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レビュー(Review)
系統的レビュー:乳腺の診断における,針生検と切開生検の有用性の比較検討
Systematic Review: Comparative Effectiveness of Core-Needle and Open Surgical Biopsy to Diagnose Breast Lesions
Wendy Bruening, PhD; Joann Fontanarosa, PhD; Kelley Tipton, MPH; Jonathan R. Treadwell, PhD; Jason Launders, MSc; and Karen Schoelles, MD, SM
16 February 2010 | Volume 152 Issue 4 | Pages 238-246
背景: 乳房生検をうけるほとんどの女性は癌と診断されない.

目的: 乳癌が疑われた平均的なリスクの女性での,異なった乳房生検手技における,精度と害を比較検討する.

情報源: 1990年から2009年9月までのMEDLINE,EMBASE(訳注:Elsevier Science社が作成する医学・薬学文献データベース)より検索した.

研究の選択: 針生検と,切開生検を,臨床的に経過観察し比較された試験.

データ抽出: 3人の研究者のうち1人によりデータが抽出され,その後主研究者により確認された.

データ合成: 33のステレオガイド下バネ式生検試験,22のステレオガイド下マンモトーム生検試験,16の超音波ガイド下バネ式生検試験,7つの超音波ガイド下マンモトーム生検試験,5つの用手的バネ式生検試験が,この検討の規準を満たした.エビデンスレベルは低いものの,ステレオガイド下の吸引生検は,切開生検に同様に悪性と良性の病変を見分けることができることが示された.超音波によるガイドも同様に非常に正確であった.重篤な合併症のリスクは針生検において,切開生検と比較して低かった(1未満vs2〜10%)中等度のエビデンスとしては,針生検で乳癌と診断された女性は,切開生検により診断された女性と比較して,一期的手術が行われることがより多かった(変量効果オッズ比13.7[95%CI,5.5〜34.6]),ということが示された.

研究の限界: 精度に関するエビデンスの強度は低いが,それは,これらの試験にはバイアスにかかわるリスクを評価するための重要な詳細が記載されていないためである.

結論: ステレオガイド下,超音波ガイド下針生検は,切開生検と精度はほぼ変わらず,かつより合併症割合は低い.

主たる資金提供源: Agency for Healthcare Research and Quality(訳注:米国ヘルスケア研究・品質局).

(翻訳:加藤 健)

English Abstract

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