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ObserverWeekly

(更新日 2007年8月6日)

In the News for the Week of 7-31-07(監修:小池竜司)

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ニュースハイライト(News highlights)

1.肥満は友人や家族を介してひろがる
  最新の研究によれば,社会的に張り巡らされた組織は,遺伝子の効果よりも,人の肥満になる危険に有意な影響を及ぼす.研究者たちは1971年から2003年にかけて,12,000人以上を対象に検討した結果,これらの対象者の友人,兄弟,配偶者が肥満となった人は,彼ら自身が肥満となりやすかったことを見出した.研究者たちは何百キロも離れたところの友人でさえ,お互いの体重に影響を及ぼす可能性を見出した.More....
(翻訳:佐々木徹)

2.健康に関する教養の低さは生存率に関係する
  高齢で健康に関する教養の低い患者は,同年代で教養のある人と比べ,あらゆる疾患による死亡率及び心血管系死亡の危険性が高いことが,新しい研究で示された.前向き研究で,患者の健康に関する実際的な教養を評価し,その程度を適切,やや不十分,不十分にランク分けした.約4分の1の患者は健康に関する教養が不十分であるとされ,そのグループでは6年間の研究期間のうちに39.4%が死亡した.それに対して,適切な教養を持つグループでは18.9%が死亡したのみであった.More....
(翻訳:林 正樹)

3.内科医,病院勤務医に対する求人は増加
  ある米国医師求人コンサルティング会社のレポートによれば,昨年は総合内科医および病院勤務医に対する求人が増加していた.Merrit, Harkins & Associates社発行の2007年度医師就職動向報告書によると,2006年4月より2007年3月までの間に,内科医が求人の対象となった医師の上位から2番目に位置しており,3位は病院勤務医であった.内科医に対して呈示された平均の年俸は162,000ドルから174,000ドルへと上昇していた.More....
(翻訳:石田文宏)
 

病院医学(Hospital medicine)

4.CMS(The Centers for Medicare & Medicaid Services:メデイケア・メデイケイド事業センター)は外来外科センターに対する新しい支払い体系を提案した
 CMSは最近,外来外科センター(ASCs)での手術手技に対する支払い方法の変更に関する新しい規則を提案した.この規則変更の目的は,CMSの記者発表によると,内科医の診療室や病院の外来部門で施行された同様の手技と釣り合う支払いをASCsに対して提供することである.新しい規則は約790の手術手技をASCに対する支払いに適格として加えたが,その支払い率は病院の外来部門での支払いの65%であった.More....
(翻訳:佐々木徹)

5.米国の病院において肺動脈カテーテルの使用は減少していると研究により示された
 研究によると,入院患者での肺動脈カテーテルの使用は米国で1993年から2004年までの間に急激に減少していることが示された.減少率は65%であり,内科入院患者1000人あたり5.65人から1.99人に減少している.注目すべきこととして,著者らは,1996年に肺動脈カテーテル挿入が死亡率増加と関連していることを示唆する研究報告があってからこの変化の傾向がみられたとしている.More....
(翻訳:林 正樹)
 

臨床ニュース(Clinical news)

6.より強い予防対策が外来での静脈血栓塞栓症(VTE)の防止に必要であった.
 先週発表された2つの研究は,最近退院した患者における静脈血栓塞栓症(VTE)の予防の重要性を強調し,種々のVTEの予防方法の有効性を評価した.最初の研究では,研究者はVTEを発症した1,897名の患者記録を精査したところ,73.7%の患者においてVTEは外来で発症していた.外来でのVTE患者の約60%では過去3か月以内に手術または入院を経験していた.さらに,これらの患者の2/3は退院後1か月以内にVTEを発症していた. More....
(翻訳:佐々木徹)

7.乳癌の減少はホルモン使用の減少と並行している
 最近の乳癌の減少は,ホルモン補充療法の実施減少に並行しており,マンモグラフィーの実施率に関連したものではないと,新しい研究で示された.研究では,1980年代から2006年までの間に治療された7,386人の浸潤性乳癌女性の患者記録が調査された.乳癌の発症率は1980年代から2002年まで増加し,その後2003年から2006年にかけて17%減少した.この減少は,2002年以降閉経に対するホルモン補充療法の施行が75%減少したことに並行し起こっており,一方マンモグラフィーの実施率はその間変化しなかった.More....
(翻訳:林 正樹)

