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ObserverWeekly

(更新日 2007年7月17日)

ObserverWeeklyの紹介(タイトル和訳)

ACP日本支部では,ACP ObserverWeeklyの抄録を日本語に訳したものをACP日本支部のホームページ日本語版に毎週掲載しています.医学,医療の最新のトピックスが掲載されたObserverWeeklyは毎週 火曜日にACP本部のホームページに掲載され,会員にも配送されますが,日本支部会員に関係がある記事をPublication Committee委員が日本語訳を行い,次週火曜日までにACP日本支部のホームページ掲載するようにしています.医学,医療の新たな情報を把握するのに非常に便利で,原本を読みたければACP本部のホームページにすぐにリンクできるようにしています.

皆様ご活用頂くと共に,先生方のご同僚や研修医・学生の皆さんにもご案内下さるようお願い致します.(2/13/2006付)

Publication Committee 委員長 石橋大海
 

In the News for the Week of 7-10-07(監修:吉井康裕)

文末のMore....をクリックすると英文アブストラクトへアクセスできます.
 

ニュースハイライト(News highlights)

1.結核の旅行患者の診断が格下げに
  薬剤耐性結核を保菌しながら旅行をして米国疾病予防管理センター(CDC)によって隔離されたアトランタの弁護士であるAndrew Speakerは,多剤耐性結核に罹患しているという検査結果が先週報告された.CDCによる以前の検査では専門家は,彼がより深刻な広範囲薬剤耐性株(XDR-TB)に罹患しているとしていた.More....
(翻訳:渡邊清高)

2.すべての医療従事者がインフルエンザワクチンを受けるようにとCDCが勧告
  2007−08年のインフルエンザシーズンに向けてのCDCのワクチン勧告によると,すべての医療従事者にワクチンの接種が求められ,シーズン後半であっても医療機関で対応できるよう提案している.医療機関がワクチン接種を拒否する従業員から署名入りの書面を得るなどして,従業員のワクチン接種率を患者の安全の質を高めるプログラムやワクチン接種の促進のための施行政策の指標として用いることを提案している.More....
(翻訳:塩田哲也)

3.メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が来年度の医師報酬を提案
  先週CMSにより発表された医師報酬の改定案では,介護施設での相対的価値単位(RVU)の引き上げと,一律に報酬を切り下げるとする内容が盛り込まれていた.介護施設のRVUの引き上げは,ACPや他の医療団体と協力して働いているAmerica Medical Directors Association(AMDA)の多大な尽力によるものである.この報酬改定案が承認されれば,2008年の1月1日からこの新しい報酬償還額が医師に対して適用されることになるだろう.More.... (翻訳:増田浩三)
 

病院の医学(Hospital medicine)

4.医師は患者を代理人なしで無能力者とすることが多いことが調査で明らかに
 医師は無能力なICU患者について代理人なしで終末期の決断を行うことが多く,そのほとんどは再検討されないということが新しい研究で報告された.研究者は3,011名の重症患者について7カ所のICUの担当医に調査をおこなった.全体で,ICUで死亡する5.5%の患者が無能力者とされ,意志決定をする代理人や事前指示がなかった.わずか1名の患者の事例でACPが標準的に推奨している司法審査を受けているにすぎなかった.More....
(翻訳:渡邊清高)

5.メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)による移植プログラムの取り締まり
 先週のロサンゼルス・タイムスによると,最近になってインディアナ,ミネソタ,テキサスの三つの病院が移植プログラムについて,CMCからの警告状を受けた.6月29日,心臓移植プログラムについて政府の要望を満たせなかったとしてCMCはセント・ビンセント・インディアナポリス病院,ミネアポリスのアボット・ノースウエスタン病院,サン・アントニオのクリスタス・サンタ・ローザ病院-医療センターを警告した.More....
(翻訳:塩田哲也)
 

研究速報(Research news)

