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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年10月1日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 宇野久光,川村光信
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

18 September 2007 Volume 147 Issue 6
(監修:安藤聡一郎,総合監修:石橋大海)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

2型糖尿病患者における有酸素運動と筋力トレーニングの併用はそれぞれ単独よりも血糖コントロールをより改善する:無作為化試験による検討

Effects of Aerobic Training, Resistance Training, or Both on Glycemic Control in Type 2 Diabetes: A Randomized Trial

Ronald J. Sigal, Glen P. Kenny, Normand G. Boulé, George A. Wells, Denis Prud'homme, Michelle Fortier, Robert D. Reid, Heather Tulloch, Douglas Coyle, Penny Phillips, Alison Jennings, and James Jaffey

有酸素運動あるいは筋力トレーニングは2型糖尿病患者の血糖コントロールを改善するが,両者の併用が同様に血糖コントロールを改善するか否かについては報告されていない.Sigalと同僚らは,251名の2型糖尿病患者を無作為に,有酸素運動群,筋力トレーニング群,併用群,そして運動をおこなわない群に割り付けた.その結果,ヘモグロビンA1c値は有酸素運動や筋力トレーニングの単独群よりも併用群の方で有意に改善がみられた.また,運動をおこなわない群では有酸素運動や筋力トレーニングの単独群よりも血糖コントロールの悪化がみられたが,有害事象は運動療法施行群の方が運動をおこなわない群よりも多かった.

(翻訳:田村功一)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


妊娠可能な女性に対する催奇性の可能性がある薬剤投与の際における,避妊および妊娠への影響の文書調査

Documentation of Contraception and Pregnancy When Prescribing Potentially Teratogenic Medications for Reproductive-Age Women

Eleanor Bimla Schwarz, Debbie A. Postlethwaite, Yun-Yi Hung, and Mary Anne Armstrong

妊娠可能な女性は,ときに,催奇性の可能性がある薬剤の処方を受けるときがある.Scwartzと共同研究者らは,2001年に処方を受けた488,175例のうち催奇性薬剤でDまたはX群の処方と,妊娠率や避妊相談を受けた事例の頻度を評価した.AまたはB群薬剤と同様に,DおよびX群の薬剤の処方では,避妊相談に関わる申し立てやそれに引き続いた妊娠頻度は,それほど多くなかった.

(翻訳:板東 浩)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


若年男性における中性脂肪値の推移と冠動脈心疾患発症リスク

Changes in Triglyceride Levels and Risk for Coronary Heart Disease in Young Men

Amir Tirosh, Assaf Rudich, Tzippora Shochat, Dorit Tekes-Manova, Eran Israeli, Yaakov Henkin, Ilan Kochba, and Iris Shai

中性脂肪値の単回測定のみでは冠動脈心疾患(CHD)の予測に関して信頼性に欠く可能性がある.Tiroshと同僚らは,イスラエルの男性職業軍人13,593名において中性脂肪値測定と負荷心電図を5年の間隔をおいて施行した.さらに,負荷心電図陽性例には冠動脈造影も施行された.研究者らは158名の新規発症CHDを診断した.CHDに関する危険因子や生活習慣指標を補正しても,2回測定された中性脂肪値の推移はCHD発症の強力な予測因子であった.初回に上昇していた中性脂肪値の減少はCHD発症リスクの減少と相関し,2時点ともに中性脂肪値が低値であった群におけるCHD発症リスクは最低であった.

(翻訳:岩瀬三紀)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


最新情報(Updates)

救急医療における最新情報

Update in Critical Care

Molly Osborne

この救急医療に関する最新情報では,2006年に発表された7編の論文を特集している.トピックスにはインスリン療法,敗血症,急性肺障害,感染症,終末期医療などが含まれている.

(翻訳:塩田哲也)

本文紹介(Introduction from the Full Text)


総説(Reviews)

系統的レビュー:  2型糖尿病に対する経口薬の比較効果と安全性

Systematic Review: Comparative Effectiveness and Safety of Oral Medications for Type 2 Diabetes Mellitus

Shari Bolen, Leonard Feldman, Jason Vassy, Lisa Wilson, Hsin-Chieh Yeh, Spyridon Marinopoulos, Crystal Wiley, Elizabeth Selvin, Renee Wilson, Eric B. Bass, and Frederick L. Brancati

臨床医は,糖尿病患者の治療に複数の経口糖尿病薬を用いる可能性がある.この系統的レビューでは,Bolenと同僚らが,成人2型糖尿病患者の治療にもちいる経口薬の利点と害のエビデンスを要約する.彼らは,新規で高価な治療薬(チアゾリン系薬剤,α-グルコシダーゼ阻害薬,メグリチナイド)は,古典的な治療薬(第二世代スルフォニルウレア剤やメトフォルミン)との比較で,血糖コントロール,脂質レベル,血圧,体重において,同等もしくはすぐれた効果があることを見出した.彼らは,心血管系疾病のような臨床エンドポイントにおける治療薬の効果において,エビデンスは十分でなく,結論には達していないことを見出した.

