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ObserverWeekly

(更新日 2007年6月18日)

In the News for the Week of 6-12-07(監修:平和伸仁)

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ニュースハイライツ(News highlights)

1.成果主義(能力給制度)は病院での心疾患ケアを変化させない
  政府によって過去最大規模で行われているP4P(Pay-for-performance)試験計画での新しい研究によると,成果主義(能力給制度)は,急性心筋梗塞に罹患した患者の病院内ケアにはほとんど影響を与えなかった.全体として,心臓発作における介護の質および予後や院内死亡に関して,P4Pがコントロール群と比較して著明に改善させることはない,とする結果がこの研究から見いだされた.研究者たちは,P4Pによる悪影響も見いださなかった.More....
(翻訳: 小山雄太

2.内科医の平均賃金が上昇
  医療グループ経営協会(MGMA)が行った新しい調査によると,民間企業に勤務する専門医の給料は,大学勤務医と比較するとより急速に増加している.プライマリケア医の中では逆の傾向になっており,大学勤務医のほうがより大きな比率で(給料が)増加していると感じている.大学のプライマリケア医の給料増加は,恐らく新卒の内科医を獲得するための民間企業との競争によるものであろう.More....
(翻訳:小山雄太)

3.老人の墜落と薬物中毒が事故死率の増加に関与
  最近のある報告によると,米国における事故死は1995年から2005年までの10年間で21%も増加したが,その増加の多くは老人の墜落や薬物中毒によるものである.米国安全協議会(NSC)の報告では,65歳以上の人の墜落死は1999年から2003年までに31%増加している.偶発的な中毒死は,一般的には,不法入国者,処方薬や売薬の過剰摂取によるものだが,2002年から2003年までに11%増加した.More....
(翻訳:小山雄太)
 

心臓病ニュース(Cardiology news)

4.エアロビクス運動は心不全患者に有用である
 (症状の)安定した心不全患者がエアロビクス運動をすると有益であるという事が,新しい研究で報告された.ウェイトトレーニングをせずにエアロビクス運動を行った患者では,駆出分画(EF)が改善し,拡大した心臓のサイズが縮小することを研究者らは見いだした.これらの知見は,心不全患者に対する運動計画の開発における手引きとなるであろう.More....
(翻訳:矢倉道泰)

5.優れた治療と危険因子の減少が心臓死を減少させた
 1980年から2000年にかけての米国における冠疾患死の減少には治療とともに危険因子の減少が等しく貢献したとする研究が報告された.研究では,1980年から2000年の間に冠動脈死亡率がほぼ半減した理由を追求した.慢性狭心症に対する血行再建療法のような優れた治療により死亡率低下の47%を説明でき,喫煙などの危険因子の減少により44%を説明できることが明らかになった.More....
(翻訳:矢倉道泰)
 

FDAニュース(FDA news)

6.糖尿病薬に対するブラックボックス警告
 糖尿病薬であるロシグリタゾン(アバンディア)とピオグリタゾン(アクトス)に対して,心不全リスクに関するブラックボックス警告を追加したと米国食品医薬品局長官が先週の連邦議会で告げた.この新しい警告は,ロシグリタゾンが心臓発作の危険を増やす可能性を指摘している最近公表された研究(FDAが現在解析中である)とは別のものである.More....
(翻訳:矢倉道泰)

7.7日間血糖モニタリングシステムを承認
 米国食品医薬品局(FDA)は,3日間毎にセンサー交換が必要であったシステムに代わって,週に1回の交換でよい新しい血糖モニタリングシステムを,糖尿病患者に対して承認した.STS-7持続血糖モニタリングシステムでは,5分間毎,1週間にわたり血糖レベルを測定し,手掌採血法ではとらえることのできない血糖値のトレンドや動態の情報を提供する.患者は,事前に決定した血糖レベルよりも低血糖や高血糖になった際のアラームを,設定することが可能である.More....
(翻訳:金原秀雄)

 

臨床ニュース(Clinical news)

8.ACPジャーナルクラブ(ACP Journal Club):不活化インフルエンザワクチンが健常成人のインフルエンザを予防する
  不活化インフルエンザワクチンが,健常成人に流行している株の(研究所で確定された)インフレエンザを予防すること示した,新しい研究が報告された.確認の為の細胞培養では,インフルエンザの累積罹病率は不活化インフルエンザワクチン使用にて1.3%, プラセボ群では5.8%であった.リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(リアルタイムPCR)では,罹病率は不活化インフルエンザワクチン群で1.9%,プラセボ群で7.3%であった.More....  
 (翻訳:金原秀雄)

9.葉酸は結腸直腸腺腫の危険性を低減させない
  高容量の葉酸は結腸直腸腺腫になりやすい人たちの腺腫の危険性を低減しない事,そして,葉酸が進行病変や多発腺腫の危険性を増加させる可能性があること事が報告された.最近の結腸直腸腺腫の既往がある患者に1日1mgの葉酸または,プラセボを投与された.3年間後に,少なくとも1つの結腸直腸腺腫を罹患する率は,葉酸を投与された患者で44.1%,プラセボ群で42.4%であった.一方,進行病変の罹患率はそれぞれ11.4%と8.6% であった.More....  
 (翻訳:金原秀雄)