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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年9月4日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 宇野久光,川村光信
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

21 August 2007 Volume 147 Issue 4
(監修:佐々木徹,総合監修:宇野久光)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

2型糖尿病の発生に対する長期間のセレン補給の効果:無作為化試験

Effects of Long-Term Selenium Supplementation on the Incidence of Type 2 Diabetes: A Randomized Trial

Saverio Stranges, James R. Marshall, Raj Natarajan, Richard P. Donahue, Maurizio Trevisan, Gerald F. Combs, Francesco P. Cappuccio, Antonio Ceriello, and Mary E. Reid

多くの人々が,セレンを補給した食事摂取をしている.この安全性を評価するために,Strangesと同僚らは,癌発生率に対するセレン補給の効果を評価するための大規模無作為化試験を用いて,同試験の参加者において,2型糖尿病の発生率を検討した.平均7.7年間におよぶセレン補給またはプラセボの投与で,セレン投与群ではプラセボ投与群に比し2型糖尿病への進展がより多く認められた.しかしながら,糖尿病は自己報告であり,親試験での2次エンドポイントであった.

(翻訳:金原秀雄)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


系統的レビューがいかにすぐ時代遅れとなるか?エビデンスの生存期間分析.

How Quickly Do Systematic Reviews Go Out of Date? A Survival Analysis

Kaveh G. Shojania, Margaret Sampson, Mohammed T. Ansari, Jun Ji, Steve Doucette, and David Moher

臨床医は,系統的レビューから最新のエビデンスを入手し,臨床判断,健康保護の手段に利用している.Shojaniaと共同研究者らは100の量的系統的レビューを分析し,新しいエビデンスが示されて,系統的レビューの結論が変更されるまでにどれくらいの時間を要するか調査した.効果あるいは治療副作用に関する結論については,系統的レビューが発表されてから間もなく,しばしば変更された.結論が変更なしに生き延びる生存期間の中央値は5.5年であった.新たな,有意のエビデンスが2年以内に発表されたものは23%に及んだ.推奨される医療を裏づけするエビデンスは変わりやすい.

(翻訳:村松賢一)

要旨(Abstract)


カナダ,オンタリオにて1992年〜2000年に病院内発生した侵襲性A群連鎖球菌感染症アウトブレイクに対するサーベイランス

Surveillance for Hospital Outbreaks of Invasive Group A Streptococcal Infections in Ontario, Canada, 1992 to 2000

Nick Daneman, Karen A. Green, Donald E. Low, Andrew E. Simor, Barbara Willey, Benjamin Schwartz, Baldwin Toye, Peter Jessamine, Gregory J. Tyrrell, Sigmund Krajden, Lee Ramage, David Rose, Ruth Schertzberg, Delena Bragg, Allison McGeer and the Ontario Group A Streptococcal Study Group*

院内発生の侵襲性A群連鎖球菌感染症のアウトブレイクを予防することで疾病罹患率,死亡率を低下させ得る.Danemanと同僚らは1992年から2001年にかけて,カナダ,オンタリオにおけるこの感染症の前向きサーベイランスを行った.291件の感染症例が発生し,このうち29件は20件の病院内アウトブレイク中に発生した.発端患者の75%は院内感染であり,25%は市中感染(ほとんどは壊死性筋膜炎)で集中治療を必要とした.二次感染例の大部分は医療従事者を介して感染した.

訳者注: 以下の結論の項では「最もよくみられた伝播経路は患者から患者への感染である」とあるが,外科,産科病棟では医療従事者からの感染と思われる率が86.7%と論文に記載されているのでこの部位に言及していると思われる.

(翻訳:柳 秀高)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


成人における腎症性シスチン蓄積症:自然経過とシステアミン内服治療の効果

Nephropathic Cystinosis in Adults: Natural History and Effects of Oral Cysteamine Therapy

William A. Gahl, Joan Z. Balog, and Robert Kleta

腎症性シスチン蓄積症は,常染色体劣性の蓄積症であり,小児期の腎ファンコニー症候群の最も一般的な原因疾患である.この疾患に罹患した人は現在,腎機能補助療法によって長く生存するようになっている.Gahlと共同研究者らは,18歳から45歳までの100人の成人患者においてシスチン蓄積症の重症度を評価した.そのうち92人は,同種腎移植を受けていた.ほとんどの人がこの疾患による合併症を有していた.それらは,甲状腺機能低下症,高ゴナドトロピン性性腺機能低下症,肺機能障害,筋障害,網膜症,そして糖尿病であった.3分の1の患者は死亡した.システアミンによる長期の治療歴は,合併症および死亡リスクの減少と関連しているようにみえた.

