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原著(ARTICLE)
2003年から2005年に米国で子宮頸癌スクリーニングを受けた女性におけるヒトパピローマウイルス感染と子宮頸部細胞診
Human Papillomavirus Infection and Cervical Cytology in Women Screened for Cervical Cancer in the United States, 2003-2005
S. Deblina Datta, MD; Laura A. Koutsky, PhD; Sylvie Ratelle, MD; Elizabeth R. Unger, MD, PhD; Judith Shlay, MD, MSPH; Tracie McClain, MD; Beth Weaver, MD; Peter Kerndt, MD; Jonathan Zenilman, MD; Michael Hagensee, MD, PhD; Cristen J. Suhr, MPH, CHES; and Hillard Weinstock, MD, MPH
1 April 2008 | Volume 148 Issue 7 | Pages 493-500
背景: 多数の米国女性が,性行為感染症,家族計画やプライマリーケアの受診に際して子宮頸癌スクリーニングを受けている.

目的: 現在の子宮頸癌スクリーニングプログラムについて情報提供すること.

研究デザイン: 米国で2003年1月から2005年12月にかけて,ルーチンの子宮頸癌スクリーニングを受けた人口動態的に多様な女性集団における,パパニコロー(パップ)検査異常とハイリスクのヒトパピローマウイルス(HPV)感染を測定すること.

設定: 米国6都市における,26か所の性行為感染症,家族計画,およびプライマリケア・クリニック.

患者: 所定の子宮頸癌スクリーニングを受けた14歳から65歳までの女性9,657人.

測定: パップ検査結果とハイブリッドキャプチャー2分析(Digene社,Maryland州Gaithersburg)によるハイリスクHPV感染率(訳註:HPVには100種類以上の型があり,そのうち子宮頸癌発症リスクの高いものがハイリスクHPVであり,16型が最も一般的であるが,この分析法では16型を含む13個の型のハイリスクHPVのいずれかがあることを検出する.).

結果: 患者9,657人の中で,ハイブリッドキャプチャー2テストによるハイリスクHPV感染率は23%(95%信頼区間,22%〜24%)であった.感染率は14歳から19歳の女性で最も高く(35%[信頼区間,32%〜38%]),50歳から65歳の女性で最も低かった(6%[信頼区間,4%〜8%]).クリニック別の感染率(年齢と都市による補正後)では,性行為感染症クリニックの26%(信頼区間,24%〜29%)からプライマリーケア・クリニックの17%(信頼区間,16%〜20%)までの範囲におよんだ.パップ検査で臨床的意義が未確定である異型扁平上皮細胞を認めた30歳未満の女性におけるハイリスクHPV感染率は53%であった.正常パップ検査の30歳以上の女性での感染率は9%であった.クリニック別で感染率に大きな差はなかった.

研究の限界: ハイブリッドキャプチャー2およびパップ検査は中央化されておらず,登録にも同意が必要であった.

結論: 米国にて子宮頸癌スクリーニングを受けている女性の多くにハイリスクHPVが認められた.細胞診スクリーニングにハイブリッドキャプチャー2検査を加える場合,パップ検査が正常であった30歳以上の女性の多くでフォローアップ検査が必要になるであろう.

(翻訳:石黒 洋)

English Abstract

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