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原著(ARTICLE)
パイプと葉巻きたばこの喫煙がとコチニン濃度,肺機能,気道閉塞との相関:横断的研究
The Association of Pipe and Cigar Use With Cotinine Levels, Lung Function, and Airflow Obstruction: A Cross-sectional Study
Josanna Rodriguez, MD; Rui Jiang, MD, DrPH; W. Craig Johnson, MS; Barbara A. MacKenzie; Lewis J. Smith, MD; and R. Graham Barr, MD, DrPH
16 February 2010 | Volume 152 Issue 4 | Pages 201-210
背景: 紙巻きたばこ喫煙は慢性閉塞性肺疾患の主因であることはよく知られているが,その他の喫煙方法による関与はあまり知られていない.

目的: パイプと葉巻きたばこ喫煙が,コチニン濃度を上昇させ,肺機能を漸減させ,気道閉塞の可能性の増加に関与するかどうかを検討した.

研究デザイン: 横断研究

セッティング: 米国内6地域における住民母集団をベースとした抽出法.

対象: MESA研究(多民族におけるアテローム性動脈硬化の比較研究)の登録された臨床的に心血管病のない48〜90歳の男女.

測定: 本研究では,American Thoracic Society(訳注:米国胸部疾患学会)ガイドラインに準拠した肺機能検査と,MESA研究からの副次標本を免疫測定法した尿中コチニン濃度を測定した.パイプもしくは葉巻きたばこ年指数は,開始から終了年数(現在も喫煙中の場合は現年齢)の年数と一日当たりのパイプ杯数もしくは葉巻きたばこ本数の積より算定した.

結果: 3528名の研究参加者の9%がパイプ喫煙者(平均15 pipe-years),11%が葉巻きたばこ喫煙者(平均6 cigar-years),52%が紙巻きたばこ喫煙者(平均pack-years)であった.自己申告でのパイプと葉巻き喫煙者は非喫煙者と比較して尿中コチニン濃度が上昇していた.パイプ年指数は1秒量の低下と,葉巻き年指数は1秒率の低下と関連していた.パイプと葉巻きたばこの喫煙者では,紙巻きたばこも喫煙している(オッズ比,3.43[95%CI,1.75〜6.71];p<0.001)いない(オッズ比,2.31[95%CI,1.04〜5.11];p<0.001)にかかわらず,気道閉塞のオッズ比は非喫煙者に比較して増加していた.

研究の限界: 横断的方法.

結論: パイプと葉巻き喫煙は,たとえ紙巻きたばこの喫煙歴がなくとも尿中コチニン濃度を上昇させ,肺機能の低下をきたし,気道閉塞のオッズ比も増加させる.

主たる資金提供源: National Heart, Lung, and Blood Institute(訳注:米国立心肺血液研究所),National Institutes of Health(訳注:国立衛生研究所)

(翻訳:中村浩士)

English Abstract

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