人に対する予防接種スケジュールを発表した.これは2007年6月に承認されたもので,以前のスケジュールからの変更点を強調している.認可されているワクチンのスケジュールが現行の勧告を反映していることを確実にするために,ACIPは成人に対する予防接種の推奨スケジュールを毎年レビューしている.このスケジュールはまた米国家庭医学会,米国産婦人科学会,米国内科学会からも承認されている.

(翻訳:柳 秀高)


論評(Editorials)

ケアの調整:重要な(保険上無報酬の)プライマリ・ケアの仕事

Coordinating Care: A Major (Unreimbursed) Task of Primary Care

Thomas Bodenheimer

ケアの調整は,医療提供者間,そして医療提供者と患者や家族の間の情報の交流であり,そして,プライマリ・ケアの問題を最も含んだ局面かもしれない.今月号で,Farberと同僚らは,内科医は外来治療の合間に,かなりの無給の時間をケアの提供に費やしていることを見出した.もし,内科医がケアの調整行為を改善する必要があるとすれば,医師らにはその仕事のための時間が必要であり,これらに対する医療費の支払いがなされなければならない.

(翻訳:金原秀雄)


冠血行再建術:新しいエビデンス,新しい挑戦

Coronary Revascularization: New Evidence, New Challenges

Raymond J. Gibbons and Stephan D. Fihn

本号のBravataと同僚らによるメタ解析は,経皮冠動脈インターベンションと冠動脈バイパス術の早期の治療行為関連死亡率(1.15% 対 1.8%)と5年生存率(89.7% 対90.7%)が同等であることを明らかにした.この論評では,内科実地医家に対するこれらの知見の最新の意義を検討している.

(翻訳:村上 純)


成人の予防接種ガイドライン:患者の安全とケアの質の問題

Adult Immunization Guidelines: A Patient Safety and Quality-of-Care Issue

Gregory A. Poland and William Schaffner

予防接種は,健康を守り維持するために最も効果的な公衆衛生的,医学的な戦略である.しかしながら,だいたい5万人のアメリカ人(99%は成人である)が毎年,予防接種で予防できる病気で死亡し,数10万の人々が入院している.この問題は,本誌(Annals)において,成人の推奨予防接種スケジュールを発表させる初めての事となった.このスケジュールの目的は,臨床家に予防接種の使用法を指導するためのものである.医師は成人の予防接種スケジュールについて知っておくべきであり,成人の患者が適切な予防接種が受けられることを保証するための政策と手順を構築するべきある.

(翻訳:鈴木克典)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

HCVウイルス感染におけるウイルス持続陰性化例に関して

Sustained Virologic Response in Hepatitis C

(翻訳:今村隆明)

本文(Full Text)


腰部サポーターは腰痛症の既往のあるホームヘルパーの腰痛を予防する

Back Supports to Prevent Back Pain in Home Care Workers with Previous Low Back Pain

(翻訳:吉井康裕)

本文(Full Text)


バックナンバー

 

6 November 2007 Volume 147 Issue 9

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2 October 2007 Volume 147 Issue 7


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21 August 2007 Volume 147 Issue 4

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19 June 2007 Volume 146 Issue 12

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