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ObserverWeekly

(更新日 2007年7月2日)

ObserverWeeklyの紹介(タイトル和訳)

ACP日本支部では,ACP ObserverWeeklyの抄録を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に毎週掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたObserverWeeklyは毎週 火曜日にACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,日本支部会員に関係がある記事をPublication Committee委員が日本語訳を行い,次週火曜日までにACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(2/13/2006付)

Publication Committee 委員長 石橋大海
 

In the News for the Week of 6-26-07(監修:小出優史)

文末のMore....をクリックすると英文アブストラクトへアクセスできます.
 

ニュースハイライト(News highlights)

1.エストロゲン治療が冠動脈のプラーク減少と関連
  エストロゲン治療を受けている50代の閉経後女性は,エストロゲン治療を受けていない女性よりも冠動脈の石灰化が少ないことが最近の研究で明らかになった.エストロゲン治療を受けている女性の平均冠動脈カルシウムスコアは83.1でありプラセボ投与群では123.1だった.安心させられる結果であるが,ホルモン補充療法は心疾患の予防目的で用いられるべきではないし,更年期症状に対して使用する際にもできる限り最小の投与量かつ最短の期間で行うべきだとNIHの専門家は述べている.More....
(翻訳:村山敏典

2.親戚に女性が少ないと乳癌は見つかりにくい
  新たな調査によれば,乳癌の遺伝子検査ガイドラインに小家族あるいは親類に女性がほとんどいない単独女性例への対応法を組み入れることが必要である.この調査は小家族あるいは親類に女性のほとんどいない父親からの遺伝では,遺伝的な乳癌の常染色体優性遺伝パターンが隠されることを明らかにした.研究者たちは,少ない家族構成員を持つ対象者の13.7%に,十分相当の家族構成員を持つ対象者の5.2%にBRCA遺伝子の突然変異を認めた.More....
(翻訳:石塚尋朗)

3.報告:180万人の退役軍人が医療サービスの利用手段を欠いている.
  今週のワシントンでの下院退役軍人問題委員会での証言によれば,約180万人の米国退役軍人が無保険ないし医療サービスの利用が困難である.無保険の退役軍人180万人の約半数は軍の保障基準を満たしているにも関わらず,退役軍人病院の所在地から遠すぎてその恩恵を受けられない.More....
(翻訳:新沼廣幸)
 

病院の医学(Hospital medicine)

4.研修医の労働時間を制限しても患者ケアに支障をきたさないことが複数の研究で判明
 AIM誌のオンライン版に先週掲載された二つの研究によれば,研修医の労働時間を制限する卒後医学教育認定委員会が2003年に定めた規制は,患者ケアに悪影響を及ぼしてはいない.1,268,738人の患者の調査で,新ルールを適用すると絶対死亡率が0.25%低下し,相対死亡リスクが3.75%低下することがわかった.More....
(翻訳:村山敏典)
 

臨床ニュース(Clinical news)

5.ACP Journal Club:ピロリ菌感染において除菌治療とプロバイオティクスにより除菌率が増加し副作用は減少した
 プロバイオティクス翻訳者注)に働くサプリメントがピロリ菌に感染した患者での除菌率を改善させ副作用を減少させることが最近の総説で明らかになった.プロバイオティクスはいろいろな消化管疾患で有益かもしれないというエビデンスが増えつつあり,この総説はそれに加わるものであるが,結果の解釈には注意を払うべきであると総説の筆者は述べている.More....
(翻訳:石塚尋朗)

翻訳者注)プロバイオティクスとは?:プロバイオティクスとは「消化管内の細菌叢を改善し,宿主に有益な作用をもたらしうる有用な微生物と,それらの増殖促進物質」のこと.つまりプロバイオティクス機能を持つ微生物を摂取すると,それが消化管内(口腔内や腸内)の細菌叢に作用し,細菌叢の健常化をはかりながら,疾病の予防,改善を行う,というものである.<日本プロバイオティクス学会からの引用>

6.研究によれば中年女性は男性より脳卒中の危険が高い.
 45から54歳の女性は同年齢の男性より2倍以上の脳卒中を発症していると,新しい研究が報告した.35から64歳の17,061名を対象としたこの研究では,45から54歳の女性で同年齢の男性より有意に脳卒中の発症が高いことが判った(オッズ比,2.39 [信頼区間 1.32-4.32].他の年齢層では脳卒中発症率に性差は認められなかった.More....
(翻訳:新沼廣幸)
 

許認可関連ニュース(Regulatory news)

7.新しいHIV薬物治療がまだ認可を待っている
 新しいHIV薬物治療が米国食品医薬品局(FDA)からの認可可能状を得たが,期待された認可ではなかった.マラヴィロックという薬物はHIVを直接に攻撃するのではなく,HIVが細胞に感染する経路をブロックする最初の薬物となるはずであった.認可可能状はFDAは製品を認可に値するとみなしているが,さらなる情報が必要とされていることを一般的に意味する. More....
 (翻訳:石塚尋朗)

8.メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が個人医療記録のパイロットプログラムを開始予定
 CMSのパイロットプログラムが始まると,登録情報と治療内容および健康状態のリストを保険受給者が保管し共有することを可能とする個人医療記録(PHR)が試行される.医療保険やPHRを通じてこのデータにアクセス可能となり,PHRツールで受給者が治療内容や健康状態の情報を調べることができるようになる.More....
 (翻訳:村山敏典)
 

学会ニュース(College news)

9.メディケアの質情報提供による割増し支払いプログラムが7月1日に始まる
  先進的医療の質報告プログラム(PQRI)が7月1日に開始となり,メディケアの質情報提供による割増し支払いの仕組みが公的に導入される.議会が2008年度のプログラムにも継続予算を認めるかどうかは不確定だが,将来請求する際に役立つので米国内科学会(ACP)は内科医がこのプログラムに参加することを勧めている.学会は本プログラムへの会員の参加が容易になるような参照資料なども既に準備している.More....  
 (翻訳:村山敏典)

10.ACPオブザーバー表彰される
  最近,ACPオブザーバーは米国出版協会から2007年度優秀賞を2つ受賞したが,ひとつは禁煙に関するACPオブザーバーの印刷版の記事に対して,もうひとつはオブザーバー・ウィークリーが電子出版物として全般的に秀逸と認識をされたことに対してであった.More....  
 (翻訳:新沼廣幸)