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患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)
股や膝の関節炎の患者で,痛みの軽減に役立つ電話について考える
Evaluating Telephone Calls to Help Reduce Pain in Patients With Hip or Knee Arthritis
2 November 2010 | Volume 153 Issue 9 | Pages I-56
「患者さんへのまとめ」は,患者さんが近代医学の複雑でしばしば迷わすような用語をよりよく理解することを助けるためにAnnals誌によって提供されるサービスです.

「患者さんへのまとめ」は情報を提供する目的だけのために提示されています.これらの「まとめ」はあなた自身のかかりつけ医からの助言の代わりとなるものではありません.もしあなたが,この題材について疑問を持ったり,あなた自身の健康あるいは状況についての医学的助言を必要とする場合は,あなたのかかりつけ医と連絡をとってください.「まとめ」は非営利的な教育目的のためだけに転載されても構いません.他の用途への使用については,米国内科学会(ACP)によって承認されなければなりません.

何が問題であり,これまでにどのようなことが分かっていますか?
加齢に伴う膝や股関節の骨関節炎を有する患者は投薬や時に手術の恩恵を受けます.この研究では,患者自身がより動いたり減量したりして,関節炎を「自己管理」することによって,疼痛をより上手に管理し日常活動をより改善できることが,示されました.しかしながら,プライマリ・ケア医にとって,患者がこれらの健康活動を学び維持できるように時間を割いたりスタッフを見いだすのは困難です.

なぜ,この特別な研究がなされたのですか?
健康相談員から毎月エクササイズや他の生活様式行動について電話があります.これが,関節炎患者の疼痛を軽減し機能を改善しているのか調べました.

どのような人たちが試験の対象になっていますか?
退役軍人関連医療センターで加療されている膝関節炎または股関節炎を有する461人の患者です.

どのような研究がおこなわれましたか?
このランダム化比較試験では,患者グループの1つは関節炎の教育を受け健康相談員から毎月1年間サポートの電話を受けました,そして他の2グループは特にサポートを受けなかったか,病気と無関係の電話を毎月受けました.

この研究からどのような結論が出ましたか?
関節炎について毎月電話を受けたグループでは,他の2グループに比べ12か月目に疼痛スコアが低くいくつかの機能の指標が改善しました.この介入の費用は許容範囲内でした.

この研究にはどのような限界がありますか?
研究の対象となった患者の多くは男性の退役軍人であったため,電話によるサポートプログラムがほかの患者グループでもうまくいったかどうかは明らかではありません.

この研究の意義はどのようなものでしょうか?
この研究によって,関節炎の疼痛軽減や健康的な生活様式を通じて機能改善する方法を患者に教育する電話サポートプログラムの有益性を示しています.これはプライマリ・ケア医から受ける治療を補完する有望な方法となるでしょう.

(翻訳:山内高弘)

English Abstract

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