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診療ガイドライン(Clinical Guidelines)
男性における骨粗鬆症のスクリーニング:米国内科学会ガイドライン作成のための系統的レビュー
Screening for Osteoporosis in Men: A Systematic Review for an American College of Physicians Guideline
Hau Liu, MD, MBA, MPH; Neil M. Paige, MD, MSHS; Caroline L. Goldzweig, MD, MSHS; Elaine Wong, MD; Annie Zhou, MS; Marika J. Suttorp, MS; Brett Munjas, BA; Eric Orwoll, MD; and Paul Shekelle, MD, PhD
6 May 2008 | Volume 148 Issue 9 | Pages 685-701
背景: 二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)による骨密度(BMD)低下のスクリーニングは,骨粗鬆症の治療の恩恵を受けられる無症候性男性を同定する主要な方法である.低BMDや骨折のリスクを有する男性を同定することは,臨床医が検査すべき男性を決定する助けとなる.

目的: DXA BMD検査を受けるべき無症候性男性を同定するために,この系統的レビューでは1)低BMDの男性が骨粗鬆症により骨折する危険因子,2)低BMDの男性を同定するDXA以外の検査の成績,を評価した.

情報源: MEDLINEデータベース(1990年から2007年7月まで)にあった研究.

研究の選択: 男性における骨粗鬆症による骨折の危険因子を評価,もしくは標準となるDXAに対して,DXA以外のスクリーニング法の評価をした論文.

データ抽出: 研究者らは各論文に独立して二重抽出を行い,スクリーニング検査のパフォーマンス特性を決定し,そしてそれらの論文の質を評価した.

データ統合: 男性,女性における低BMD関連骨折の危険因子を評価した167の研究のメタ解析で,加齢(>70歳),低体重(BMI(body mass index)<20 to 25 kg/m2),体重減少(>10%),運動不足,長期間のコルチコステロイド使用,過去の骨粗鬆症による骨折が高い危険因子であることがわかった.さらに,15の他の危険因子を評価した102の研究をレビューしたが,男性におけるエビデンスとしては,そのほとんどで結論を得るのが不十分であった.20の診断研究の論文をレビューした.-1.0のTスコア閾値において,踵骨超音波検査はDXAで骨粗鬆症を同定できる症例(DXATスコア-2.5)では,75%の感度, 66%の特異度を有した.-1の危険スコア閾値においては,骨粗鬆症自己評価スクリーニング法は,DXAで骨粗鬆症を同定できる症例では81%の感度,68%の特異度を有した.

研究の限界: X線写真や骨形状変数を含む他のスクリーニング検査のデータはわずかであった.

結論: 低BMD関連骨折の主要な危険因子は,加齢,低体重,体重減少,運動不足,長期間のコルチコステロイド使用,以前の骨粗鬆症による骨折,アンドロゲン枯渇療法などがある.DXA以外の検査は骨粗鬆症を検出するには感度が低いか,研究の結論を得るには不十分なデータしかない.

(翻訳:金澤雅人)

English Abstract

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