Journals

見解と意見(Ideas and Opinions)
前立腺癌スクリーニングに関する患者中心の議論:現実的なアプローチ
Patient-Centered Discussions About Prostate Cancer Screening: A Real-World Approach
Barak Gaster, MD; Kelly Edwards, PhD; Susan Brown Trinidad, MA; Thomas H. Gallagher, MD; and Clarence H. Braddock III, MD, MPH
16 November 2010 | Volume 153 Issue 10 | Pages 661-665
 わが国のガイドラインでは,プライマリ・ケアに携わる医療従事者は,前立腺癌スクリーニングの便益と危険性について患者と相談するよう推奨されている.しかし,そのように複雑な相談を,どのよう多忙な診療所の外来に取り入れるかについては,ほとんど何の指針もない.著者らは,キャッチボール方式質問法(Ask-Tell-Ask)を提唱するが,これは患者個々の実情に即した話し合いや,患者の価値観を基礎にしたアドバイスを促進するものである.このAsk-Tell-Askアプローチには,患者がどのような情報を求めているかを明らかにしたり,そのような要求をもとにして的を絞った患者教育を行ったり,検査について一緒に決断するといったことが含まれる.この時間効率的なモデルにおいて,医療従事者は一方的な情報の提供者ではなく,双方向的なガイドとしての役割が強調されている.こういった相談を簡単にする方法は存在しないが,この効率化された戦略により,患者や医療従事者が前立腺癌スクリーニングについての複雑で重要な決定を効率的に下すのに役立つのである.

(翻訳:泉谷昌志)

English Abstract

▲このページのTOPへ