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レビュー(Review)
大動脈弁狭窄症に対する経皮的弁置換術:エビデンスの現状
Percutaneous Heart Valve Replacement for Aortic Stenosis:State of the Evidence
Remy R. Coeytaux, MD, PhD; John W. Williams Jr., MD, MHS; Rebecca N. Gray, DPhil; and Andrew Wang, MD
7 September 2010 | Volume 153 Issue 5 | Pages 314-324
 外科的大動脈弁置換術(SAVR)は,重症で症状のある大動脈弁狭窄症患者の症状と予後を改善する唯一の治療法として知られている.しかし,SAVRを受けた多くの患者で周術期死亡率が高い.経皮的心臓弁置換術(PHVR)は,開心術をしないで人工弁を移植する,新しいカテーテルベースの技術である.
 このレビューは大動脈弁狭窄症に対するPHVRについて入手可能であった,76の個別研究と2,375人の個別患者を報告している計84の論文について述べる.移植は94%の患者で成功し,30日生存率は89%であった.PHVRを受けた患者とSAVRがいつものように選択された患者で,結果の違いを十分に解釈するのは困難である.
 PHVRと,SAVRまたは内科的管理とを比較した大規模,多施設,無作為化比較試験が最近終了し,その初めての成果が2010年9月に発表される予定であった.その試験結果の公表は延期されており,現在入手可能なエビデンスでは,PHVRの最適な臨床的役割や,いずれこの治療が適用となる特定の患者集団を決定するには不十分である.

(翻訳:岩永正子)

English Abstract

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