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原著(ARTICLE)
抗レトロウイルス療法中のHIV感染症患者における,HIV薬剤感受性検査と生存率の関連:コホート研究
The Association of HIV Susceptibility Testing With Survival Among HIV-Infected Patients Receiving Antiretroviral Therapy: A Cohort Study
Frank J. Palella Jr., MD; Carl Armon, MSPH; Kate Buchacz, PhD, MPH; Stephen R. Cole, PhD; Joan S. Chmiel, PhD; Richard M. Novak, MD; Kathleen Wood, BSN; Anne C. Moorman, BSN; and John T. Brooks, MD, for the HOPS (HIV Outpatient Study) Investigators*
21 July 2009 | Volume 151 Issue 2 | Pages 73-84
背景: HIV-1の遺伝子型および表現型薬剤感受性検査(GPT)は抗レトロウイルス薬の選択に非常に有用である.しかしその生存に与える影響は不明である.

目的: GPTと生存との関連を評価する.

デザイン: コホート研究.

セッティング: 米国の10のHIVクリニック.

患者: 1999年から2005年の間の,GPTに適格な(血漿HIVRNAレベルが1000copies/mL以上)HIV感染症患者2,699人.

測定: 人口統計学的特徴,臨床データ,GPT使用,全死亡率,および生存とGPTとの関連に対する未調整および調整ハザード比.

結果: 患者は中間値3.3年間追跡調査された;915人(34%)でGPTを行った.GPTを行った患者は検査しなかった患者に比べ死亡率が低かった(100人・年あたりの死亡2.0対2.7).標準コックスモデルにおいて,人口統計学的特徴,CD4陽性細胞数,HIVRNAレベル,臨床的経過観察の手厚さを調整した後でも,GPTは生存の改善に関連していた(調整ハザード比0.69[95%CI,0.51〜0.94];P=0.017).サブグループ解析において,GPTは2,107人の多剤併用抗レトロウイルス療法(HAART)施行患者の生存の改善(GPTを行った患者対GPTを行わなかった患者それぞれ100人・年あたりの死亡2.2対3.2;調整ハザード比0.60[CI,0.43〜0.82];P=0.002)および921人の3クラスの抗レトロウイルス薬施行患者の生存の改善(100人・年あたりの死亡2.1対3.1;調整ハザード比0.61[CI,0.40〜0.93];P=0.022)に関連していた.周辺構造モデルは全てのコホート(調整ハザード比0.54;P=0.001)とHAART施行群(調整ハザード比0.56;P=0.003)においてGPTと生存の改善の関連を支持していた.

研究の限界: GPTの使用は無作為化されていない.残差交絡が存在する可能性がある.

結論: HAARTを受けたことのある患者において,GPTの使用は独立して生存の改善と関連していた.

主たる資金提供源: 米国疾病予防管理センター.

(翻訳:加藤哲朗)

English Abstract

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