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原著(ARTICLE)
院外の心停止における小地域でのばらつき:その地区の問題か?
Small Area Variations in Out-of-Hospital Cardiac Arrest: Does the Neighborhood Matter?
Comilla Sasson, Carla C. Keirns, Dylan Smith, Michael Sayre, Michelle Macy, William Meurer, Bryan F. McNally, Arthur L. Kellermann, Theodore J. Iwashyna, and for the CARES (Cardiac Arrest Registry to Enhance Survival) Study Group
6 July 2010 | Volume 153 Issue 1 | Pages 19-22
背景: 院外での心停止の頻度やそのアウトカムには都市間で大きな違いがある.地区のレベルでも同様の違いがあるかどうかはわかっていない.

目的: 心停止が高率な地区ではたまたま居合わせた人が心肺蘇生(CRP)をおこなう率が低いかどうかの程度を決めるため.

研究デザイン: 161の国勢調査地区から生存率をたかめるための心停止登録(the Cardiac Arrest Registry to Enhance Survival(CARES))で得られた1,108件の心停止例を多変量ポアソン回帰分析で解析した.

セッティング: Georgia州Fulton郡,2005年10月1日から2008年11月28日の間.

測定: 心停止の発生件数を国勢調査地区別,年別,そして居合わせた人によって心肺蘇生が行われた率で層分けした.

結果: 心停止の補正発生率は地区間で異なっていた(四分位範囲(interquartile range)[IQR],0.57〜0.73/1000人;平均,0.64/1000人[SD,0.11])が,年度間では変化はなかった(級内相関係数(intraclass correlation),0.36[95%CI,0.26〜0.50];P<0.001).居合わせた人が心肺蘇生をおこなった補正率は国勢調査地区間で異なっていた(IQR,19% to 29%;平均25%[SD,10%]).

研究の限界: 分析が1つの郡のデータだけに基づいていること.

結論: 調査データから常に高率に心停止が発生している地区では居合わせた人が心肺蘇生を行う率が低いことがわかる.これらの地区では地域ぐるみの介入が有望である.

主たる資金提供源: Robert Wood Johnson Foundation Clinical Scholars Program(訳注:ロバートウッドジョンソン財団臨床学者のプログラム),National Institutes of Health(訳注:国立衛生研究所),Centers for Disease Control and Prevention(訳注:米国疾病予防管理センター).

(翻訳:川田秀一)

English Abstract

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