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診療ガイドライン(Clinical Guidelines)
乳癌のスクリーニング:U.S.Preventive Services Task Forceの勧告
Screening for Breast Cancer: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement
U.S. Preventive Services Task Force*
17 November 2009 | Volume 151 Issue 10 | Pages 716-726
概要: 2002年に出された一般住民の乳癌検診に対するU.S.Preventive Services Task Force(USPSTF 訳注:米国予防医療サービス専門作業部会)の勧告の更新.

方法: USPSTFは,乳癌による死亡を減少させるための5つのスクリーニング法,すなわちフィルムマンモグラフィ,医師による乳房診察,乳房自己診察,デジタルマンモグラフィ,およびMRIのそれぞれの有用性について,2002年度勧告を更新するために検証した.この更新を行うために,USPSTFは以下の2つの研究を行った:1)乳癌スクリーニングの有益性と有害性に関連する6つの疑問を解決するエビデンスを求める系統的レビュー,2)さまざまな年齢層においてマンモグラフィを開始および終了した場合,並びにスクリーニングを毎年あるいは隔年で実施した場合に期待される健康アウトカムと必要な人的物的資源を比較するための,人口モデル法を用いた判断分析.

勧告: USPSTFは40歳〜49歳の女性に画一的にマンモグラフィ検診を行うことには反対である.50歳以前に,定期的な2年ごとのマンモグラフィ検診を開始するかどうかは個別の決定であるべきで,特定の有益性および有害性に関する患者の価値観を含む患者背景を考慮すべきである(推奨度C).

USPSTFは,50歳〜74歳の女性に2年ごとのマンモグラフィ検診を勧める(推奨度B).

USPSTFは,75歳以上の女性にマンモグラフィ検診を行うことが付加的な有益性あるいは有害性を生じるかを評価するためのエビデンスは,現時点で不十分であると結論する(Iステートメント).

USPSTFは,40歳以上の女性に対して,医師による乳房診察がマンモグラフィ検診に比べて付加的な有益性あるいは有害性を生ずるかを評価するためのエビデンスは,現時点で不十分であると結論する(Iステートメント).

USPSTFは,医師が女性に乳房自己診察法を教えることに反対する(推奨度D).

USPSTFは,デジタルマンモグラフィあるいはMRIが,乳癌スクリーニング検査としてのフィルムマンモグラフィの代わりとなった場合に生ずる付加的な有益性あるいは有害性を評価するためのエビデンスは,現時点で不十分であると結論する(Iステートメント).

(翻訳:渡邊祐子)

English Abstract

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