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原著(Original Research)
心不全治療の業務プロセス,転帰および費用と病院規模との関連性
The Association Between Hospital Volume and Processes, Outcomes, and Costs of Care for Congestive Heart Failure
Karen E. Joynt, MD, MPH; E. John Orav, PhD; and Ashish K. Jha, MD, MPH
18 January 2011 | Volume 154 Issue 2 | Pages 94-102
背景: うっ血性心不全はよく見られるとともに費用がかかり,治療薬や技術の進歩にもかかわらず,その転帰は至適レベルにはない.

目的: うっ血性心不全の治療実績の多い病院がより良い,有用な治療を提供するかどうかを調査すること

デザイン: 後ろ向きコホート研究

セッティング: アメリカ合衆国の4,095病院

患者: メディケア医療費支払い制度を利用している,うっ血性心不全を退院時主病名とする患者

測定: うっ血性心不全診療プロセスの病院機能管理項目;30日間リスク調整後死亡率,30日間リスク調整後再入院率;入院診療単価.2006年から2007年の米国メディケア請求データが,医療の質,転帰および医療費と病院の規模との関連性を調査するために使用された.

結果: 小規模の病院(80.2%)では,中規模病院(87.0%)や大規模病院(89.1%)に比べてプロセス評価が低かった(p<0.001).小規模の病院において,規模が大きい病院に入院させることは死亡や再入院の減少と高い医療費に関係していた.中規模および大規模の病院において,病院規模と死亡率および医療費の双方との関連性が,軽微ながらも同様に認められた.

研究の限界: 分析対象は65歳以上のメディケアの患者に限定されていた.リスクの調整は入院時データを使用して行われた.

結論: 施設規模から評価されるうっ血性心不全の管理の実績は,診療の質の高さと良好な転帰ととともに高い医療費に関連していた.大規模病院において行われる如何なる医療行為がこれらの利点に関与するのかが分かれば,すべてのうっ血性心不全患者の診療の質や臨床転帰の改善に役立つかもしれない.

主たる資金提供源: American Heart Association(訳注:米国心臓協会)

(翻訳:吉田 博)

English Abstract

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