(翻訳:小山雄太)

要旨(Abstract)


最新情報(Updates)

周術期医学における最新情報

Update in Perioperative Medicine

Steven L. Cohn and Gerald W. Smetana

この周術期医学における最新情報では2006年に発表された13論文の特集を組んでいる.話題として,術前の血行再建術,心肺合併症の予防,術後せん妄を取り上げている.

(翻訳:渡邊清高)


総説(Reviews)

系統的レビュー:左室収縮能障害のある成人への植込型除細動器

Systematic Review: Implantable Cardioverter Defibrillators for Adults with Left Ventricular Systolic Dysfunction

Justin A. Ezekowitz, Brian H. Rowe, Donna M. Dryden, Nicola Hooton, Ben Vandermeer, Carol Spooner, and Finlay A. McAlister

この系統的レビューでは,左室収縮能障害がある成人患者における植込型除細動器(ICD)の利益と有害性についてのエビデンスを要約してある.ICDは全死亡率を,12の無作為化試験においては20%(95%信頼区間,10%-29%)減少させ,76の観察研究においては46%(信頼区間,32%-57%)減少させた.ICDの植え込み術と関連する死亡は植え込み手技の1.2%(信頼区間,0.9%-1.5%)に起こった.

(翻訳:小出優史)

要旨(Abstract)


論評(Editorials)

セレンと糖尿病:サプリメントに関してまた悪い知らせ

Selenium and Diabetes: More Bad News for Supplements

Joachim Bleys, Ana Navas-Acien, and Eliseo Guallar

本号では,がんの栄養学的予防試験において,セレンのサプリメントを受ける群に割り付けられた参加者で糖尿病のリスクが増加していたことを,Strangesと同僚らが報告している.この知見の公衆衛生上の影響は重大である.米国内のほとんどの人が食事から十分量のセレンを摂取していることを,米国政府は知っておく必要がある.十分な食事からの摂取に加えてセレンのサプリメントを摂取することにより,糖尿病のリスクが増加する可能性がある.

(翻訳:石黒 洋)


系統的レビュー:方法論的厳密さばかりでなく,臨床的内容や治療方針の適切性を記述する時

Systematic Reviews: Time to Address Clinical and Policy Relevance As Well As Methodological Rigor

Andreas Laupacis and Sharon Straus

多くの人々が,系統的なレビューは臨床と治療方針決定をするための最も良い情報源であると考えている. しかしながら,この号では,Shojaniaと共同研究者らは,100の系統的なレビューが,新たに完成した無作為化試験の反証により,どれくらいすばやく時代遅れになったかを記述している.現在の証拠はまた,臨床医と治療方針立案者がそれほど頻繁には系統的レビューを活用しないことを示唆している.我々は新しいタイプのレビューを緊急に必要としている.

(翻訳:鈴木克典)


臨床研究登録:回顧と前進

Clinical Trial Registration: Looking Back and Moving Ahead

Christine Laine, Catherine De Angelis, Tony Delamothe, Jeffrey M. Drazen, Frank A. Frizelle, Charlotte Haug, Paul C. Hebert, Richard Horton, Sheldon Kotzin, Ana Marusic, Peush Sahni, Torben V. Schroeder, Harold C. Sox, Martin B. Van Der Weyden, and Freek W.A. Verheugt

医学専門誌の編集者からなる国際的な委員会(ICMJE)は,さる2005年,各研究者に対して,患者登録をする前に,個々の研究を公的な臨床研究として登録することを求める方針を実施に移した.それから2年が経過し,ICMJEは,この方針を再評価した.登録に際して,方針が求める必要条件,登録を要する研究の種類,そして登録された研究結果の公表に関する,委員会のコメントが,今回の論評に掲載されている.

(翻訳:市堰 肇)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

セレンのサプリメントの長期使用と2型糖尿病のリスク

Long-Term Use of Selenium Supplements and Risk for Type 2 Diabetes

(翻訳:増田浩三)

本文(Full Text)


カナダ,オンタリオにて1992年から2000年に病院内発生した侵襲性A群連鎖球菌感染症

Invasive Streptococcal Infections in Hospitals in Ontario, Canada, 1992 to 2000

(翻訳:西川正憲)

本文(Full Text)


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7 August 2007 Volume 147 Issue 3

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3 July 2007 Volume 147 Issue 1


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15 May 2007 Volume 146 Issue 10

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