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研究と報告の方法(Research and Reporting Methods)
治療法決定の指針のためのマーカー値測定
Measuring the Performance of Markers for Guiding Treatment Decisions
Holly Janes, PhD; Margaret S. Pepe, PhD; Patrick M. Bossuyt, PhD; and William E. Barlow, PhD
15 February 2011 | Volume 154 Issue 4 | Pages 253-259
 治療選択マーカーは,予測マーカーとも呼ばれることがあるが,患者の良好な転帰を最大にし,不利な転帰を最小にする治療法を臨床医が選択する際に補助となるファクターである.治療選択マーカーを評価するための既存の統計的手法は,予後予測値を評価し,限られた範囲のマーカー値をもつ患者の治療効果を評価し,マーカー値と治療との間に統計的な相互作用がないかどうかをテストする.この方法は不十分である.なぜなら,そのマーカーがどのように患者の治療選択の助けになったのか,連続変数のマーカー測定に基づいてどのように治療決断をすべきか,治療選択にそのマーカーを使用することによって,その使用した集団にどのような影響を及ぼしたのか,などの重要な臨床問題の答えにならない紛らわしい測定結果を与えるからだ.マーカーごとの治療予測カーブが,臨床に関連する質問に答えるためのより有益な補助手段であることが提唱された.マーカーごとの治療予測カーブは,マーカー値の関数として治療効果を説明し,治療選択にそのマーカーを使用した場合としなかった場合の予後を説明し,マーカー測定後に治療法推奨の変更をする患者の比率を説明する.また,無作為化臨床試験においても,エントリー基準と治療レジメンがマーカーによって制限を受けない場合は,マーカーカーブの作成・評価・比較を基本とすることが提案された.

(翻訳:岩永正子)

English Abstract

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