Journals

診療ガイドライン(Clinical Guidelines)
入院患者の血糖コントロールに対する強化インスリン療法:ACPによる治療法ガイドライン
Use of Intensive Insulin Therapy for the Management of Glycemic Control in Hospitalized Patients: A Clinical Practice Guideline From the American College of Physicians
Amir Qaseem, MD, PhD, MHA; Linda L. Humphrey, MD, MPH; Roger Chou, MD; Vincenza Snow, MD; Paul Shekelle, MD, PhD; and , for the Clinical Guidelines Committee of the American College of Physicians*
15 February 2011 | Volume 154 Issue 4 | Pages 260-267
概要: American College of Physicians(ACP)が本ガイドラインを作成したのは,血糖管理目標が異なる強化インスリン療法の活用と,糖尿病の有無を問わず入院患者の医療アウトカムとの相互を結び付けるエビデンスを明らかにするためである.

方法: Medlineとコクランライブラリーを用いて,本トピックに関する出版物を集積した.系統的レビューや,妥当な研究,総説,論説の参考リストを集め,さらに専門家にも相談した.政府が関わる臨床研究で未発表のデータも検証した.文献は,1950年から2009年3月までの出版物を検索し,言語は英語論文に限定した.当初は短期死亡率と低血糖について調査し,アウトカムを得た.ACP臨床ガイドライン・グレードシステムを用いて,本ガイドラインはエビデンスや推奨レベルのグレード分けを行う.

勧告1: 外科系ICU(SICU)や内科系ICU(MICU)に入っていない患者では,糖尿病の有無によらず,強化インスリン療法(IIT)で厳格な血糖管理を行わないように,ACPは推奨する(レベル:強い推奨,中等度の質のエビデンス).

勧告2: SICUやMICUに入っている患者では,糖尿病の有無によらず,IITで血糖を正常化させないように,ACPは推奨する(レベル:強い推奨,高度の質のエビデンス).

勧告3: SICUやMICUに入っている患者では,目標とする血糖値は,140〜200mg/dL(7.8〜11.1 mmol/L)の範囲を,ACPは推奨する(レベル:弱い推奨,中等度の質のエビデンス).

(翻訳:板東 浩)

English Abstract

▲このページのTOPへ