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ACP日本支部
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ACP日本支部

支部長挨拶

ACP日本支部長挨拶

Governor 上野文昭

支部長写真

 ACP(American College of Physicians:米国内科学会)は会員数14万人を超える世界最大級の医学会です。今年100周年を迎え、その1世紀にわたり世界の内科をリードし、人の生命と生活の向上に寄与し続けてきました。Japan Chapter(日本支部)は12年前にアメリカ大陸以外の初めての支部として設立されました。米国内科専門医資格を有する医師だけでなく、日本の内科専門医、内科研修医そして医学生も、要件を満たせば入会可能となり、今では1000人以上の会員数となり、米国外では有数の支部に成長しました。初代支部長の黒川清先生と前支部長の小林祥泰先生のリーダーシップ、そして設立当初からACP日本支部を支えてこられた役員の方々のご尽力の賜物です。このたび3代目支部長に就任し、その責任の重さを痛感しております。その一方で、日本支部の優秀な方々と共にさらなる発展に少しでも貢献できる喜びも実感しています。ACP日本支部は一部の医師の専有物では断じてありませんし、会員全員のためのものでもありません。活動を通じて医療を変え、社会を変えることができる、世のため人のための大きな存在であることに誇りを持ちましょう。
ところでACPはなぜCollegeなのでしょうか? SocietyやAssociationではないことを不思議と思いませんか? 医学会としてのCollegeの呼称は、おそらくRoyal College of Physicians(英国王立内科学会)が最初で、その後米国でも多くの医学会がCollegeとして設立されました。Collegeと呼ぶのには2つの理由があると考えています。1つはCollegeですから選ばれた者のみが入会できます。希望すれば誰でも入れるSocietyとはわけが違います。一定の資格要件が審査され、基準を満たした医師同士が互いに学ぶ場なのです。もう1つ、Collegeの使命は教育にあります。ACPの教育リソースは間違いなく世界一でしょう。4大医学誌の1つAnnals of Internal Medicine、オンライン情報源ACP Journal Wise, Smart Medicine(Dynamedに発展移行予定)、MKSAP、各種ガイドライン、書籍など、ここで詳細を紹介することはできませんが、質の高い内科医を育成するためのマテリアルが充実し、しかもスピード感を持ってupdateされています。つまり優秀な内科医が入会し、さらに磨きをかける場となるCollegeがACPなのです。
昨今、日本の内科医を取り巻く環境は急速に変化しています。未曽有の高齢化社会を迎え、内科医の診る患者の多くが高齢者となりました。高齢者、特に後期高齢者以上では併存疾患を多く抱え、生命予後も短く、何よりも健康寿命が限定的です。日本の内科医が得意とする超専門的な知識や技術を活用することができない患者が増えてきました。最新の医療機器や最先端の医療技術の適用範囲が限られてしまいます。これからは患者全体をしっかり診ることができる医師が必要となります。これが内科医の役割であるというのは世界の趨勢です。世界の内科医と情報を共有し、真の意味で質の高い医療を達成するために、日本からもより多くの優秀な内科医がACPという場を活用されることを願っております。

2015年5月

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