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Annals of Internal Medicine

(更新日 2007年11月29日)

Annals of Internal Medicineの紹介(タイトル・紹介文・Abstract−抜粋和訳)

ACP日本支部では,Annals of Internal Medicineの目次と要旨(抜粋)を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたAnnals of Internal MedicineはACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,記事を抜粋してPublication Committee委員が日本語訳を行い,ACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(1/22/2007付)

Publication Committee 委員長 石橋大海,副委員長 宇野久光,川村光信
 

Annals
Established in 1927 by the American College of Physicians

目次 (TABLE OF CONTENTS)

6 November 2007 Volume 147 Issue 9
(監修:塩田哲也,総合監修:川村光信)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

 

原著(Articles)

治療抵抗性の大うつ病性障害に対するリスペリドン:無作為化試験

Risperidone for Treatment-Refractory Major Depressive Disorder: A Randomized Trial

Ramy A. Mahmoud, Gahan J. Pandina, Ibrahim Turkoz, Colette Kosik-Gonzalez, Carla M. Canuso, Mary J. Kujawa, and Georges M. Gharabawi-Garibaldi

大うつ病性障害患者が単薬初回治療に反応しなかった場合,追加する治療薬が効果的であるというエビデンスが不十分であるにもかかわらず,医師はしばしば2薬目を加える.Mahmoudらは,単薬での抗うつ治療に十分反応しなかった大うつ病性障害と診断された274例の成人患者に,リスペリドンもしくはプラセボを6週間追加治療した.うつ評価尺度の平均値はプラセボ群よりリスペリドン群の方で改善し,リスペリドン投与例がより多く治療への反応や寛解を得られた.傾眠と口渇はリスペリドン投与群の方が多かった.

(翻訳:前田正彦)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


ステロイド抵抗性慢性潰瘍性大腸炎に対するフォスファチジルコリン投与:無作為化試験

Phosphatidylcholine for Steroid-Refractory Chronic Ulcerative Colitis: A Randomized Trial

Wolfgang Stremmel, Robert Ehehalt, Frank Autschbach, and Max Karner

慢性活動性潰瘍性大腸炎の患者において,免疫抑制剤が奏効せず,耐え難い副作用が生じた場合,臨床家にはほとんど選択肢がない.Stremmelらは免疫抑制療法で症状の持続や耐え難い副作用が生じたステロイド抵抗性慢性潰瘍性大腸炎の成人60例を12週間投与のフォスファチジルコリン群とプラセボ群とに無作為に割り当てた.プラセボ群と比較してフォスファチジルコリン群で症状の改善とステロイド離脱がより多くみられた.腹満感がプラセボ群に比較してフォスファチジルコリン群に多くみられた.

(翻訳:道免和文)

要旨(Abstract)


抗プロテアーゼ3抗好中球細胞質抗体とWegener肉芽腫症の疾患活動性

Antiproteinase 3 Antineutrophil Cytoplasmic Antibodies and Disease Activity in Wegener Granulomatosis

Javier D. Finkielman, Peter A. Merkel, Darrell Schroeder, Gary S. Hoffman, Robert Spiera, E. William St. Clair, John C. Davis, Jr., W. Joseph McCune, Andrea K. Lears, Steven R. Ytterberg, Amber M. Hummel, Margaret A. Viss, Tobias Peikert, John H. Stone, Ulrich Specks for the WGET Research Group

好中球細胞質の中性セリンプロテナーゼ3に反応する血清抗体(PR3-ANCA)は,Wegener肉芽腫症のほとんどの患者にみられるため,診断的に有用である.著者らは疾患活動性の指標として,PR3の未熟型と成熟型に対する抗体を比較した.疾患活動性の高い156人の患者において,いずれの抗体も疾患活動性の指標としては大同小異であった.さらに,PR3-ANCAレベルの低下は,寛解まで間もないことを示唆するわけではなく,また,PR3-ANCAレベルの上昇は,再燃と関連するわけではなかった.PR3-ANCAは診断には有用であるが,PR3-ANCAレベルは,免疫抑制療法の有用な拠りどころとはならない.

(翻訳:古田栄一)

要旨(Abstract)


患者診療の質の改善(Improving Patient Care)

「あなたは,家庭内暴力の被害者ではないですね?」
家庭内暴力に対する医療提供者と患者のコミュニケーション

"You're Not a Victim of Domestic Violence, Are You?" Provider-Patient Communication about Domestic Violence

Karin V. Rhodes, Richard M. Frankel, Naomi Levinthal, Elizabeth Prenoveau, Jeannine Bailey, and Wendy Levinson

家庭内暴力の被害者は,しばしば救急診療部の治療を受けている.Rhodesらは,救急診療部を受診した成人女性293名に対して医療提供者が家庭内暴力に関するスクリーニングを行なった録音テープを解析した.医療提供者の質問はしばしばおざなりで,厳密な追跡調査や自由回答形式の面接法に欠けていた.家庭内暴力を明らかにした77名の女性のうち,医療提供者は24名にしかそのカルテ記載をしておらず,たった19名にカウンセリングの紹介をしただけであった.インタビューの実例は,通常のコミュニケーションの落とし穴や優れた診療を明らかにしてくれる.

