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レビュー(Review)
ナラティブ・レビュー:重症喘息とその表現型への治療におけるTh2免疫経路調節の役割
Narrative Review: The Role of Th2 Immune Pathway Modulation in the Treatment of Severe Asthma and Its Phenotypes
Stewart J. Levine, MD; and Sally E. Wenzel, MD
16 February 2010 | Volume 152 Issue 4 | Pages 232-237
 新しい治療的アプローチは,高容量の吸引コルチコステロイド剤と持続型ベータ2アゴニストからなる標準的な治療に難渋する重症喘息患者に必要である.米国喘息教育予防プログラムによる重症喘息患者に対する最新の治療ガイドラインは,かなりの有害事象と関連がみられている経口コルチコステロイド剤の追加投与,およびアレルギー性喘息患者に対する抗IgE抗体療法を推奨している.遺伝学的およびトランスレーション研究は臨床試験と同様に,患者の亜群のなかで,重症喘息の病理生物学が,IL-4,IL-5,IL-13を含むインターロイキン(ILs)の特徴的なレパトアを産生するT-ヘルパー2(Th2)型CD4陽性T細胞によって動かされる免疫経路によって仲介されることを示唆している.それゆえに,モノクローナル抗体,可溶性受容体,受容体アンタゴニストのようなTh2型インターロイキンの生物学的製剤は,新しい治療のアプローチを発展させうる合理的な方策であるが,適切なTh2免疫経路が「活発に働いている」選ばれた患者を標的にする必要がある.しかしながら,Th2型サイトカインを標的とした免疫修飾療法の利点については,将来の薬剤の費用と同様に,鍵となる生物学的経路の抑制と関連している毒性に重きをおく必要がある.それゆえに,将来の臨床研究は,これらのアプローチが,重症喘息の治療に対するルーチンな臨床診療となる前に,Th2免疫経路の生物学的製剤の効果と安全性を明らかに確立する必要がある.

(翻訳:井田弘明)

English Abstract

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