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患者診療の質の改善(Improving Patient Care)
インターネットを用いた自己管理・教育と通常のケアを喘息で比較する:無作為化試験
Internet-Based Self-management Plus Education Compared With Usual Care in Asthma: A Randomized Trial
Victor van der Meer, MD; Moira J. Bakker, RN; Wilbert B. van den Hout, PhD; Klaus F. Rabe, MD, PhD; Peter J. Sterk, MD, PhD; Job Kievit, MD, PhD; Willem J.J. Assendelft, MD, PhD; and Jacob K. Sont, PhD, for the SMASHING (Self-Management in Asthma Supported by Hospitals, ICT, Nurses and General Practitioners) Study Group
21 July 2009 | Volume 151 Issue 2 | Pages 110-120
背景: インターネットは喘息のような慢性疾患の患者自己管理を支援できるかもしれない.

目的: インターネットを用いた喘息自己管理の効果を評価すること.

研究デザイン: 無作為化対照試験

セッティング: オランダの37の一般外来と1つの研究機関の外来

患者: 前年の3か月以上吸入ステロイド薬で治療を受けていて,インターネットにアクセスした200人の成人喘息患者.

測定: 12か月での喘息関連QOL(臨床的有意差の下限である7ポイントスケールの0.5),喘息コントロール,無症状日数,呼吸機能そして増悪.

介入: 参加者はコンピュータ生成置換ブロック法によりインターネットによる自己管理(n=101)または通常のケア(n=99)に無作為割付けされた.インターネットによる自己管理プログラムには週間喘息モニター,治療アドバイス,オンライングループ教育,遠隔ウェブ通信が含まれていた.

結果: 喘息関連QOLはインターネット群0.56から通常群0.18に改善した(調整グループ間差,0.38[95%CI,0.20〜0.56]).0.5ポイント以上の改善が,インターネット群54%,通常ケア群27%で認められた(調整相対リスク,2.00[95%CI,1.38〜3.04]).喘息コントロールは通常ケアよりインターネット群で,より改善していた(調整差,-0.47[CI,-0.64〜-0.30]).12か月間では63%のインターネット患者,52%の通常ケア患者が過去2週間で無症状であったと報告していた(調整絶対差,10.9%[CI,0.05%〜21.3%]).気管支拡張薬使用前1秒量はインターネット患者では0.24L,通常ケア患者では-0.01L変化していた(調整差,0.25L[CI,0.03〜0.46L]).増悪はグループ間で差が無かった.

研究の限界: 本研究は非盲検化試験であり,たった12か月しか継続されていない.

結論: インターネットを用いた自己管理は喘息コントロールと呼吸機能を改善したが,増悪を減らさず,喘息関連QOLの改善はわずかに臨床的有意に達しなかった.

主たる資金提供源: オランダ保健研究開発機構(ZonMw),オランダ喘息財団

(翻訳:吉澤弘久)


English Abstract

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