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ObserverWeekly

(更新日 2007年4月23日)

In the News for the Week of 4-17-07(監修: 植田秀樹)

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ニュースハイライト(News highlights)

1.米国食品医薬局諮問委員会は新しい関節症治療薬を承認せず
  政府諮問委員会は先週,新しいサイクロオキシゲナーゼ2阻害薬であるエトリコキシブ(商品名Arcoxia)の承認に絶対的反対との立場をとった.製造元であるメルク社はこの関節症の症状を治療するための新薬を米国食品医薬局(FDA)承認のために申請した.公聴会の委員はFDAと企業の担当者の意見陳述の後20対1で申請を否決した.More....
(翻訳: 小出優史 )


2. 大部分の州が5年以内にP4Pプログラムを取り入れる計画をしている
  公益福祉基金(the Commonwealth Fund)からの報告によれば,半数以上の州がひとつ以上の出来高制支払(P4P)プログラムを取り入れており,約85%の州で次の5年以内に実施されることを予測している.50州のメディケイド管理者への質問の結果によると,州が連邦政府よりも素早くP4Pプログラムを取り入れようとしていることを示唆している.More....
(翻訳: 石塚尋朗)


3.薬剤費自己負担金が増えるとスタチンの処方が減る
  最近の研究によると,スタチン薬剤費の自己負担を求められると患者は治療の中断をする傾向がある.高齢の患者はスタチン治療の継続にあまり固執しないという以前から知られていた事実も,この研究で再確認された.患者の医療保険が薬剤費無料プランから,1回診療あたり10-25ドルの自己負担プランに切り換わると,9ヵ月後にはスタチンの処方が5%低下した.More....
(翻訳: 村山敏典)


臨床ニュース(Clinical news)

4. コンドロイチンは関節痛に効果がない
 2007年4月17日発行のアメリカ内科学会誌(AIM誌)には,コンドロイチンの有効性に関する研究とヘリコバクターピロリ菌に対する複数の治療法についての臨床試験が掲載されている.本日オンラインで掲載された別の記事では,医療倫理学者が医療の質の改善について議論している.More....
(翻訳:村山敏典)


5. 人工呼吸器関連肺炎を断定的に診断するテストは見つからず
 最新の総説によれば,人工呼吸器関連肺炎の正確な診断は難しく,しばしばベッドサイドでの臨床診察所見に加え多数の検査を必要とするとのことである.最新の総説での結論では,発熱,白血球異常値,化膿性肺分泌液の有無は人工呼吸器関連肺炎の可能性に実際のところ影響しないとのことである.しかしながら,これら三つの因子のうち少なくとも二つの因子と新しい放射線学的浸潤影との組み合わせは人工呼吸器関連肺炎の可能性を23%へと増加させるとのことである.More....
(翻訳:小出優史)
 

CDCニュース(News from the CDC)

6.薬剤抵抗性の淋菌が増加し,治療の選択を狭めている
 米国では淋菌の治療にフルオロキノロン(fluoroquinolone)はもはや使われるべきではなく,淋菌の治療で内科医が選択する抗生剤を1種類に限定されていると先週,CDCが報告した.セファロスポリン系抗生剤に属するセトリアキソン(Cetriaxone)がすべてのタイプの淋菌に対する唯一の治療薬として現在のところ推奨されているが,それが新しい薬剤の開発研究に拍車をかけているとCDCは報告した.More....
(翻訳:石塚尋朗)


7.MRSA肺炎による死亡例報告
 米国疾病対策センター(CDC)は先週メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による10例の重症市中肺炎を報告した.そのうちの4例は死亡している.まだ稀ではあるが,特にインフルエンザ流行期にはMRSAは死に至る可能性のある市中肺炎の病原菌である.MRSA皮膚感染症の病歴のある全ての人とインフルエンザが上昇の呼吸器症状と共にみられるような場合には,臨床医はMRSA肺炎を疑うようにCDCは助言している.More....
(翻訳: 小出優史)
 

FDAニュース(FDA news)

8.ガイダント社の73,000台の除細動器が回収されている
 FDAは先週,電池が急速に消耗してしまう蓄電器の欠陥のために,ガイダント社製は約73,000台の除細動器の回収を始めた,と発表した.このリコールの対象となるのは,コントラックリニューアル3, 4とバイタリティおよびバイタリティ2シリーズの埋め込み型除細動器および再同期治療除細動器である. More....
(翻訳:村山敏典)


9.痙直治療薬に新しい警告
  痙直治療に使われる薬剤,チザニジン(tizanidine)(有名メーカーのザナフレックス,Zanaflex)に対する新しい警告と禁忌について,食品医薬品局(FDA)が先週報告した.それによれば,チザニヂンとフルボキサミン(fluvoxamine)あるいはシプロフロキサシン(ciprofloxacin)との併用投与で薬剤そのものの降圧作用と鎮静作用が増強された.More....
(翻訳:石塚尋朗)

 

ヘルストレンド(Health trends)

10.報告:癌の予防や検査に関しては遅滞しているものや進展しているものとさまざまである
  癌を予防や検査を援助する人々の割合が停滞している分野もあり,増加している分野もあるとアメリカ癌学会が報告した.この報告では米国での喫煙率の減少が停滞しており,同様に40歳以上の女性ではマンモグラム検査を受ける割合の上昇も停滞していることを示している.More....
(翻訳:石塚尋朗)