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原著(Original Research)
後腹膜線維症に対するプレドニゾンとミコフェノール酸モフェチル併用療法:ケースシリーズ
Combined Prednisone and Mycophenolate Mofetil Treatment for Retroperitoneal Fibrosis: A Case Series
Paul J. Scheel Jr., MD; Nancy Feeley, CRNP; and Stephen M. Sozio, MD, MHS
4 January 2011 2011 | Volume 154 Issue 1 | Pages 31-36
背景: 後腹膜線維症患者に対し,プレドニゾン(訳者注:プレドニゾンは本邦未承認.糖質コルチコイド作用はプレドニゾロンと同等)とミコフェノール酸モフェチルの併用が有効である可能性を小規模ケースシリーズは示唆している.

目的: プレドニゾンとミコフェノール酸モフェチルの併用で治療された成人の後腹膜線維症患者の転帰を評する.

研究デザイン: 2005年4月1日から2009年7月1日までプロスペクティブに追跡されたケースシリーズ.

セッティング: 単一の3次ケア施設.

患者: 28名の後腹膜線維症患者.

介入: プレドニゾンは1日40 mgから開始後,6か月かけて漸減.ミコフェノール酸モフェチル1,000 mgは1日2回,平均24.3か月の投与.

測定: 臨床経過,検査結果,大動脈周囲の塊の大きさを測定した.追跡調査期間の平均は1,012日で,追跡不能患者は存在しなかった.

結果: すべての患者で全身症状が軽減した.89%の患者で大動脈周囲の塊の大きさが25%以上縮小した.上昇していた赤血球沈降速度や血清クレアチニン濃度,減少していたヘモグロビン値は全患者で正常化した.28症例中2例で疾患が再発した.

研究の限界: 小規模なケースシリーズであった.

結論: プレドニゾンとミコフェノール酸モフェチル併用療法は,後腹膜線維症に対し効果的治療となる可能性があり,無作為試験で評価されるべき価値がある.

主たる資金提供源: なし.

(翻訳:赤真秀人)

English Abstract

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