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レビュー(Review)
ナラティブ・レビュー:悪性黒色腫治療のBRAFを標的とした治療の幕開け
Narrative Review: BRAF Opens the Door for Therapeutic Advances in Melanoma
Keith T. Flaherty, MD
2 November 2010 | Volume 153 Issue 9 | Pages 587-591
 転移性黒色腫は予後不良の疾患であり,治療の選択は限られている.シグナル伝達物質であるv-rafネズミ肉腫ウィルス発ガン遺伝子産物B1(BRAF)の変異は,転移性黒色腫患者の約半分に検出される.この分子は細胞内シグナル伝達系の一部で,この遺伝子の変異は多くの異なる癌腫に影響している可能性がある.本論文では,転移性黒色腫に対して,現在選択できる治療の概要を解説する.次にBRAFの抑制に基づく治療法の開発で基盤となる病態生理を説明する転移性黒色腫に対するBRAF抑制剤療法について,主に第1相と第2相の臨床試験の結果をまとめる.奏効率は70%〜80%,再発までの期間(PFS)の中央値はおよそ9か月であった.BRAF抑制剤は転移性黒色腫に対する緩和治療として有用であることから,BRAF抑制剤療法の第3相試験の結果,および,他の新しい治療法とBRAF抑制剤療法との併用療法の第3相試験の結果に注目する必要がある.

(翻訳:松田正典)

English Abstract

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