8.ライム病診療ガイドラインでは,予防のための短期間の抗菌薬投与が強調
 米国感染症学会から出された,ライム病およびその他のダニで媒介される感染症に関するガイドラインでは,高リスクのダニ咬傷後には早期の抗菌薬の予防的投与が勧告されている.また,同ガイドラインでは,感染後に短期間の抗菌薬の治療を勧告しているが,慢性の症状に対しての抗菌薬長期使用の有効性に関してはエビデンスがないとしている.慢性症状に対する治療の妥当性に関しては,現在,論議の対象となっており,この論評を受けて,コネティカット州検事総長当局は本年当初,本ガイドライン作成の際の反トラスト法違反の可能性について捜索を開始した.プロフェッショナルな学会に対してのこのような動向は前例がない.More....
 (翻訳:石田文宏)
 

FDAニュース(FDA news)

9.缶詰にした食品の回収が拡大している
 米国食品医薬品局は先週,ボツリヌス菌で汚染された可能性のある缶入りのチリソースの回収を拡大した.拡大された回収は25銘柄の90品目以上に及び,これら賞味期限内のすべてに対して適応される.ほとんどの缶詰の中身はチリソースまたは塩漬けの牛細切れ肉である.この回収は当初は,Castleberry社のAustexとKroger銘柄のホットドッグチリソースの賞味期限内の10オンス(約30グラム)缶に限定されていた.More....
 (翻訳:佐々木徹)

10.FDAの審査委員会が一部女性での乳癌予防にraloxifeneを推奨
  米国食品医薬品局(FDA)の審査委員会が,骨粗鬆症薬のraloxifene(商品名:Evista)を,閉経後女性で乳癌のリスクの高い人に対する発症予防に使用することを認可するよう推奨した.Raloxifeneは,閉経後で骨粗鬆症のある女性,および閉経後で乳癌のリスクが高い女性において乳癌のリスクを減少させることが示されているが,一方それらの患者の血栓症や脳卒中の危険性を増加させる可能性もある.More....  
 (翻訳:林 正樹)

12.米国食品医薬品局は腸管症状に対するtegaserod maleateの制限付き使用を認可する
  米国食品医薬品局(FDA)は,腸症状を有する特定の患者に対しては,tegaserod maleate(商品名Zelnorm)を制限付き使用とすることで認可している.本薬剤に関しては,3月の時点で,臨床試験の際に心臓発作,脳卒中,狭心症との関連性が疑われたため,FDAが承認を取り消していた.More....  
 (翻訳:石田文宏)
 

学会ニュース(College news)

13.立法者(議員)たちは子供たちの健康を守り,メデイケアを擁護する法律を押し進めた
  米国内科学会は先週,子供たちの健康を守り,メデイケアを擁護する法律2007(CHAMP Act2007)に対する支持表明を米国下院の歳入委員会,エネルギー・商務委員会の指導者たちに手紙で送付した.CHAMP Act2007(H.R. 3162)は米国の子供たちの健康保障計画(SCHIP)の再委任と強化をメデイケアの計画の解決策に結合させたものである.More....  
 (翻訳:佐々木徹)

14.名誉会員が科学栄誉賞を贈られる
  ワシントンDCのAnthony S. Fauci, MACPは,7月27日にホワイトハウスにおいてBush大統領より科学栄誉賞を贈られた8人の一人となった.Fauci博士は,米国立アレルギー感染病研究所に勤務しており,HIV研究の業績で著名である.More....  
 (翻訳:林 正樹)

15.米国糖尿病治療プログラムが議会に連邦支出報告書を提出
  米国糖尿病治療プログラム(NCDP)およびMathematica Policy Research(株)の研究によると,連邦医療費の八分の一に相当する額が糖尿病患者の治療に支出されている.ACPはNCDPの公式パートナーであり,本プログラムの運営委員会として参加している.本研究は6月19日の米国連邦議会での糖尿病議員集会で報告された.More....  
 (翻訳:石田文宏)

16.FACPが健康情報技術の委員会の共同代表者に任命
  Richard K. Kasama, FACPは,健康関連企業連合(IHE)が指名する患者ケア共同計画策定委員会の共同代表者として任命された.IHEは健康情報技術の相互運用推進のための基準作成に向けて活動している.Kasama医師はACPのニュージャージー支部長として選出,指名されている.More....  
 (翻訳:石田文宏)