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レビュー(Review)
ナラティブ・レビュー:カリウムホメオスターシスと低カリウム血症に関する進化した概念
Narrative Review: Evolving Concepts in Potassium Homeostasis and Hypokalemia
Megan Greenlee, BS; Charles S. Wingo, MD; Alicia A. McDonough, PhD; Jang-Hyun Youn, PhD; and Bruce C. Kone, MD
5 May 2009 | Volume 150 Issue 9 | Pages 619-625
ヒトは何も食べない時からカリウムの豊富な食事を摂取する時まで,カリウム摂取の大きな変動に間欠的にさらされている.これらの変動は,おもに骨格筋や肝臓における細胞内外カリウムの再分布と腎カリウム排泄のフィードバック調節による血中カリウム濃度の変化を緩衝する迅速機構が存在しないと,血中カリウム濃度の急激な変化を起こすことになる.しかしながら,この緩衝作用には容量限界があり,均一で,堅固なフィードバック調節機構でもフィードバックが補正作用を惹起する前に変動が生じる必要がある.反対に,フィードフォーワード調節機構はシステムのホメオスターシスにおける乱れの効果を感知する.このレビューではカリウムホメオスターシスにおけるフィードバックとフィードフォーワード調節機構に関する近年の実験的側面に注目する.新たな結果から,血中カリウム濃度が減少した際の古典的なフィードバック機構に加えて,フィードフォーワードホメオスターシスの反応は,血中カリウム濃度が未だ正常範囲内にあるが後に純粋な低カリウム血症をきたす前であっても,カリウム摂取の減少を感知すると活性化されることが明らかとなった.患者のカリウム異常の臨床的な重要性を考えると,これらの新しい実験的パラダイムは,この重要な領域に新たな臨床的な疑問を引き起こしている.

(翻訳:勝田秀紀)

English Abstract

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