Journals

原著(Original Research)
血液培養でルーチンに無菌の手袋を使用した場合のコンタミネーション率への効果:クラスター無作為化試験
Effect of Routine Sterile Gloving on Contamination Rates in Blood Culture: A Cluster Randomized Trial
Nak-Hyun Kim, MD; Moonsuk Kim, MD; Shinwon Lee, MD; Na Ra Yun, MD; Kye-Hyung Kim, MD; Sang Won Park, MD, PhD; Hong Bin Kim, MD, PhD; Nam-Joong Kim, MD, PhD; Eui-Chong Kim, MD, PhD; Wan Beom Park, MD, PhD; and Myoung-don Oh, MD, PhD
1 February 2011 | Volume 154 Issue 3 | Pages 145-151
背景: 血液培養でのコンタミネーションは,不十分な,あるいは不必要な抗菌薬使用につながる.しかしながら,培養での血液採取でルーチンに無菌の手袋を使用することについての実用的指針は,統一されていない.

目的: 静脈穿刺前にルーチンに無菌の手袋を使用することが,血液培養でのコンタミネーション率を低下させるかどうかを決定するため

デザイン: クラスター無作為,評価者盲検,クロスオーバー試験(臨床試験政府登録番号:NCT00973063).

セッティング: 病棟と集中治療室に関与する単一施設試験

対象: 血液培養が必要な1,854人の成人患者に対して,培養のための血液採取を任された64人の研修医を,ルーチンに無菌の手袋使用から本人の判断で無菌の手袋使用へかえるグループと,本人の判断で無菌の手袋使用からルーチンに無菌の手袋使用へかえるグループとに無作為に割り付けた.

介入: ルーチンに無菌の手袋をつけている期間,研修医は静脈穿刺前に毎回無菌の手袋をつけたが,本人の判断で無菌の手袋をつけている期間は,必要な場合だけ無菌の手袋をつけた.

測定: 単一で陽性の血液培養からの分離株は,コンタミネーションの可能性あり,コンタミネーションかもしれない,真の病原菌に分類された.コンタミネーション率は,一般化混合モデルを使うことによって比較された.

結果: ルーチンに無菌の手袋使用期間での5,265回と,本人の判断で無菌の手袋使用期間での5,255回の合計10,520回の血液培養が解析された.コンタミネーションかもしれないとされた場合,コンタミネーション率は,ルーチンに無菌の手袋使用では0.6%,本人の判断で無菌の手袋使用では1.1%であった(調整オッズ比,0.57[95%CI,0.37〜0.87,P値0.009]).コンタミネーションの可能性ありとされた場合,コンタミネーション率は,ルーチンに無菌の手袋使用では0.5%,本人の判断で無菌の手袋使用では0.9%であった(調整オッズ比,0.51[95%CI,0.31〜0.83,P値0.007]).

研究の限界: 救急部,外科病棟,小児科病棟からの血液培養は評価しなかった.

結論: 静脈穿刺前のルーチンに無菌の手袋を使用することは,血液培養のコンタミネーションを軽減するかもしれない.

主たる資金提供源: なし.

(翻訳:井田弘明)

English Abstract

▲このページのTOPへ