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(更新日 2010年10月18日)
Annals

Established in 1927 by the American College of Physicians
目次(TABLE OF CONTENTS)
5 October 2010 Volume 153 Issue 7
(監修:菊地基雄,総合監修:宇野久光)
英文のTable of Contentsはこちらをクリックしてください.

原著(Original Research)
非糖尿病患者の閉塞性冠動脈疾患の評価における血中遺伝子発現試験の診断正確性に関する多施設検証
Multicenter Validation of the Diagnostic Accuracy of a Blood-Based Gene Expression Test for Assessing Obstructive Coronary Artery Disease in Nondiabetic Patients
Steven Rosenberg, Michael R. Elashoff, Philip Beineke, Susan E. Daniels, James A. Wingrove, Whittemore G. Tingley, Philip T. Sager, Amy J. Sehnert, May Yau, William E. Kraus, L. Kristin Newby, Robert S. Schwartz, Szilard Voros, Stephen G. Ellis, Naeem Tahirkheli, Ron Waksman, John McPherson, Alexandra Lansky, Mary E. Winn, Nicholas J. Schork, Eric J. Topol, and for the PREDICT (Personalized Risk Evaluation and Diagnosis in the Coronary Tree) Investigators
臨床的に重要な冠動脈疾患を有し胸痛を伴う患者とそうでない患者を区別するより良い非浸襲的方法は有用であろう.本研究は,Diamond-Forrester臨床スコアと比較して遺伝子スコアを含むアルゴリズムによる冠動脈疾患リスクの推定において多少の改善を見いだしたが,臨床検査の拡大と比較し改善は乏しかった.冠動脈疾患リスクの正確な推定における遺伝子テストスコアの寄与評価をするためには更なる研究が必要である.
(翻訳:山本光孝)
不十分な睡眠は体脂肪を減らす食事療法の効果を低下させる
Insufficient Sleep Undermines Dietary Efforts to Reduce Adiposity
Arlet V. Nedeltcheva, Jennifer M. Kilkus, Jacqueline Imperial, Dale A. Schoeller, and Plamen D. Penev
睡眠時間の減少は肥満と関連があることが示唆されてきた.今回の研究では,中程度のカロリー制限のもと10人の健康成人を,夜間5.5時間あるいは8.5時間睡眠に振り分け,体重と代謝の変化を測定した.5.5時間睡眠では8.5時間睡眠と比較して,参加者の体脂肪の低下はより少なく,またより多くの除脂肪体重の低下,代謝ホルモンや基質やエネルギー利用のより好ましくない変化,さらに空腹感を認めた.睡眠制限はカロリー制限の効果を減弱させるかもしれない.
(翻訳:宮崎泰成)
小児癌生存者の成人期における二次発癌に関するスクリーニング及びサーベイランスに関して:小児癌生存者研究からの報告
Screening and Surveillance for Second Malignant Neoplasms in Adult Survivors of Childhood Cancer: A Report From the Childhood Cancer Survivor Study
Paul Craig Nathan, Kirsten Kimberlie Ness, Martin Christopher Mahoney, Zhenghong Li, Melissa Maria Hudson, Jennifer Sylene Ford, Wendy Landier, Marilyn Stovall, Gregory Thomas Armstrong, Tara Olive Henderson, Leslie L. Robison, and Kevin Charles Oeffinger
小児癌生存者は成年期での二次発癌のリスクが高いため,Children's Oncology Group(訳注:小児がん研究グループ)は癌治療により乳癌,大腸癌,皮膚癌のリスクが上昇する小児癌生存者のスクリーニングに関するガイドラインを作成した.今回の8,000名以上の小児癌生存者のサーベイランスによると,乳腺,大腸,皮膚癌スクリーニングの必要な患者の大半で推奨される検査間隔で検査を施行されていなかった.小児癌生存者,及びその主治医は癌スクリーニングの強化に関する潜在的な利点についてより教育を受ける必要がある.
(翻訳:今村隆明)
米国のエイズ患者における癌診断時の年齢
Age at Cancer Diagnosis Among Persons With AIDS in the United States
Meredith S. Shiels, Ruth M. Pfeiffer, and Eric A. Engels
HIV感染者は一般住民よりも早い年齢でエイズ関連疾患以外の癌を発症し,それはHIVが老化を早めるためである可能性が以前の研究で示唆されている.これら米国HIV/AIDS Cancer Match Studyからのデータのリスク集団間の年齢構成の差を修正したところ,HIV感染者と一般住民における癌診断時の年齢はほとんどのタイプの癌において差が無いことが示された.本研究の結果はHIVが癌化を加速するという仮説を裏付けるものではなく,臨床医はHIV感染者のほとんどのタイプの癌に対して一般住民のための癌スクリーニングのガイドラインを適用できることを示唆している.
(翻訳:高田 徹)
医学と公衆衛生の話題(Medicine and Public Issues)
比較効果研究:経過報告
Comparative Effectiveness Research: A Progress Report
Harold C. Sox
16か月前,2009年のAmerican Recovery and Reinvestment Act(訳注:米国復興・再投資法)で比較効果研究(CER)に11億ドルが配分された.この基金の受給団体であるNational Institutes of Health(訳注:[米]国立衛生研究所),Agency for Healthcare Research and Quality(訳注:米国ヘルスケア研究・品質局-AHRQ),Office of the Secretary of the U.S. Department of Health and Human Services(訳注:米国健康保健省長官局)がどのように11億ドルを使おうとしているのか,またInstitute of Medicine(訳注:医学研究所)ではこの機関の資金援助プログラムや現在開発中の国家CERプログラムの計画についてどのような優先順位でテーマが選ばれているのか,この経過報告は要約している.
(翻訳:増田浩三)
診療ガイドライン(Clinical Guidelines)
成人における膀胱癌スクリーニング:U.S. Preventive Services Task Forceのエビデンスレビュー
Screening Adults for Bladder Cancer: A Review of the Evidence for the U.S. Preventive Services Task Force
Roger Chou and Tracy Dana
U.S. Preventive Services Task Force(訳注:米国予防医療サービス専門作業部会)は,2004年にプライマリ・ケアの一環として行った成人に対する膀胱癌スクリーニングに関して,新たにエビデンスをレビューした.その結果スクリーニングを行った場合,行わなかった場合,スクリーニングで発見した膀胱癌を治療した場合,さらに治療しなかった場合についてそれぞれの臨床予後を検討した無作為化試験も高質の対照試験もないこと,さらに膀胱癌の病歴や症状がない人に対する検査の感受性や特異性も検討されていないことが分かった.成人における膀胱癌のスクリーニングが,それをしない場合に比べてよい予後を導くかどうかを検討する研究が必要である.
(翻訳:菅野義彦)
論評(Editorials)
有病率の高い冠動脈疾患のための遺伝子発現アルゴリズム:長い道のりの第1歩
Gene Expression Algorithm for Prevalent Coronary Artery Disease: A First Step in a Long Journey
Donna K. Arnett
今号では,Rosenbergとその同僚らは,冠動脈造影検査が臨床的に適応となり冠動脈疾患が疑われる非糖尿病患者において,有病率の高い冠動脈疾患リスクを予測するための遺伝子発現を用いたアルゴリズムをどのように前方視的に評価したかを報告している.この論評では,このスクリーニング法によって内的に妥当な結果が得られるかどうかを読者が判断するためには,アルゴリズムの作成過程についての情報が不十分であるということを述べ,このレポートを解釈する際になぜ注意が必要かを議論している.
(翻訳:増田浩三)


