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ObserverWeekly

(更新日 2007年6月8日)

In the News for the Week of 5-15-07(監修: 小野広一)

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ニュースハイライト(News highlights)

1.低用量アスピリン連日投与は心血管疾患予防の最良の方法
  アスピリン75から81mgの連日投与は心血管疾患を予防し副作用も回避できる最良の方法であることを新しい研究が見出した.いくつかの臨床試験成績の検討によると,増量投与は有効性を増加させず,消化管出血のリスクを増加させている.合衆国におけるアスピリン処方の約60%は81mg/日投与であるが,35%は325mg/日が投与されている.More....
(翻訳: 小池竜司

2. 米国上院議会は薬剤メーカーを監視するためにさらなる権限を米国食品医薬品局に与えた
  米国上院議会は先週,米国食品医薬品局(FDA)に薬剤の安全性を監視し,薬剤ラベルの変更を指示し,まぎらわしい広告に罰金を科する権限を強化する法案を可決した.その法案はFDAに,処方薬の副作用を追跡するためのシステムを設立するように要求している.それはまた,FDAに薬剤のラベルの変更を要求したり,市場にある薬剤のより多くの臨床試験や研究を要求したりする権限を与えている.More....
(翻訳: 吉井康裕)

3.ACPと諸団体が患者中心の包括的プライマリケア提供アプローチのために団結
  当学会は先週、主要な米国内の雇用者と他の大きな医師団体とともに,患者中心のプライマリケア協議会 (Patient-Centered Primary Care Collaborative: PCPCC) を結成した.この団体は,雇用者と医師と医療消費者が,患者中心のメディカル・ホーム (Patient-Centered Medical Home: PCMH) を前進させるために協力する場である.木曜日には、PCMHを支持する声明を,下院歳入委員会の保健小委員会へと提出した.More....
(翻訳: 泉谷昌志)
 

臨床ニュース(Clinical news)

4. Annals of Internal Medicine:薬剤市場調査の50年を振り返る
 2007年5月15日発行のAnnals of Internal Medicineでは薬剤市場調査と医師や医師団体の関わりの歴史についての記事を掲載している.また,うつ病の管理で死亡率が減少することの関連の研究や,線維筋痛症の患者の疼痛閾値が健康な人に比べて低いという研究の総説が掲載されている.More....
(翻訳:吉井康裕)

5.口腔内HPV感染が咽頭癌と関係
 口腔や咽頭にヒトパピローマウイルス(HPV)感染を起している人は,飲酒や喫煙をせずとも口腔・咽頭癌の危険性が高まるということが,新しい研究の結果分かった.研究者たちは,HPV感染者は口腔・咽頭癌に32倍罹患しやすいということを発見した.この研究はまた,一生涯の口腔および腟性交パートナー数の多さと癌の関係も明らかにした.More....
(翻訳:泉谷昌志)

6.冠動脈インターベンションは心筋梗塞後患者の無症候性心筋虚血に対して薬物療法に勝る
 新しい研究は,最近心筋梗塞を起こし,かつ無症候性心筋虚血を有する患者の心血管イベントの長期リスクの減少に対して,薬物療法よりも冠動脈インターベンション(PCI)の方が勝っていることを見出した.10年間の追跡の結果,PCI群の11.6%が再虚血を起こし,27名が死亡ないし入院したのに対し,薬物治療群では再虚血28.9%と67名に及んだ.More....
(翻訳: 小池竜司)
 

実地診療ガイドライン(Practice guidelines)

7.COPD患者は呼吸リハを受けるべきである
 新しい根拠に基づくアメリカ胸部疾患学会およびアメリカ心血管呼吸リハビリテーション学会のガイドラインによれば,慢性閉塞性肺疾患患者は少なくとも6週間の包括的呼吸リハビリテーションを受けるべきである.包括的呼吸リハビリテーションプログラムとは,運動療法,疾患教育,呼吸方法の指導および心理社会的サポートを含むものである.More....
(翻訳:小池竜司)
 

FDAニュース(FDA news)

8.癌ワクチンの認可遅れる
 三月末にFDAの諮問委員会が新しい前立腺癌ワクチンであるsipuleucel-T(Provenge)の認可を勧告したが,FDAは認可するかどうかの判断をするには追加臨床データが必要だとした.初期の少数例における試験において,同薬は転移性前立腺癌の生存を約4.5ヶ月延長した.開発元であるDendreon 社では,500人の患者で臨床試験を行っている最中であるが,今回の認可の遅れによって本薬は少なくともあと2年は発売されないかもしれない. More....
 (翻訳:泉谷昌志)

9.諮問委員会がエリスロポエチンに対する懸念を表明した
先週,エリスロポエチンが癌治療において濫用されており,米国食品医薬品局によって,より厳密に吟味されるべきであると政府顧問専門委員会が述べた.委員会はとくにその薬の表示を変更するようにとの勧告はしなかったが,より徹底的に安全性の再調査をするように要求した.More....
 (翻訳:吉井康裕)
 

学会ニュース(College news)

10.学会フェローが原因薬剤究明に一役
  最近の国際的な薬物中毒のNew York Times紙による調査記事は,パナマにおける奇妙な疾患の大量発生の原因究明に二人の米国内科学会員が重要な役割を果たしたことに脚光を当てた.Nastor Sosa, FACPとJorge Motta, FACPは当初この疾患の原因を感染症と推測していたが,実は患者たちが一般的な咳止めシロップによって病気になっていたことをつきとめた.More....  
 (翻訳: 小池竜司)

11.当学会は米国保健福祉省で価値によって運営されるヘルスケアについての円卓会議に参加した
  ACPの上級副会長で最高経営責任者のJohn Tooker博士が先週,米国保健福祉省でヘルスケアシステムの改革を議論する円卓会議に参加した.Tooker博士は主要なビジネス,組合,連邦,州,地方自治体や地域社会の指導者と一緒に,よりよいケアをより低いコストで提供し,そして医療消費者がよりよいヘルスケアの決断をすることができるようにするため,価値によって運営されるヘルスケアシステムへの方針転換への必要性を議論した.More....  
 (翻訳:吉井康裕)

12.癌患者の介護に関する研究への参加希望者を募集中
  米国立癌研究所ならびにジョージワシントン公衆衛生大学院では,癌に罹患した家族または友人の介護を行っている女性で,介護経験と対処方略についての電話調査に参加してくれる人を募集中である.More....  
 (翻訳:泉谷昌志)