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原著(ARTICLE)
水痘ウイルスワクチンの使用に際しての障壁
Barriers to the Use of Herpes Zoster Vaccine
Laura P. Hurley, MD, MPH;Megan C. Lindley, MPH;Rafael Harpaz, MD, MPH;Shannon Stokley, MPH;Matthew F. Daley, MD;Lori A. Crane, PhD, MPH;Fran Dong, MS;Brenda L. Beaty, MSPH;Litjen Tan, PhD, MS;Christine Babbel, MSPH;L. Miriam Dickinson, PhD;and Allison Kempe, MD, MPH
4 May 2010 | Volume 152 Issue 9 | Pages 555-560
背景: 水痘ウイルスワクチンは高齢者に推奨されている最も高額のワクチンで,メディケアのパートDを通じて払い戻される初めてのワクチンである.初めのころの接種率は全国的に2%から7%であった.

目的: 現時点でのワクチン接種の実施,払い戻しに関する知識と実際,そして一般内科医と家庭医におけるワクチン接種に際しての障壁について評価すること.

デザイン: 双方向操作でデザインされ,そして概念的にHealth Belief Modelに基づいた,郵送とインターネットを基にした調査.

セッティング: 2008年7月から9月に行われた全国調査

対象: 一般内科医と家庭医

測定: 現行のワクチン接種の実施,払い戻しに関する知識と実際,そしてワクチン接種に際しての障壁についての調査に関する返答.

結果: どちらの専門家(301人の一般内科医と297人の家庭医)においても返答率は72%であった.両専門分野の医師たちはワクチンの手配について,自分たちのオフィスにワクチンを在庫しそれを接種する(49%),薬局に行ってワクチンを購入しそれをもってオフィスに接種のため戻ってくるよう患者に指示する(36%),そして薬局に行ってワクチン接種を受けるよう患者に指示する(33%),を含む似通った方法を報告した.ワクチンを供給する医師の90%はインフルエンザと肺炎球菌ワクチン接種を強く推奨したのに比較して,88%が水痘ワクチンを推奨し41%が強く推奨した.両方の専門医たちにとって,ワクチン接種に際して最も報告数の多かった障壁は支払いのことであった.水痘ワクチンがメディケアのパートDを通じて払い戻しされることを知っていたのは,報告者のほんの45%にすぎなかった.自分のオフィスで水痘ワクチン接種を行うことを始めた報告者のうち,12%が費用と払い戻しの問題でやめてしまった.

研究の限界: 調査結果は伝え聞いた実地臨床であり実際に観察されたものを表していない.調査されたワクチン供給者はすべての供給者を代表していないかもしれない.

結論: 医師らは水痘ワクチンを供給しようと努力をしているが,障壁,特に経済的な問題に妨げられる.水痘ワクチンの資金調達を容易にする努力が,ワクチンの使用を増やすのを手助けすることができるであろう.

主たる資金提供源: :Centers for Disease Control and Prevention(訳注:米国疾病予防管理センター)

(翻訳:山内高弘)

English Abstract

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