よく寝て痩せ型を維持する:夢か現実か?
Sleep Well and Stay Slim: Dream or Reality?
Shahrad Taheri and Emmanuel Mignot
今号では,Nedeltchevaと同僚らは,なぜ睡眠不足が健康的な体重への到達や維持を阻害するのかについて洞察している.この論評では,その研究結果や睡眠と代謝との関連について未解決である重要な疑問について議論している.
(翻訳:増田浩三)


HIVと早期老化:まだ初期段階の領域
HIV and Premature Aging: A Field Still in Its Infancy
Jeffrey Martin and Paul Volberding
今号では,Shielsと同僚らが,HIV非感染者に比べて,HIV感染患者における癌発症時の年齢分布の観察は不十分であることを示している.この論評では,HIV感染における早期老化の仮説とこの論文の研究結果について述べている.
(翻訳:増田浩三)


患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)
胸痛を自覚する患者さんでは遺伝子テストを行うことは,心臓病を見つけやすくする
Using a Gene Test to Better Identify Heart Disease in Patients With Chest Pain
(翻訳:金澤雅人)
睡眠不足,食事制限と肥満
Insufficient Sleep, Diet, and Obesity
(翻訳:澤木秀明)
小児がんを生き延びた成人に対するがんスクリーニング
Cancer Screening Among Adults Who Have Survived Childhood Cancer
(翻訳:平野昌也)
エイズ患者では,より若い年齢で通常よくみられるタイプのがんが発症するのでしょうか?
Do Persons With AIDS Develop Common Types of Cancer at Younger Ages?
(翻訳:赤真秀人)
クリニックにて(In the Clinic)
Clostridium difficile感染
Clostridium difficile Infection
(翻訳:高田 徹)
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