Journals

(更新日 2009年11月16日)
Annals

Established in 1927 by the American College of Physicians
目次(TABLE OF CONTENTS)
3 November 2009 Volume 151 Issue 9
(監修:植田秀樹,総合監修:吉田直之)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

原著(Articles)
発展途上国での血圧コントロール促進を目的とした地域社会介入:クラスター無作為化試験
Community-Based Interventions to Promote Blood Pressure Control in a Developing Country: A Cluster Randomized Trial
Tazeen H. Jafar, Juanita Hatcher, Neil Poulter, Muhammad Islam, Shiraz Hashmi, Zeeshan Qadri, Rasool Bux, Ayesha Khan, Fahim H. Jafary, Aamir Hameed, Ata Khan, Salma H. Badruddin, Nish Chaturvedi, and for the Hypertension Research Group
Jafarと同僚らはパキスタン,カラチの成人高血圧患者1,341例の血圧について地域社会の介入効果を検討した.介入の内容は,研究参加者が3か月毎に素人のヘルスワーカーから自宅で健康教育を受けるか,血圧管理の特別な教育を受けた一般医の関与または無関与,もしくは無介入であった.健康教育と一般医のケアを受けた群でより大きい収縮期血圧の減少が得られた(10.8mmHg対5.8mmHg[他の3群]).
(翻訳:新沼廣幸)
パパニコロー塗抹検査スクリーニングに関するプライマリ・ケア医の報告における専門科による違い:2006-2007年の全国調査
Specialty Differences in Primary Care Physician Reports of Papanicolaou Test Screening Practices: A National Survey, 2006 to 2007
K. Robin Yabroff, Mona Saraiya, Helen I. Meissner, David A. Haggstrom, Louise Wideroff, Gigi Yuan, Zahava Berkowitz, William W. Davis, Vicki B. Benard, and Steven S. Coughlin
4つの臨床シナリオを含む横断調査において,1,212名の医師のうち91%がパパニコロー塗抹検査スクリーニングを適格な患者に対して行っていると報告した.しかしオーダーおよび実行された検査の数,患者の注意喚起システムの使用,細胞診の方法は専門科によって異なり,また,複数の臨床過程において開始と中止のガイドラインに一致した推奨を適用している医師は少数であった.
(翻訳:村上 純)
超早期関節リウマチに対する対症療法,疾患修飾性抗リウマチ薬,生物学的製剤:費用対効果分析
Treatment of Very Early Rheumatoid Arthritis With Symptomatic Therapy, Disease-Modifying Antirheumatic Drugs, or Biologic Agents: A Cost-Effectiveness Analysis
Axel Finckh, Nick Bansback, Carlo A. Marra, Aslam H. Anis, Kaleb Michaud, Stanley Lubin, Marc White, Sonia Sizto, and Matthew H. Liang
Finckhと同僚らは米国における成人の超早期関節リウマチにおける3つの治療法(2つの疾患修飾性抗リウマチ薬もしくは生物学的製剤による治療とピラミッド治療)の費用対効果を分析した.早期からの治療介入は,ピラミッド治療と比較し,生活の質を調節した生存年を増し,長期間の医療コストを節約する.生物学的製剤を用いた早期からの治療介入の費用対効果はいまだ不明確である.
(翻訳:山前正臣)
医学と臨床(Academia and Clinic)
はるかに安価で結果はほぼ同じ:多少の効果を犠牲にしても,費用を節約する医療
Much Cheaper, Almost as Good: Decrementally Cost-Effective Medical Innovation
Aaron L. Nelson, Joshua T. Cohen, Dan Greenberg, and David M. Kent
医療費を節約するための安価な医療は,最新の高価な医療と比較して,効果はやや劣るものの全体として良好な結果が得られている,という報告は少ないながら存在し,実際そのような傾向にあると言えそうだ.著者らは,医療における費用と効果の関係を分析した報告を体系的に調査し,効果を多少犠牲にすることにより費用を大幅に節約することのできる医療について考察した.これにより,そのような医療に関する報告は,887の出版物から得られた2,128の分析結果の中で,8種類の比較調査を含む9つの報告のみ,と極めてまれであるということが明らかになった.
(翻訳:井上直紀)