6.ACPジャーナルクラブ:抗酸化サプリメントは死亡率を減少させない
 健康な成人および慢性疾患を有する患者において,抗酸化サプリメントとプラセボとの比較を行った最近のメタ解析の試験で,抗酸化サプリメントは死亡率を減少させないことが明らかとなった.質の高い試験を用いたメタ解析の結果,抗酸化サプリメント全体ではわずかな有意性をもって死亡率が増加し,β-カロテン,ビタミンA,ビタミンEの単独使用あるいは併用でも死亡率が増加することが分かった.More....
(翻訳:増田浩三)

7.嗅覚が認知障害を予測する
 新たな研究によると,においを認識するのが困難な高齢者は認知障害をきたすリスクが高い.過去の研究では認知機能低下やアルツハイマー病の患者における嗅覚障害について着目していたが,この研究は認知障害のない人々における関連を明らかにする初めての研究である.この研究では嗅覚同定能力試験のスコアが平均より劣る人は50%多く軽度の認知障害をきたしやすいということが分かった.More....
 (翻訳:渡邊清高)

8.成人のおよそ3分の1がアルコール使用障害を申告した
 最近の研究によると,米国成人の30%以上が人生のある時点でアルコール使用障害の診断基準を満たしているにもかかわらず,そのほとんどは治療を受けていない.研究者は43,093人の成人に直接面接し,飲酒についてのデータを集積した.男性の約42%と女性の約19%が人生の中でアルコールの濫用や依存の既往があり,白人,アメリカ先住民,若年や未婚の成人,低所得者などで,より多く依存を申告した.アルコール依存者でこれまで治療を受けたのは24%しかいなかった.More....
 (翻訳:塩田哲也)
 

FDAニュース(FDA news)

9.爪真菌症に対する後発医薬品が認可された
 爪真菌感染症(onychomycosis)の治療薬として,塩酸テルビナフィン(商品名:ラミシール)の最初の後発医薬品が先週FDAによって認可された.市販薬であるラミシールクリーム(1%塩酸テルビナフィン)の後発医薬品も足白癬症(athlete’s foot)の治療薬として認可された.ラミシールの特許は6月30日で期限切れになっていた.More....
 (翻訳:増田浩三)

10.米国食品医薬品局(FDA)が表面置換型人工股関節を認可
 FDAは最近Corin社のCormet表面置換型人工股関節を認可した.これはFDAが昨年認可した他の表面置換型人工股関節と競合するであろう.股関節表面置換は大腿骨のより多くの部分を温存するため,将来必要に応じて全関節置換に入れ替えやすく,若年の股関節骨折患者には全関節置換に代わると支持されている方法である.この股関節は早くても9月までは市販されないようである.More....
 (翻訳:渡邊清高)
 

学会ニュース(College news)

11.eHealth Initiative総会でのACP会員向け割引
  2007年10月11−12日にワシントンDCで開催されるeHealth Initiative(eHI)の第4回年次総会で,その戦略的パートナーとしてACPとその会員は20%の割引が受けられる.総会では国,州,地域のリーダーたちが一堂に会し,医療の進歩における戦略,技術,施策などについての最新の成果が話し合われる.More....  
 (翻訳:塩田哲也)

12.「Cover the Uninsured Week」の活動は夏も継続される
  Cover the Uninsured Week(無保険の人たちが健康保険でカバーされるようにするための活動期間)の活動は4月で終了したが,無保険の人たちが健康保険でカバーされるようにするための努力は継続されている.児童の健康保険プログラム(SCHIP)は600万人の子どもたちの健康保険をカバーしているが,もし連邦議会がこのプログラムを再認可しなければ9月30日で失効となってしまう.ACPはCover the Uninsured Week(CTUW)のイベントを全国的に応援しており,ACP各支部はこれまでにもCTUWの各地でのイベントの企画を支援してきた.More....  
 (翻訳:増田浩三)