ご挨拶 GREETING

ようこそ

米国内科学会(ACP)日本支部年次総会・講演会の会長を今年度も務めさせて頂きます柴垣有吾と申します。

この度、本会の一般演題ポスターセッションの演題募集、プログラム紹介とその参加登録、さらに病院展示ブース募集を開始しましたのでお知らせ致します。本会は2017年6月10日(土曜日)・11日(日曜日)に開催致します。本年度から、例年の京都大学百周年時計台記念館に加えまして、近接する国際科学イノベーション棟の2か所に開催場所を増やす事でより多くの魅力的なセッションを行うことになります。

本年のテーマは、『スペシャリストとともに支える日本のGIM診療(GIM practice in Japan: Growing roles of general specialists)』とさせて頂きました。本邦においては内科医の多くは、医学部卒業後にサブスペシャリティ研修を行っていることが多く、真の意味で総合診療のフィールドのみで育った人はマイノリティであると思われます。一方で、超高齢社会で患者のほとんどが多併存疾患(Multimorbidity)を抱えており、GIM診療の重要性は増すばかりです。GIMとサブスペシャリティは相反するものでは無いこと、多数がサブスペシャリストである現実がある中で、サブスペシャリストがgeneral mindをもって、multimorbidな高齢者の診療を総合診療医と協力しながら担っていくことが必要となっています。今回のプレナリーセッションでは、スペシャリストだが地域や病院のニーズのためGIM診療をしている医師、スペシャリストだがGIMの能力があり魅力を伝えらえる医師をシンポジストとして、今後当面は続くと思われるスペシャリストに支えられた日本の内科診療において、どのようにGIM診療を底上げできるか、その方略を議論する予定です。
その他、昨年、大変に好評を得ました若手研修医の施設間対抗クイズトーナメントであるDr’s Dilemma、ポスターディスカッションセッションに加え、前ACP会長のNitine Damle先生を演者としたセッションを用意しています。さらに、例年のように多数の教育的なセッションやランチョンセミナーを企画しております。

本会は企業などの支援を受けず、手弁当で行う臨床医による臨床医のためのアカデミックな会です。そのため、参加費は通常の学会より高いものとなっておりますが、それでも「来て良かった」「ためになった」と言われるような満足度の高い会になると自負しております。 
皆様のご参加を心よりお待ちしております。


米国内科学会(ACP)日本支部年次総会2017 会長
柴垣 有吾

ようこそACP日本支部年次総会2017へ

皆さま、
ACP日本支部年次総会2017へようこそ。この年次総会は、臨床的な内科学術集会の中で、最も胸をときめかせるものではないでしょうか。昨年の学術集会終了後まもなくから、柴垣有吾委員長を中心に、全国の優れた内科指導医により構成されたScientific Program Committeeが周到に準備を進めてきました。そしてこのたび比類ないほど魅力的な多くのセッションを、全国の志ある内科医、研修医、そして医学生の皆さまに提供できることは、私たちの喜びです。例年のよう内科臨床医として、また指導医として著名な方々に講師を依頼しました。この学術集会の目的は内科領域における最新の知識と臨床能力の世界標準を提供することにあります。参加者の年齢、経験、専門領域、職位、診療形態にかかわらず、患者の利益を一義的に考え行動する方々にとって、すばらしい学習の機会となると信じています。

ACP日本支部の会員数は着実に増加しています。まだACPに入会されずにこの学術集会に参加される皆さまが、その魅力を理解していただけることを望んでおります。ACPでは通常の正会員の他に、アフィリエイト会員、準会員、学生会員など様々なカテゴリーを用意しており、すべての会員が世界最高と目されているACPの教育マテリアルを享受することができます。日本でも最も魅力的な都市、京都で皆さまにお会いできることを楽しみにしています。あなたの明日のために、今、ACPの仲間になりませんか?

最後に、日本支部の代表を務める機会をいただいたことに対し、皆さまにお礼申し上げます。そして日本支部がますます発展するうえで、皆さまのご支援を感謝いたします。

 

一般社団法人米国内科学会(ACP)日本支部長
上野 文昭