レビュー(Reviews)
系統的レビュー:脂質異常症に対する併用療法と単独療法の有効性と有害性の比較
Systematic Review: Comparative Effectiveness and Harms of Combination Therapy and Monotherapy for Dyslipidemia
Mukul Sharma, Mohammed T. Ansari, Ahmed M. Abou-Setta, Karla Soares-Weiser, Teik Chye Ooi, Margaret Sears, Fatemeh Yazdi, Alexander Tsertsvadze, and David Moher
この102試験に関する系統的レビューでは,冠動脈疾患の高リスクを持つ成人患者において,高用量のスタチンの単独療法と,スタチンの併用療法を有益性と有害性の観点から比較した.限られたエビデンスによると,脂質低下薬の併用は,高用量のスタチンの単独療法に比べて,臨床的なアウトカムを改善しなかった.
(翻訳:岩本和也)
系統的レビュー:造影剤腎症の予防のための炭酸水素ナトリウム療法
Systematic Review: Sodium Bicarbonate Treatment Regimens for the Prevention of Contrast-Induced Nephropathy
Sophia Zoungas, Toshiharu Ninomiya, Rachel Huxley, Alan Cass, Meg Jardine, Martin Gallagher, Anushka Patel, Ali Vasheghani-Farahani, Gelareh Sadigh, and Vlado Perkovic
炭酸水素ナトリウムが 生理食塩水より造影剤腎症(CIN)のリスクを減少するかという23の試験のこのレビューで,総合した相対リスクは0.62であった(95%CI,0.45〜0.86).しかし,研究はしばしば良質でなく,透析,心不全,そして全死亡率における炭酸水素ナトリウムの明らかな効果は示さなかった.ハイリスク患者における炭酸水素ナトリウム療法のCIN予防効果は不明である.
(翻訳:山本 卓)
診療ガイドライン(Clinical Guidelines)
勃起障害に対するホルモン検査と薬物治療:ACP(米国内科学会)からの臨床診療ガイドライン
Hormonal Testing and Pharmacologic Treatment of Erectile Dysfunction: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians
Amir Qaseem, Vincenza Snow, Thomas D. Denberg, Donald E. Casey, Jr., Mary Ann Forciea, Douglas K. Owens, Paul Shekelle, and for the Clinical Efficacy Assessment Subcommittee of the American College of Physicians
このACP(訳注:米国内科学会)のガイドラインでは勃起障害(ED)の治療について述べている.ACPはEDの治療を求めるホスホジエステラーゼ-5(PDE-5)阻害薬の使用に禁忌のない男性において,臨床医がPDE-5阻害薬による治療を開始することを推奨し(積極的な推奨),EDの男性それぞれの好みに基づき特定のPDE-5阻害薬を選択することを推奨する(根拠の薄い推奨).EDの治療に対してホルモンの血液検査やホルモン治療のルーチンの使用は推奨も反対もしない.
(翻訳:吉井康裕)
勃起障害に対する経口ホスホジエステラーゼ-5阻害薬とホルモン療法:系統的レビューとメタ解析
Oral Phosphodiesterase-5 Inhibitors and Hormonal Treatments for Erectile Dysfunction: A Systematic Review and Meta-analysis
Alexander Tsertsvadze, Howard A. Fink, Fatemeh Yazdi, Roderick MacDonald, Anthony J. Bella, Mohammed T. Ansari, Chantelle Garritty, Karla Soares-Weiser, Raymond Daniel, Margaret Sampson, Steven Fox, David Moher, and Timothy J. Wilt
このレビューは勃起障害(ED)に対する経口PDE-5阻害薬とホルモン療法の有効性と有害性,EDの治療アウトカムに血清ホルモン値を測定することの有用性を評価する.主に短期間の治験より得られたデータは,PDE-5阻害薬は性交の成功率の改善においてプラセボより有効であるが,副作用のリスク増大に関連することを示す.EDに対するホルモン療法を行った15個の治験の結果は,治療がアウトカムを改善したかどうかについて一致を認めなかった.
(翻訳:こう康博)
論評(Editorials)
関節リウマチに生物学的製剤を第1選択で使用することの費用対効果について:これが結論?
Cost-Effectiveness of Biologics as First-Line Treatment of Rheumatoid Arthritis: Case Closed?
Maarten Boers
初期の関節リウマチに,DMARDsと生物学的製剤を使用することの費用対効果に関するFinckhと同僚らによる報告のいくつかの点について,本誌論説委員が論じている.それによると,劇的な効果のある治療法が現れるまでは,医療費をどこに投じるべきかということについて慎重に検討すべきだ,ということである.
(翻訳:井上直紀)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)
発展途上国における高血圧患者ケアを改善するための家庭における健康教育と医師のトレーニング
Home Health Education and Physician Training to Improve Care for Patients With High Blood Pressure in a Developing Country
(翻訳:岩永正子)
子宮頸がんのスクリーニングに関する医師への全米調査
A National Survey of Doctors About Screening for Cervical Cancer
(翻訳:谷口 誠)
勃起障害におけるホルモンの検査と薬物療法
A National Survey of Doctors About Screening for Cervical Cancer
(翻訳:古賀丈晴)
クリニックにて(In the Clinic)
インフルエンザ
Influenza
(翻訳:井上直紀)
Annals Home Page

▲このページのTOPへ