(翻訳:金澤雅人)

要旨(Abstract)


メタ解析: 造血コロニー刺激因子の予防的投与は死亡率の改善や感染症の抑制に有効であろうか

Meta-analysis: Effect of Prophylactic Hematopoietic Colony-Stimulating Factors on Mortality and Outcomes of Infection

Lillian Sung, Paul C. Nathan, Shabbir M.H. Alibhai, George A. Tomlinson, and Joseph Beyene

Sungと同僚らは,化学療法中の患者や幹細胞移植治療を受けた患者に,種々のコロニー刺激因子(CSFs)を予防的に投与することで,プラセボ投与群や無投与群に比べて,死亡率が改善したり,感染症の発症を抑えたり,好中球減少による発熱を減少させる効果があるかどうかを,メタ解析によって検討した.148の試験の中で,短期間の調査期間内では,全死亡率はCSFの予防的投与群と対照群で,差はなかった.感染関連死の危険性もCSF投与群,プラセボ投与群,無投与群で差がなかった.しかし,CSFの投与によって,感染症であることが立証されているもの,原因となる細菌が明確な感染症,および好中球減少による発熱の発症は,他群と比べ,明らかに減少していた.

(翻訳:森川景子)

要旨(Abstract)


診療ガイドライン(Clinical Guidelines)

血糖コントロールと2型糖尿病:最善のヘモグロビンA1c目標値.米国内科学会(ACP)からの指針声明

Glycemic Control and Type 2 Diabetes Mellitus: The Optimal Hemoglobin A1c Targets. A Guidance Statement from the American College of Physicians

Amir Qaseem, Sandeep Vijan, Vincenza Snow, J. Thomas Cross, Kevin B. Weiss, Douglas K. Owens for the Clinical Efficacy Assessment Subcommittee of the American College of Physicians*

米国医学研究所は糖尿病を良くしていくためにまずしなければいけないことは血糖のコントロールであるとしている.今回の指針声明で,米国内科学会の臨床効能評価小委員会は種々の組織から入手されたガイドラインを評価,要約して,内科医やプライマリーケア医が2型糖尿病患者の血糖コントロールを効果的に行っていく手助けをする.

(翻訳:石塚尋朗)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


論評(Editorials)

糖尿病における運動療法;運動強度についてのエビデンス

Exercise Training for Diabetes: The "Strength" of the Evidence

William E. Kraus and Benjamin D. Levine

この論文では,Sigalと同僚らが無作為に251人の糖尿病患者に4つの運動プログラムのうち1つを割り当てた.年齢は39歳から70歳までで,血糖コントロールが運動療法の介入により変化するか検討するためである.HbA1cの変化は,糖尿病治療のみならず心血管系疾患リスクに対しても臨床的に有意であった.この研究の結果により,全ての臨床医は患者の運動療法の評価,助言を毎回の診察時に行うべきである.

(翻訳:荒金尚子)


再び中性脂肪と冠動脈心疾患について(再掲載)

Triglycerides and Coronary Heart Disease Revisited (Again)

Michael H. Criqui

この研究では,Tiroshと同僚らが26から45歳の13,953名の男性について,血中中性脂肪値と冠動脈心疾患(CHD)発症との関連性について調査を行った.結果は驚くべきもので,血中中性脂肪値はCHD合併のリスクと強く相関していた.この結果は,現在なお大きくなりつつある,中性脂肪が単独でCHD発症に関与するという根拠を支持しており,「やはり」中性脂肪が重要な心血管リスク因子の一つであることが強調される.

(翻訳:小池竜司)


「先生,私にこの糖尿病薬の処方が最適だというのはどのくらい確かでしょうか?」

"Doctor, How Certain Are We That This Diabetes Medication Is Best for Me?"

Leonard M. Pogach

経口糖尿病薬についての不確実性は十分な情報を得た上での意思決定に影響を及ぼす.データが得られない場合,こういった薬剤の長期間の安全性については確信が持てない.ヘモグロビンA1cを低下させるという期待された利点と同じように,薬剤の既知の危険性とメリットとを注意深く評価し,患者に提供していくことは,我々に科せられた責務である.Bolenと同僚らの総説では医師と糖尿病患者が意思決定を共有する上での偏りのない原点について述べている.

(翻訳:塩田哲也)


今日の臨床的課題(Current Clinical Issues)

変形性関節症をくい止めるためには,軟骨を治すだけでは不十分である

To Stop Osteoarthritis, Fixing Cartilage May Not Be Enough

(翻訳:井田弘明)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

2型糖尿病における有酸素運動,筋力トレーニング,あるいは両方の運動の血糖コントロールに対する効果

Effects of Aerobic Training, Resistance Training, or Both on Control of Blood Sugar in Type 2 Diabetes

(翻訳:井田弘明)

本文(Full Text)


妊娠中には安全でない薬剤が処方されている女性が産児制限の指導を受けている頻度

Frequency of Birth Control Services with Prescriptions for Unsafe Drugs During Pregnancy

(翻訳:井上直紀)

本文(Full Text)


若年男性における中性脂肪値の変化と冠動脈心疾患の危険性

Changes in Triglyceride Levels and Risk for Coronary Heart Disease in Young Men

(翻訳:荒金尚子)

本文(Full Text)


2型糖尿病における血糖コントロール:米国内科学会からの指針声明

Control of Blood Sugar in Type 2 Diabetes: A Guidance Statement from the American College of Physicians

(翻訳:小池竜司)

本文(Full Text)


バックナンバー

 

4 September 2007 Volume 147 Issue 5

21 August 2007 Volume 147 Issue 4

7 August 2007 Volume 147 Issue 3

17 July 2007 Volume 147 Issue 2

3 July 2007 Volume 147 Issue 1


19 June 2007 Volume 146 Issue 12

5 June 2007 Volume 146 Issue 11

15 May 2007 Volume 146 Issue 10

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