Journals

Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年12月17日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 宇野久光,川村光信
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

4 December 2007 Volume 147 Issue 11
(監修:伊熊睦博,総合監修:石橋大海)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

HBe抗原陽性のB型慢性肝炎に対するテルビブジンもしくはアデフォビルによる治療:無作為化試験

Treatment of Hepatitis B e Antigen-Positive Chronic Hepatitis with Telbivudine or Adefovir: A Randomized Trial

Henry L.Y. Chan, E. Jenny Heathcote, Patrick Marcellin, Ching-Lung Lai, Mong Cho, Young M. Moon, You-Chen Chao, Robert P. Myers, Gerald Y. Minuk, Lennox Jeffers, William Sievert, Natalie Bzowej, George Harb, Ralf Kaiser, Xin-Jian Qiao, Nathaniel A. Brown and the 018 Study Group

B型慢性肝炎におけるウイルス複製を抑制する最良の方法は明らかにされていない.今回の52週オープン・ラベル試験において,135人のHBe抗原陽性B型慢性肝炎の成人が,テルビブジンまたはアデフォビルの52週投与,もしくはアデフォビルを24週投与後にテルビブジンを28週投与,に無作為に割り付けられた.52週の時点で,ウイルス量の低下は,テルビブジン単独投与群は,テルビブジン-アデフォビル投与群と同等で,アデフォビル単独投与群よりも高度であった.

(翻訳:加藤秀章)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


薬剤の有害事象による高齢者の救急部受診につながる投薬

Medication Use Leading to Emergency Department Visits for Adverse Drug Events in Older Adults

Daniel S. Budnitz, Nadine Shehab, Scott R. Kegler, and Chesley L. Richards

有害事象に関する全国サーベイランスや全国外来医療調査のデータによると,65歳以上の高齢米国成人は,薬剤の有害事象により年間17,500回救急外来を受診している.これらのうち,3.6%は不適切な処方のためであったが,しばしば問題となる3つの薬剤−ワルファリン,インスリン,ジゴキシン−が,その1/3以上を占めていた.高齢者における有害事象を減らす対策として,これら3つの薬剤を注目すべきである.

(翻訳:金澤雅人)

要旨(Abstract−翻訳:鈴木昌)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


静脈血栓塞栓症に対する抗凝固療法中止後の致死的肺塞栓症のリスク

The Risk for Fatal Pulmonary Embolism after Discontinuing Anticoagulant Therapy for Venous Thromboembolism

James D. Douketis, Chu Shu Gu, Sam Schulman, Angelo Ghirarduzzi, Vittorio Pengo, and Paolo Prandoni

静脈血栓塞栓症(VTE)に対する抗凝固療法を中止するか否かの決定は,中止後の致死的な再発のリスクにより決定される.最初のVTE発症の後,抗凝固療法を中止し平均5年間観察した2,052症例における2つのコホート研究で,年間リスクは致死的肺塞栓症で100人年あたり0.43,「definite」もしくは「probable」と判断された致死的VTE再発で100人年あたり0.17であった.もし抗凝固療法を中止するなら,これらの比率を考慮しなくてはならない.

(翻訳:金澤雅人)

要旨(Abstract−翻訳:吉田直之)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


医学と臨床(Academia and Clinic)

医学におけるプロフェショナリズム:米国医師の調査結果

Professionalism in Medicine: Results of a National Survey of Physicians

Eric G. Campbell, Susan Regan, Russell L. Gruen, Timothy G. Ferris, Sowmya R. Rao, Paul D. Cleary, and David Blumenthal

6つの専門医の調査にて,1,662名の回答者のほとんどが,ケアへのアクセスしやすさや質の改善,利益相反の管理,限られた資源の公平分配,そして専門家としての自己規制といった,プロフェッショナリズムの憲章声明に示された原理について同意している.しかしながら,プロフェッショナルな行動を実際に行っているかどうかについての自己報告では,少々理想を欠いていた.

(翻訳:金澤雅人)


最新情報(Updates)

腫瘍学の最新情報

Update in Oncology

Lowell E. Schnipper

この最新情報では,2006年に発表された10の論文をとりあげる.話題には,肺癌,胃・食道癌,乳癌,婦人科癌ならびに白血病が含まれる.

(翻訳:泉谷昌志)


展望(Perspectives)

人工呼吸器関連肺炎−医療の質改善のための誤った指標

Ventilator-Associated Pneumonia-The Wrong Quality Measure for Benchmarking

Michael Klompas and Richard Platt

立法者,支払者,医療の質の提唱者らは,医療の質を評価するための方法として,病院による人工呼吸器関連肺炎の発生率の報告を義務付けるかどうかを検討している.しかしながら,人工呼吸器関連肺炎の正確な診断は極めてむずかしく,現在サーベイランスに用いられている定義では,多くの主観的判断が必要となる.人工呼吸器を使用している患者への医療の質を有意に反映する客観的なアウトカム評価方法が開発され,有効性が確認されるまでは,人工呼吸器関連肺炎は報告義務の一部として含まれるべきではない.

(翻訳:泉谷昌志)


政策論文(Position Papers)

患者中心の医療を促進するためのpay-for-performance principle(実績に応じた支払い原則):倫理に関する声明

Pay-for-Performance Principles That Promote Patient-Centered Care: An Ethics Manifesto

Lois Snyder, Richard L. Neubauer for the American College of Physicians Ethics, Professionalism and Human Rights Committee

この米国内科学会の意見書は,pay-for-performanceプログラム(実績に応じた支払い方式)の潜在的な落とし穴に焦点を当てている.ある状況において,特定の要素が良い結果を出すことにインセンティブを与えると,医師が複雑な患者の他の要素を無視したり,そのような患者の診療を放棄したりすることにつながるかもしれない.「指標を気にして行動する」ことは,別の危険性をはらむ.質の改善において第一に注目すべきは患者であり,「支払い」や,限られた尺度に基づいた「実績」の評価ではない.

