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原著(ARTICLE)
医療保険非加入の米国成人における慢性疾患の有病率と医療アクセスに関する全国調査
A National Study of Chronic Disease Prevalence and Access to Care in Uninsured U.S. Adults
Andrew P. Wilper, MD, MPH; Steffie Woolhandler, MD, MPH; Karen E. Lasser, MD, MPH; Danny McCormick, MD, MPH; David H. Bor, MD; and David U. Himmelstein, MD
5 August 2008 | Volume 149 Issue 3 | Pages 170-176
背景: 最近の全国調査では米国の医療保険非加入者について慢性疾患の有病率と医療アクセスについて検討されていなかった.

目的: 米国成人で自己申告による医療保険の有無から慢性疾患の罹患状況と医療アクセスの調査報告を比較検討する.

研究デザイン: 住民基盤研究

セッティング: 米国全国健康・栄養調査(1999-2004)

対象: 18歳から64歳までの12,486症例

測定: 米国内の心血管疾患,高血圧症,糖尿病,高コレステロール血症,気管支喘息または慢性閉塞性肺疾患(COPD),癌既往の有病率を推計し,医療アクセスを評価する.

結果: 1999年から2004年までの米国全国健康・栄養調査のデータベースを基にした推計によると,慢性疾患を有する米国労働年齢1,140万人(95%信頼区間(CI),980万人―1,300万人)が医療保険非加入であり,心血管疾患患者780万人中16.1%(CI,12.6%―19.6%),高血圧症患者3,820万人中15.5%(CI,13.4%―17.6%),糖尿病患者850万人中16.6%(CI,13.2%―20.0%)を含んでいた.著者らが年齢,性別,人種または民族性を調整した後では,医療保険を有する患者に比較し,医療保険非加入の慢性疾患患者で医療従事者を受診しない(22.6%対6.2%),かかりつけ医療機関を持たない(26.1%対6.2%)傾向がみられる一方,救急診療部をかかりつけ医療機関とする傾向がみられた(7.1%対1.1%)(全ての群間でP<0.001).

(翻訳:新沼廣幸)

English Abstract

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