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原著(ARTICLE)
初回大腸内視鏡検査結果を用いた,高リスク腺腫再発予測
Using the Results of a Baseline and a Surveillance Colonoscopy to Predict Recurrent Adenomas With High-Risk Characteristics
Douglas J. Robertson, MD, MPH; Carol A. Burke, MD; H. Gilbert Welch, MD, MPH; Robert W. Haile, DrPh; Robert S. Sandler, MD, MPH; E. Robert Greenberg, MD; Dennis J. Ahnen, MD; Robert S. Bresalier, MD; Richard I. Rothstein, MD; Bernard Cole, PhD; Leila A. Mott, MS; and John A. Baron, MD
21 July 2009 | Volume 151 Issue 2 | Pages 103-109
背景: ポリープ切除後のフォローアップ大腸内視鏡の間隔については,一番最近の検査における腺腫の状態に基づいて行われている

目的: 過去2回の大腸内視鏡の結果により,臨床的に重要な腺腫のリスクを予測する.

研究デザイン: 前向きコホート試験

セッティング: 北米のアカデミアあるいは私設センター

患者: 登録時に全大腸内視鏡を行い,少なくともひとつ以上の腺腫が認められた患者がこの腺腫化学予防試験に登録された.この解析では,今回はじめて腺腫が認められた患者のみが登録された.全ての患者はその後,おおまかに3年の間隔で2回目,3回目の大腸内視鏡をうけた.

測定: 3回目の大腸内視鏡において高リスク腺腫が認められる割合-少なくとも,ひとつの進行(1cm以上あるいは,組織学的に進行)腺腫,あるいは多発(3個以上)腺腫を認める割合

結果: 3回目の大腸内視鏡時に,564名中58名(10.3%)の患者に高リスク腺腫が認められた.2回目の検査において高リスク腺腫が認められた場合,初回検査時の検査結果は,3回目の高リスク腺腫の割合に変化をもたらさなかった(初回検査時に高リスク腺腫を認めた場合が18.2%に対し,初回検査時に低リスク腺腫の場合20.0%,P=0.78).一方で,2回目の検査において腺腫を認めなかった場合には,初回検査時の結果により,3回目の高リスク腺腫の割合に変化が認められた(初回検査時に高リスク腺腫を認めた場合は12.3%に対し,低リスク腺腫の場合4.9%,P=0.015).

研究の限界: この観察研究は,低リスク腺腫患者に対してフォローアップ間隔によるリスクの違いを見ることはできない(例えば5年と10年との比較など).

結論: 過去2回の検査結果を用いることは,短い期間でのフォローアップをすることがあまり有益とはいえない低リスク患者群を選別する助けになる.フォローアップ間隔のガイドラインは,一番最近の検査結果だけ用いるのではなく,過去2回の検査結果を用いて患者選別を行うような形式にすることが望ましい.

主たる資金提供源: 国立衛生研究所

(翻訳:加藤 健)

English Abstract

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