(翻訳:平和伸仁)

要旨(Abstract)


最新情報(Updates)

病院医学における最新情報

Update in Hospital Medicine

Alpesh N. Amin and Michael J. Pistoria

病院医学に関するこの最新情報では,2006年に発表された9編の論文を特集している.話題としては,入院患者ケアの質的プロセス,ケアの引き継ぎ,周術期コンサルテーション,静脈血栓塞栓症,能力給制度,教育などを含んでいる.

(翻訳:増田浩三)


方針論文(Position Papers)

健康と医療における人種的民族的格差に関する教育の提言

Recommendations for Teaching about Racial and Ethnic Disparities in Health and Health Care

Wally R. Smith, Joseph R. Betancourt, Matthew K. Wynia, Jada Bussey-Jones, Valerie E. Stone, Christopher O. Phillips, Alicia Fernandez, Elizabeth Jacobs, and Jacqueline Bowles

一般内科学会の医療格差に関する専門作業部会は医療格差に関するカリキュラムの提言を作成した.広義の目的は,学習者が責任を持って医療の質の不公平さを除外できるようになることである.特異的な目的としては,臨床医と患者の感じ方を理解し,医療格差を除外する方法を探し,文化,言語および教養レベルを超えて効率的に意思疎通ができる能力を身に着けることを含んでいる.

(翻訳:石黒 洋)


診療ガイドライン(Clinical Guidelines)

安定期の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断と管理:米国内科学会による臨床診療ガイドライン

Diagnosis and Management of Stable Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Clinical Practice Guideline from the American College of Physicians

Amir Qaseem, Vincenza Snow, Paul Shekelle, Katherine Sherif, Timothy J. Wilt, Steven Weinberger, Douglas K. Owens for the Clinical Efficacy Assessment Subcommittee of the American College of Physicians*

米国において,COPDは成人人口の5%以上が罹患し,主要死因の第4位,また主要罹患率の第12位の疾患である.このガイドラインは,COPDの診断と管理に即座に利用できるエビデンスを紹介している.対象となる読者はすべての臨床医,対象となる患者はCOPDに罹患したすべての成人である.

(翻訳:宮崎泰成)

要旨(Abstract)  患者さんへのまとめ(Summary for Patients)


安定期の慢性閉塞性肺疾患の管理:臨床診療ガイドラインのための系統的レビュー

Management of Stable Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Systematic Review for a Clinical Practice Guideline

Timothy J. Wilt, Dennis Niewoehner, Roderick MacDonald, and Robert L. Kane

この系統的レビューは慢性閉塞性肺疾患(COPD)の管理戦略の有効性を評価した.長時間作用型の吸入療法,酸素療法,呼吸リハビリテーションはやっかいな呼吸器症状があり,パーセント1秒量が60%未満の成人において有益である.酸素療法は安静時低酸素血症で,症状を有する患者の死亡率を減少させた.疾患管理プログラムも携帯型酸素療法も測定されたアウトカムを改善しなかった.治療の指針のためにスパイロメトリを使用することのエビデンスは強く勧告される程ではない.

(翻訳:こう康博)

要旨(Abstract)


論評(Editorials)

家庭内暴力に対する取り組み:(遙かなる)前途

Addressing Domestic Violence: The (Long) Road Ahead

Elaine J. Alpert

この号内のRhodesらによる論文は,家庭内暴力を効果的に見つけ出し,評価し,対処する上で,多くの医療従事者の能力が社会の認識や地域社会の反応からかなり遅れているということを気づかせてくれた.患者に対する遠慮のない,そしてしばしば不安にさせるような問診の実例をみると,家庭内暴力に関して慎重な問診を行うことの重要性がはっきりと分かる.またこれらのことから医学界は家庭内暴力に対する教育,研修,対処を改善させる義務があることを自覚しなければならない.

(翻訳:増田浩三)


重要な臨床試験:液状子宮頸部細胞診:不利益が利益より大きいようだ

Trials That Matter: Liquid-Based Cervical Cytology: Disadvantages Seem to Outweigh Advantages

George F. Sawaya and Harold C. Sox

通常または液状の子宮頸部細胞診に無作為に割り当てられた4500人の女性において,偽陰性の頻度は双方の方法で同様であったが,偽陽性は液状細胞診で頻度が高かった.液状細胞診使用者は,この方法を採用するかどうか再考すべきである.

(翻訳:石黒 洋)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)

治療抵抗性の大うつ病性障害に対するリスペリドン:無作為化試験

Can Adding Risperidone to Antidepressant Therapy Relieve Persistent Symptoms of Depression?

(翻訳:新沼廣幸)

本文(Full Text)


慢性閉塞性肺疾患の診断と管理:米国内科学会実地診療ガイドラインから

Diagnosis and Management of Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Clinical Practice Guideline from the American College of Physicians

(翻訳:廣井直樹)

本文(Full Text)


クリニックにて(In the Clinic)

片頭痛

Migraine

本号では片頭痛の臨床について,予防,スクリーニング,診断,治療,診療の進歩,患者情報に焦点をあてて概説している.

(翻訳:市堰 肇)

本文紹介(Introduction from the Full Text)


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16 October 2007 Volume 147 Issue 8

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