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クリニックにて(In the Clinic)
関節リウマチ
Rheumatoid Arthritis
6 July 2010 | Volume 153 Issue 1 | Pages ITC1-1
 関節リウマチ(RA)は,人口のおよそ0.5%が罹患している慢性の全身性炎症疾患である.関節リウマチは,より女性に多く,発生のピークは50才〜60才であるが,どの年齢でも起こりうる.最も顕著な特徴は,どの関節でも(またいくつかの内臓も)罹患するが,両足,両手,両膝の対称性の関節腫脹である.関節リウマチは,いくつかの疾患サブセットを包括する臨床的な症候群であり,それぞれの疾患は放置されれば,一般的に関節と臓器のダメージを引き起こすことになる炎症カスケードと関連する.臨床検査の結果はほとんどの患者で異常であるが,多くの患者は正常値を示しRAに特徴的な検査所見はない.診断は症状のパターンと理学的所見に基づき,画像的,血清学的異常を伴わないことが多い.
 過去には進行性の身体障害と寿命の短縮がみられたが,その見通しはこの20年で大幅に改善された.これらの改善は,より早期の診断,(対症療法ではなく)積極的に将来を見越した治療,メソトレキセート使用の広まり,生物学的製剤が使用可能となったこと,そして恐らくこれらの結果により医師の認識が難病から軽症に変化しつつある最近の傾向,などによる.

(翻訳:井田弘明)

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