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ObserverWeekly

(更新日 2007年7月30日)

In the News for the Week of 7-24-07(監修:山前正臣)

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ニュースハイライト(News highlights)

1.メディケイドに改ざんを防止した処方を要求
  新しい連邦法が,メディケイド患者を診療する医師に対し,処方箋を急いで更新するよう強制するらしい.議会は最近,イラクに対する緊急支出法案を可決したが,それにはメディケイド患者に対しては改ざんを防止した処方箋で処方するよう求めた規定が含まれているのである.この新しい要求は,薬物依存を防止し支出を削減させる意図を持っており,10月1日に発効される予定である.More....
(翻訳:小山雄太)

2.多くの医師が医療過誤後にストレスや睡眠障害を経験する
  多くの医師が医療過誤やニアミスのあとにストレスや睡眠障害,自信の喪失を経験していると言うことがわかった.調査対象の3171名の医師のうち2900名がニアミスや大小の医療過誤を経験していた.そして医療過誤 をおこした医師のうち61%が将来の再発について心配しており,44%は自信を喪失,さらに42%が睡眠障害や仕事の満足度の低下を訴えている.More....
(翻訳:菅野義彦)

3.高炭水化物食は老人性黄斑変性症に関与している.
  研究者達は,この研究の参加者が平均より低い食事糖質指数の食事を摂ることで,老人性黄斑変性症(AMD)を20%減らすことができると結論づけた.AMDは炭水化物に関連したメカニズムや危険因子を,糖尿病性網膜症や心血管疾患と共有するかもしれない.そこで研究者らは,糖尿病のない高齢者群で炭水化物がどれだけ早く代謝されるかを測る基準としてdGIを比較した.More....
(翻訳:廣井直樹)
 

病院医学(Hospital Medicine)

4.今,入院患者の間でクロストリディウム・デフィシル腸炎がより一般化し,かつ重症に
 新しい研究によると,クロストリディウム・デフィシル腸炎は,米国の入院患者の間で発病率および重症度が増しているという.1993年から2003年までの間に,299,453人の患者が原発性もしくは二次性のクロストリディウム・デフィシル腸炎と診断されて退院している.この期間に,クロストリディウム・デフィシル腸炎の発病率は109%の増加であった.致死率は1993年には7.84%であったが2003年には9.26%へ上昇した.More....
(翻訳:小山雄太)

5.評価の高い病院での治療はより良い結果をもたらす
 最新の報告によると,評価の高い病院で3つの一般的な疾患の治療を受けた患者はよりよい治療結果を得ている.その報告の著者は2004年から2005年の間の3720件の病院からのデータを解析した.病院の質に関する提携プログラムの評価で最も質の低い下1/4の病院では急性心筋梗塞での死亡率は10.8%,うっ血性心不全では5.0%,肺炎では7.9%であったのに対し,最も質の高い上1/4の病院では急性心筋梗塞での死亡率は10.0%,うっ血性心不全では4.6%,肺炎では7.1%であった.More....
(翻訳:廣井直樹)
 

予防医学(Preventive Medicine)

6.末梢動脈疾患におけるワーファリン療法の功罪
 最新の研究によれば,抗凝固療法と抗血小板療法の併用療法を受けている末梢動脈疾患患者における心血管系合併症の発生率は,抗血小板単独療法を受けている患者とほぼ同等であった.そして生命の危機に瀕する出血の発生率は単独療法患者よりも大きかった.この研究の報告者は,3年間の治療で併用療法は 単独療法に比べて心血管系合併症を24名減らすが,逆に危険な出血を28名増やすと推定した.More....
(翻訳:菅野義彦)

7.野菜や果物の豊富な食事は乳癌の再発防止に寄与せず
 果物,野菜そして繊維分の豊富な低脂肪食は乳癌の再発を予防しないことが新しい研究で明らかになった.この研究には,初期の乳癌治療に成功した平均年齢53歳の女性3088人が参加している.少なくとも4年の間,介入群では野菜を65%,果物を25%,そして繊維分を30%,コントロール群よりも多く摂取した.調査の結果,介入群の16.7%が侵襲性の乳癌を発症し,コントロール群では16.9%であった.More....
(翻訳:小山雄太)
 

臨床ニュース(Clinical news)

