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原著(ARTICLE)
高血圧コントロール改善のための2つの自己管理介入法について:無作為化試験
Two Self-management Interventions to Improve Hypertension Control: A Randomized Trial
Hayden B. Bosworth, PhD; Maren K. Olsen, PhD; Janet M. Grubber, MSPH; Alice M. Neary, RN; Melinda M. Orr, MEd; Benjamin J. Powers, MD; Martha B. Adams, MD; Laura P. Svetkey, MD; Shelby D. Reed, PhD; Yanhong Li, MS; Rowena J. Dolor, MD, MHS; and Eugene Z. Oddone, MD, MHS
17 November 2009 | Volume 151 Issue 10 | Pages 687-695
背景: 米国では高血圧患者の40%未満にしか適切な血圧コントロールが達成できていない.

目的: 高血圧患者の血圧コントロール改善のための2つの自己管理介入法の効果を比較すること.

研究デザイン: 登録施設と患者の健康管理能力により層別化された2×2無作為化試験で,観察期間は2年(臨床試験政府登録番号:NCT00123058)

セッティング: 大学関連のプライマリ・ケア診療機関2施設

患者: 高血圧患者636例

介入: 中央化,盲検化,層別化された無作為割り付けアルゴリズムが使用されて,対象患者を通常管理群,生活習慣介入群(隔月で個別に看護師による電話での高血圧に関連する生活習慣改善を標的とした指導),週3回家庭血圧を測定する群,生活習慣介入と家庭血圧測定の両者を行う群へ無作為に分けて施行した.

測定: 一次エンドポイントは6か月ごと,24か月までの血圧コントロール.

結果: 475例(75%)が24か月の血圧フォローアップを完了した.24か月後において,血圧コントロールの目標達成率は,通常管理群に比べて生活習慣介入群で4.3%(95%CI,-4.5%〜12.9%),家庭血圧測定群で7.6%(CI,-1.9%〜17.0%),両者介入群で11.0%(CI,1.9%〜19.8%)改善した.通常管理群に比べて,収縮期血圧は24か月後において生活習慣介入群で0.6mmHg(CI,-2.2〜3.4mmHg),家庭血圧測定群で-0.6mmHg(CI,-3.6〜2.3mmHg),両者介入群で-3.9mmHg(CI,-6.9〜-0.9mmHg)低下した.拡張期血圧についても同様の傾向であった.

研究の限界: 薬物治療と食事の変化は生活習慣介入を行った群のみで観察したこと,24か月後の転帰データが患者の25%で欠落していること,試験開始段階で73%の患者は血圧コントロールが適切であったこと,この研究が大学関連の医療機関で行われたこと.

結論: 家庭血圧測定と個別の電話での生活習慣指導による介入は,通常管理に比べて血圧コントロール率を改善し,収縮期・拡張期血圧を低下させる.

主たる資金提供源: National Heart,Lung,and Blood Institute(訳注:米国立心肺血液研究所),Pfizer Foundation Health Communication Initiative(訳注:ファイザー・ヘルスコミュニケーション戦略財団),American Heart Association(訳注:米国心臓学会)

(翻訳:川名正敏)

English Abstract

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