(翻訳:泉谷昌志)


臨床ガイドライン(Clinical Guidelines)

高血圧のスクリーニング:米国予防医療サービス専門作業部会による勧告の再確認声明

Screening for High Blood Pressure: U.S. Preventive Services Task Force Reaffirmation Recommendation Statement

U.S. Preventive Services Task Force

目標を絞った文献検索により,高血圧スクリーニングの直接的な有益性および有害性に関する新しいエビデンスや,スクリーニングで発見された高血圧や軽度〜中等度の高血圧を治療することの有害性に関する新しいエビデンスを探索した.米国予防医療サービス専門作業部会(USPSTF)が2003年に発表した勧告に変更を加えるだけの,実質的かつ新たなエビデンスは見つからなかった.したがって,臨床医は18歳以上の成人の高血圧をスクリーニングすべきであるという勧告が再確認された.

(翻訳:泉谷昌志)

要旨(Abstract)


米国予防医療サービス専門作業部会(USPSTF)の高血圧スクリーニングに関する勧告を再評価する

Evidence for the Reaffirmation of the U.S. Preventive Services Task Force Recommendation on Screening for High Blood Pressure

Tracy Wolff and Therese Miller

このエビデンスの最新情報は,米国予防医療サービス専門作業部会 (USPSTF)の高血圧スクリーニングに関する勧告を支持している.唯一の新たなエビデンスは,早期高血圧の治療に伴う弊害に関するものである.降圧薬による治療にはよくみられる副作用があるが,まれに重篤な有害事象もみられる.

(翻訳:菅野義彦)

要旨(Abstract) 患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


論評(Editorials)

B型慢性肝炎の治療の発展:単純系から複雑化へ

Evolution of Therapy for Chronic Hepatitis B: Progressing from the Simple to the Complex

Jordan J. Feld and Marc G. Ghany

この論文で,Chanらは135人のHBeAg陽性の患者をテルビブジン単独群,アデフォビル単独群,そしてアデフォビルからテルビブジンに変更する群に分けて試験した.治療開始後24週の結果の方が,治療開始後52週に比べて初期治療の反応を正確に反映していた.24週以降も良好な反応が維持出来たり,B型肝炎表面抗原のHBsAgが消失する割合は充分では無い.新たな抗ウイルス作用部位をねらった新薬,それは,HBsAgを消失させ,薬剤耐性の防止と管理がしうる様なものが必要とされる.

(翻訳:申 貞雄)


医師の専門職業意識と中世ヨーロッパ手工業ギルドの比喩

Medical Professionalism and the Parable of the Craft Guilds

Harold C. Sox

中世ヨーロッパの手工業ギルドは現代の専門職の祖先である.Campbellらの書いた論文のコメントとして,かのギルドと同じように,医師職も政府とビジネスとの間に三つ巴の関係が存在することを編集者は論じている.ギルドの比喩は,コミュニティーに属する機関は,順応するか,あるいは,衰退するかの運命にあることを教えてくれる.

(翻訳:申 貞雄)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

B型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法

Antiviral Therapy for Chronic Hepatitis B

(翻訳:山前正臣)

本文(Full Text)


薬剤の有害事象による高齢者の救急部受診

Emergency Department Visits for Adverse Drug Events in Older Adults

(翻訳:森川景子)

本文(Full Text)


静脈血栓塞栓症に対する抗凝固療法中止後の致死的肺塞栓症のリスク

Risk for Fatal Pulmonary Embolism after Discontinuing Anticoagulation

(翻訳:土谷昌信)

本文(Full Text)


高血圧のスクリーニング:米国予防医療サービス専門作業部会による勧告

Screening for High Blood Pressure: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation

(翻訳:小川直美)

本文(Full Text)


クリニックにて(In the Clinic)

心不全

Heart Failure

この論文は心不全の予防,診断,治療,日常診療の改善,そして患者へのインフォーメーションに焦点をあてて,心不全の臨床的な概観を述べている.

(翻訳:申 貞雄)

本文紹介(Introduction from the Full Text)


バックナンバー

 

20 November 2007 Volume 147 Issue 10

6 November 2007 Volume 147 Issue 9

16 October 2007 Volume 147 Issue 8

2 October 2007 Volume 147 Issue 7


18 September 2007 Volume 147 Issue 6

4 September 2007 Volume 147 Issue 5

 

21 August 2007 Volume 147 Issue 4

7 August 2007 Volume 147 Issue 3

17 July 2007 Volume 147 Issue 2

3 July 2007 Volume 147 Issue 1


19 June 2007 Volume 146 Issue 12

5 June 2007 Volume 146 Issue 11

15 May 2007 Volume 146 Issue 10

1 May 2007 Volume 146 Issue 9

17 April 2007 Volume 146 Issue 8

3 April 2007 Volume 146 Issue 7

20 March 2007 Volume 146 Issue 6

6 March 2007 Volume 146 Issue 5

20 February 2007 Volume 146 Issue 4

6 February 2007 Volume 146 Issue 3

16 January 2007 Volume 146 Issue 2

2 January 2007 Volume 146 Issue 1


Annals Home Page