8.ACPジャーナルクラブ:ストレス負荷心エコーは運動心電図検査よりも冠動脈疾患の低リスク患者を安全に判別できる
 最新の研究によれば,急性冠動脈症候群が疑われてトロポニンテストが陰性の患者において,ストレス負荷心エコーは運動心電図検査よりも低コストであることがわかった.その理由としてストレス負荷心エコーは追加検査をする必要もなく,また追加検査をしないことによる心血管リスクの増加が見られないからである.ストレス負荷心エコーを行うことにより,よりたくさんの患者が低リスクに,そして少数の患者が中〜高リスクに分類されている.More....
 (翻訳:菅野義彦)

9.むずむず脚症候群は遺伝子変異に関係する
 2つの新しい研究は,睡眠時の周期性四肢運動障害やむずむず脚症候群(RLS)に遺伝子変異が関与していると報告している.この遺伝子上の発見はこれまで本当の病気であるかどうか議論されていたRLSが本当の疾患であるという証拠を示していると,1人の著者は論じている.7月19日発行のNew England Journal of Medicineに掲載された1つめの研究は,アメリカ合衆国とアイスランドの1000例以上の患者を対象にした全ゲノム関連解析を行っている.More....
 (翻訳:廣井直樹)
 

許認可関連ニュース(Regulatory news)

10.メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は先進的医療の質報告プログラムに関する潜在的問題を警告する
  CMSは先進的医療の質報告プログラムに関する潜在的な問題点を保健医療従事者と支払基金に警告している.先週のCMSからのe-mailに拠れば,いくつかの支払料金精算業者はメディケアに従う前に,支払い請求から新しく施行された米国プロバイダー認証番号を削除していた.More....  
 (翻訳:廣井直樹)

11.ホットドッグチリソースでのボツリヌス菌感染に注意
  FDAは先週,ホットドッグチリソースを摂取してボツリヌス菌に感染し4人が入院したのをうけ,そのソースを使わないように警告を出した.警告を受けたのはCastleberry社がAustex and Krogerという名前で発売している10オンス缶のホットドッグチリソースで,賞味期限が2009年4月30日から2009年5月22日までのものである.More....  
 (翻訳:小山雄太)

12.米国食品医薬品局が乳癌の転移を検出する検査を認可
  先週FDAは新しい二つのデバイスを承認した.ひとつはGeneSerach BLN Assayで,これは乳癌が近傍のリンパ節に転移したかどうかを検出する分子レベルの検査システムである.もう一つは椎間板の変成疾患用のPrestige Cervical Discで,それは頚部や腕の疼痛を改善し,椎間固定術と同程度に安全で効果的であることが臨床研究で確かめられている.More....  
 (翻訳:菅野義彦)
 

学会ニュース(College news)

13.学会理事は医療従事者のインフルエンザ予防接種方針を承認した.
  7月14〜15日の会議で,理事会は,医療従事者に1年ごとのインフルエンザワクチン予防接種が必要であるという方針を承認した.患者の診療に直接関わる全ての医療従事者は,医学的禁忌や宗教的異議がなければ,1年ごとのインフルエンザ予防接種を受けることを要求され,あるいは説明に基づいた辞退書に署名しなければならないと理事が通達した.委員会はまた,3つの新たな臨床的ガイドラインとpay-for-performance programs(実績に対する支払い)を改良する決議を承認した.More....  
 (翻訳:廣井直樹)

14.ACPが,上院で提出予定の法案におけるSCHIPの資金調達レベルが低すぎるとの声明
  ACPは先週,上院財務委員会に対して,州の児童健康保険プログラム(SCHIP)の再認可のための法案にはプログラムをまかなう十分なレベルの財源が含まれていないこと,そして内科医に対するメディケアの削減問題が未解決であることを言及していない点について懸念を表明した.再認可されなければ,SCHIPは9月30日で失効する.More....  
 (翻訳:小山雄太)

15.ACPは新しい“Closing the GAP”プログラムを紹介している
  ACPの主催する"Closing the GAP"プログラムは医師やそのスタッフの診療改善を支援するものである.この夏にACPが紹介している“Cardiovascular Risk and Secondary Prevention,(心血管病のリスクと二次予防)”は,チーム指向で,多数の実習形式を用意した,実践に基づくオンライン教育システムである.このプログラムでは,心血管病のリスクに対して患者に提供しているケアを改善するため,医師に対して診療システムの変更を勧めている.More....  
 (翻訳:菅野義彦)